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横浜市 新井哲夫
千切りの生のキャベツをほおばりて 一人の時間、孤独空間
「選評」
20歳の大学生の作。若い時はこういう時間があってこそ未来が拓く。
熊本市 松崎さとる
やわらかに早緑の香りただよいぬ 5月の風はもうすぐそこに
「選評」
まさに風薫る季節、一年中で一番良い時、心に通う風も暖かくさわやか
市川市 坂野真人
いつの日か、またいつの日かいつの日か
思いつづけて五十路をこえる
「選評」
人生の時の流れは、光陰矢の如し。選者の私の場合も同じ
日野市 妻やめたいのん
腹減った風呂に入るよ俺は寝る 夫の言葉 これ二十年
「明日香風人評」
スリー・リトル・ワーズ(三つの短い言葉)、
英語の場合は「アイ・ラブ・ユー」とか、・・・すごい違いです
日高市 三度オジサン
唇をぐっと引き締め奥歯かむ 生きてる証し人生三度
「明日香風人評」
人生は誰にでも、一生に三度のチャンスがあると言われてますから
桐生市 下流の壮士
見上げれば見上げるほどに気づくのは
見下げられてるおのれの低さ
「明日香風人評」
でもそれに気づいているなら大丈夫
小金井市 ハツコイのヒト
君故に眠れぬ夜が続きます あゝこれが恋 ピーナッツ喰う
「明日香風人評」
恋すると意味のないことしたりして・・ピーナッツを喰うとか・・
他にする事思いつかないほどの、深い恋なのネ、きっと・・・
東京都 ケンコーマニア
まっすぐに見つめられてはうろたえる こころをうばう 君の流し目
「明日香風人評」
健康に気を配るのはいいけれど、度を過ごしてはいけません。ご自愛を・・
豊橋市 朝田世明太
健康な体を造るとスクワット 筋肉痛で乗る救急車
「明日香風人評」
せっかく海外へ新婚に行くんだから、飲み食いの他に
景色を見たり、美術館に行ったり・・・お願いしますよ。
神奈川県 戸崎信満
いつのまに八十歳老いて顔のシワ 深き笑顔のおきなおもほゆ
「明日香風人評」
人生100歳時代といわれる現在、人生は顔に出るとか~。私も、心して・・
市川市 一人身壮士
赤ちゃんをあやすまなざしあたたかく あゝこの女はもう母なのか
「明日香風人評」
ほんとに母の目ってあるんだよね。男にはできない目だから、
娘や女の目とも違うもの・・母の目は
加賀市 ていしゅく夫人
いきなりに愛していると言われても 私人妻不倫は駄目よ
「明日香風人評」
なんだよ・・・
野田市 色目弱人
まっすぐに見つめられてはうろたえる こころをうばう 君の流し目
「明日香風人評」
眼力と言って、女性が愛を訴える眼力はすごいね!
春日部市 沙羅ふたば
濡れ歩道踏みしめ歩かハイヒール コツコツと無常の響き
「明日香風人評」
なぜか白黒時代の映画のワンシーンをイメージしてしまいました
一人の女が孤独に歩く・・女に何があったのでしょうか
いずみ市 百川もも代
冬空に雁が群れり白鳥も 寒む風連れて渡り鳥かも
「明日香風人評」
いずみ市は渡り鳥の飛来地ですから今はにぎやかな事でしょう
山形市 久見義雄
久かたの野辺の細道降りそぼる あわ雪の中女が一人
「明日香風人評」
ふと竹久夢二の美人画を想像してしまいました
福山市 清水幸太郎
追い羽根も凧も上がらぬ年始め スマホゲームが子供の世界
「明日香風人評」
時代が変わったから、それに都会では広場もろくにないし
ま、古い人間が愚痴っても
名古屋市 旗本退職男
去年まで年賀のメール山ときた 定年したら今年はゼロよ
「明日香風人評」
世の中はそんなもの、第二の人生を頑張ってください
鎌倉市 愛しちゃったの代
どこへでもついて行きますあなたには ピンクの霧に包まれたまま
「明日香風人評」
いいな~ いいな~ コンニャロ!
鎌倉市 愛されちゃっ太
湯豆腐の湯気の向こうに君が居て もうそれだけで暖かい僕
「明日香風人評」
でもこのページで歌垣かい?二人の・・・それもな~
東京都 田ノ上康
足音が近づいて来る死神の 夢とわかりて寝汗吹き出る
「明日香風人評」
いわゆる悪夢は、吉兆の記という言葉もあります
ともかく夢で良かったですよ
青梅市 鈴村一志
木の葉散り枝を横切る太陽の 日溜り寒し北風が吹く
「明日香風人評」
もう12月ですよ、将に師走の寒風それもこれからが本番、
それに冬が来なければ春も来ないし。人生も同じで・・・
堺市 北風寒太郎
静かなる秋の夜長も過ぎ去りて 初木枯らしに鳥肌覚ゆ
「明日香風人評」
だんだん北風が肌にかみつくようになって・・・つらい季節になりますネ
酒田市 井原さと志
星空が悲しいものと知りました 天に昇った君が居るから
「明日香風人評」
フ秋の空は1年中で1番胸にしみます。まして愛した人が星になっていればなおの事
静岡市 加賀武夫
伸ばせども手を伸ばせども届かない 夢と希望の逃げ足速く
「明日香風人評」
でも更に手を伸ばし続ける人生、やがてそれが良い結果を・・
仙台市 佐武佐の大作
秋風が冬将軍を連れて来た 肌の寒さに心せがるる
「明日香風人評」
真冬になればあきらめもつくけど。これから寒くなるぞ・・と、言う今は
東大和市 奥 三千緒
気のせいか歳のせいか知らねども 時の流れに追いかけられて
「明日香風人評」
あっという間に今年も11月ですものね、・・・ふり返ってみれば
夕張市 八木政子
あれ程の秋の虫の音消え失せて 沈黙の宵冬月夜かな
「明日香風人評」
ほんと、集く虫の声なんて遠き昔のようですよ。今では・・
三沢市 ヒレン大使
我が前に 笑顔を連れてあらわれて 涙を置いて 消え去りし恋
「選評」
フラれちゃったの?それともフッちゃったの?
山梨市 村上 元
母なるは 強く哀しく強きもの 甘くやさしく暖かき花
「選評」
母親って永遠ですね・・特に、男には尚のことにね・・
長崎市 田辺 誠
もう駄目だ そこから一歩踏み出せば 待ち受けている 成功の道
「選評」
何も言う事はありません・・かく言う選者の私も、はげまされました。
日野市 愛しちゃったの代
日曜日 心とからだ ときほぐれ 思いつづけた ただ君のこと
「選評」
ごちそう様です。
桐生市 家失き児
断捨離に 悩むことなく生きている 躰ひとつの ホームレスかな
「選評」
ウーン・・ナンカ楽しんでません?開きなおって・・
でもネ、ウーン・・・
三原市 戸崎信吉
考えが まとまらなくてイライラと 無意識に出る貧乏ゆすり
「選評」
選者も同じ・・・その上、生活も貧乏そのものです・
登別市 川上良一
天高く馬も肥ゆるか豊作の 我が身も豊か メタボの盛り
「選評」
メタボはだめよ・・でも北海道の秋はうまいものが多いしなァ
野田市 老先少な壮士
朝焼けの空に祈りて 歌を詠む のこり少ない 時間惜しんで
「選評」
只人生百歳時代、老先きは長いです。明るく・・
所沢市 すぷりんぐいずごーん
あれ程に愛に燃えてた春の頃 今は二人に秋風が吹く
「選評」
うつろいやすいはナントやらで・・・激しく燃えたら燃えたほど・・
その落差というものは・・・
町田市 上田由利夫
古き夢 新しき夢 若き夢 あまたの夢は 夢のまた夢
「選評」
同感・・ただ、年月のみ流れて・・・・
川口市 内原久兵衛
今日もまた 一日誰とも口きかず こもりて過ごす老いさらばえて
「選評」
只いけません、外に出なくちゃ・・人とコミュニケ―ションしなくちゃ
佐久市 イナゴ名人
稲実り 枯羽色したイバゴを捕りて 飴煮を作る故郷の秋
「選評」
イナゴの飴煮はタンパク質の不足を防ぐ為にたべられたとか。。
今では立派なカントリー・フードです。
京都市 夕波千鳥
いにしえの龍田の姫が良しという 秋は夕暮れ枕草子
「選評」
奈良、平安時代は「秋」を取り仕切っていた女神は、
龍田姫だとかんがえれれていたそうです。
三木市 山形玄成
澄み渡る秋の気配に身を染めて すすきの原にただ立ちつくす
「選評」
只、秋の季節に身をあずけて無我の境地
平塚市 そのさん
花束を胸にかかえて父帰る 定年の日の陰ある笑顔
「選評」
ホッとしたのと、少々淋しく
京都市 原 小夜子
しみ通る音を忘れた星月夜 秋の夜空はこころ淋しむ
「選評」
ふと過去を振り返ったり・・、ふと将来を見つめたり
今治市 理佐ちゃん
母と子が同じ笑顔で手をつなぎ 運動会の保育所走る
「選評」
心温まる笑顔が思い浮かびます。何物にも替え難き幸せのひととき
館山市 上山美歩
一群れが頭そろえて前を向き 秋の畠を飛ぶ赤トンボ
「選評」
全くそうですよネ、山田耕作の「赤トンボ」の世界
横浜市 美保代
雨の日に宅急便の音を聞く 彼から届く汚れた下着
「選評」
そういう贈り物でも幸せなんでしょ! ごちそう様・・・
山形県 甲斐眞里
渋柿の柿の皮むく吊るし柿 渋にて染まる黒い手の指
「選評」
そういう作業をしてくれる人がいて、おいしい干し柿が食べられるわけで・・
ちなみに干し柿は冷え性の人が食べると体が温まりますよ
野田市 山中光太郎
ハレの日とケの日の境紙一重 隣り合わせの幸福 不幸
「選評」
全くです
流山市 若壮士(わかおとこ)
湯上りの浴衣姿も見納めと 君をまぶたにやきちけた夜
「選評」
マッタク・・・でも、ワカオトコさんは幸せだね、いいねぇ
桑名市 新田隆文
夏草を横なでにして吹く風が 秋の気配を運び来て去る
「選評」
秋風第一号・・・でしょうか「横なでにして」はまさにその感じ、で、妙
・・ほめてます。
酒田市 食乱童子
食欲の秋が待てずに喰い過ぎて 腹をこわして今日は絶食
「選評」
なんですか、一同お笑い・・・満場一致で選ばせていただきました。しかし
これって和歌でしょうか、感想のわかれるところで・・が、まっいいでしょう
川越市 うなぎのうなちゃん
シンギング・インザ・レインをくちずさみ
歩けどこころ 晴れぬ雨の日
「選評」
ジーン・ケリーの出世作、
ひょっとすると、あなたは後期高齢者?でも元気で何より・・・
八王子市 さかたのギントキ
真夏日も夕焼け空が広がると ひぐらし鳴いて涼しささそう
「選評」
ほんとですね、「日暮し」のカナカナ聞くと妙に淋しくなったりして・・
福山市 藤 健夫
スイカ喰い種を飛ばして見上げれば 夏の夜空に遠花火見ゆ
「選評」
子供の頃の思い出ですか・・・私にも懐かしい世界です・・夏の終わり近くの!
西宮市 古古亜(ココア)
飲む前にハートのマークかきました 淋しい夜のラテアートです
「選評」
若い女性の淋しい夜のわけ・・・なんとなく想像つきます
川口市 香波沙樹
赤さびて骨の折れたる三百円 寿命の尽きたビニールの傘
「選評」
私の家にもビニール傘がいっぱいあって、
どれもこれも骨が赤くさび付いていて・・・
西東京市 ブレボケシニア
いつからか遠くばかりを思う人 身近な世界しあわせ薄く
「選評」
自分でそう決めてはいけません。
必ず近くに幸せがあるハズですから・・それを信じて
三原市 内田時雄
何二十年使い古しのベッドから 我が人生のキシミが聞こゆ
「選評」
ベッドは語る二十年の歳月を・・・
浦安市 たかはしせつ子
彼の手が私の髪にふれてきた 好きと伝える無言信号
「選評」
私が同じ事したらセクハラ・・若さっていいなぁ
きたいばらぎ市 ヒマジンン
ことさらに淋しさつのる街景色 ノラ猫ポツリ シャッター通り
「選評」
限界商店街・・・そういえば近頃ノラ犬みかけませんね
登別市 田上一刀
何はとも動く歩道はありがたし 足腰弱い八十路の壮士
「選評」
コラーゲン、カルシウム・・摂取してください
あわせてビタミンDも・・・
東京都 小坂三喜
画家として世に出ることはあきらめて
趣味で描いてるこのラテアート
「選評」
ラテアートの世界大会がロンドンで開催されたことが
あるとか、今でも開催されているのでしょうか・・・
仙台市 佐藤とうすけ
みぎひだり真ん中の道有る場合 私は歩く中央の道
「選評」
絶妙なバランス感覚 拍手!
高崎市 黒木 進
世の中に居場所捜して幾年か 金の玉座はいずこにありや
「選評」
人生は捜し旅というけれど「金の玉座」ねぇ・・・
私には見つかりっこないだろうな・・永遠に!
住所ナシ 名前忘れた
恋やぶれ家も仕事も金も無い どうでも良いやオレ ホームレス
「選評」
だからって開き直ってないで、
一緒に頑張ろうよ!
清水市 森 石杉
群れをなし我がもの顔でとびまわる 野生と化したセキセイインコ
「選評」
これも地球温暖化の証しのひとつだとか・・・
高崎市 黒木 進
屋外で太陽の下汗流し 働く笑顔飲む水うまし
「選評」
心身ともに健康そのもの・・新たなイメージの
男くさい男性・・バンザイ!
甲府市 寺門角太
「チン」をしたレトルトカレーメシにかけ 無言で喰って片手にスマホ
「選評」
若ければこれも良し・・だが・・シニアだと
つらいね・・・
東京都 三村拓美
小魚が群れなして泳ぐ小川も 水藻しげれり夏は来ぬ
「選評」
子供の頃のふるさとの思い出・・・いつも夏に
思い出して
兵庫県 三日月満太
さざ波が近づいてくるひたひたと 涙を連れて近づいてくる
「選評」
「近づいてくる」のリフレインがまさにさざ波そのものの
イメージを描いて・・・妙。
横浜市 アリンコちゃん
待ち続け待ち受け続け待ち続け 待ち受け続け待つ蟻地獄
「選評」
虫の生態様々・・・人間の人生も様々・・・
府中市 高野さち子
星屑をかきわけながら流れ星 我が行く末の願い背にして
「選評」
「星に願いを・・・」なぜヒトは星空見ると
メランコリックになるのでしょうか・・
町田市 隅 武夫
雨風にもて遊ばれし我が身には 捨てる失う得るものは無し
「選評」
でも、そこから本物の人生が始まる事もあるのです
宝塚市 叶さん
生まれきし生命その日に失いし 蝶を巣穴に蟻が運びし
「選評」
「し」のリフレインが独特のリズム感を感じさせてくれます。
・・・面白「し」
沼津市 中村義之
イチゴには美肌効果があるという ショートケーキを君に推める
「選評」
目下恋愛中ですか・・・他にいう事ありません
日立市 サッちゃんはネ
あの時はとうかしていた今思う 君が見えない僕が居ました
「選評」
「アー・フール・サッチ・アズ・アイ」・・・そんな感じですか?!
三原市 すず久どん
鉄仮面「喜」「怒」「哀」「楽」を失いし 孤独の世界に我は住む人
「選評」
孤独は人生を豊かにするという人も居ます。
銚子市 二見一也
つまずいて廻り見渡しつまずいて 一筋の道けわしくもあり
「選評」
・・・でも歩き続けるその先に待つ喜び
相模原 高山さと志
梅雨空のついの晴れ間にほほえみて むらさき煙るアジサイの花
「選評」
日毎に濃くなるアジサイの紫色が雨でうるわしく・・・まさに梅雨の代表的花
福島県伊達市 しかとちゃん
我が前に道なしという芸術家 私にも無い凡人なのに
「選評」
一刀両断のユーモア・・・拍手!!
奈良市 水町節子
春の山秋の山とをくらぶれば 秋山良しと額田王
「選評」
「秋山の木の葉を見てはもみじおばとりてぞしのぶ・・・」と額田王は詠んでます
・・確かに・・・
大阪府 寺口方二
大地より芽吹く名も無き草の群れ 雑草という名の草は無し
「選評」
将にそうで、全て名前があります。ちなみに「庶民」という人間の名前も無ければ「大衆」という名前もありません。
神奈川県 東 洋介
淀みたる我の心の灯は きみの笑顔とやさしいしぐさ
「選評」
目下恋愛中だとか、彼女の全てがまぶしいしあわせな時なのでしょう。29歳青年の作。
東京都 原 博美
さかしまに我が身うらみし水鏡 われの姿の貧しきものよ
「選評」
年を重ねてふと我に返ったとき、心をよぎる寂しさ。水辺に吾がすがたうつして・・無常
草津市 三原健二
千早ふる神に願いを託しつつ ひとみを閉じて明日おもほゆ
「選者評」
万葉の風情をふまえながら、何を神に祈っているのでしょうか、気になるところ
東京都 森 行彦
いつぞやの笑顔を見せぬ今の君 恋の終わりを告げるその日は
「選評」
恋が終わるとは、心のひだが一つ増えるという事、人間としての成長につながります。
長岡京市 里野 史
西空の夕日沈むを眺むれば 言葉忘れて涙さしぐむ
「選評」
何があったのでしょうか、でも涙を流すと心が癒されますね
山形市 沢尻かのこ
うつうつとストレイシープを胸に抱き 眠れぬままにはや朝ぼらけ
「選者評」
どんな迷える子羊なのでしょうか、誰にでも眠れない夜はあります。
神戸市 岩田 勇
消しゴムで愛という字を消しました 私たちには重過ぎるから
「選者評」
いかにも若い恋・若い愛といった感じです。レモンの味とでも言うのでしょうか
奈良市 松坂真奈人
真夜中に和歌を詠じて人知れず 哀しきことをしばし逃れん
「選者評」
松坂さんにとっては、和歌を詠むことは自問自答なのでしょうね
横浜市 新井哲夫
千切りの生のキャベツをほおばりて
一人の時間、孤独空間
「選評」
20歳の大学生の作。若い時はこういう時間があってこそ未来が拓く。
熊本市 松崎さとる
やわらかに早緑の香りただよいぬ
5月の風はもうすぐそこに
「選評」
まさに風薫る季節、一年中で一番良い時、心に通う風も暖かくさわやか
市川市 坂野真人
いつの日か、またいつの日かいつの日か
思いつづけて五十路をこえる
「選評」
人生の時の流れは、光陰矢の如し。選者の私の場合も同じ
日野市 妻やめたいのん
腹減った風呂に入るよ俺は寝る 夫の言葉 これ二十年
「明日香風人評」
スリー・リトル・ワーズ(三つの短い言葉)、
英語の場合は「アイ・ラブ・ユー」とか、・・・すごい違いです。
日高市 三度オジサン
唇をぐっと引き締め奥歯かむ 生きてる証し人生三度
「明日香風人評」
人生は誰にでも、一生に三度のチャンスがあると言われてますから
桐生市 下流の壮士
見上げれば見上げるほどに気づくのは
見下げられてるおのれの低さ
「明日香風人評」
でもそれに気づいているなら大丈夫
小金井市 ハツコイのヒト
君故に眠れぬ夜が続きます あゝこれが恋 ピーナッツ喰う
「明日香風人評」
恋すると意味のないことしたりして・・ピーナッツを喰うとか・・
他にする事思いつかないほどの、深い恋なのネ、きっと・・・
東京都 ケンコーマニア
健康な体を造るとスクワット 筋肉痛で乗る救急車
「明日香風人評」
健康に気を配るのはいいけれど、度を過ごしてはいけません。ご自愛を・・
豊橋市 朝田世明太
新婚の旅路のための打ち合わせ 話題は何を喰うか飲むかだ
「明日香風人評」
せっかく海外へ新婚に行くんだから、飲み食いの他に
景色を見たり、美術館に行ったり・・・お願いしますよ。
神奈川県 戸崎信満
いつのまに八十歳老いて顔のシワ 深き笑顔のおきなおもほゆ
「明日香風人評」
人生100歳時代といわれる現在、人生は顔に出るとか~。私も、心して・・
市川市 一人身壮士
赤ちゃんをあやすまなざしあたたかく
あゝこの女はもう母なのか
「明日香風人評」
ほんとに母の目ってあるんだよね。男にはできない目だから、
娘や女の目とも違うもの・・母の目は
加賀市 ていしゅく夫人
いきなりに愛していると言われても 私人妻不倫は駄目よ
「明日香風人評」
なんだよ・・・
野田市 色目弱人
まっすぐに見つめられてはうろたえる
こころをうばう 君の流し目
「明日香風人評」
眼力と言って、女性が愛を訴える眼力はすごいね!
春日部市 沙羅ふたば
濡れ歩道踏みしめ歩くハイヒール
コツコツコツと無常の響き
「明日香風人評」
なぜか白黒時代の映画のワンシーンをイメージしてしまいました。
一人の女が孤独に歩く、男心をそそります。女に何があったのでしょうか
いずみ市 百川もも代
冬空に雁が群れり白鳥も 寒む風連れて渡り鳥かも
「明日香風人評」
いずみ市は渡り鳥の飛来地ですから今はにぎやかな事でしょう
山形市 久見義雄
久かたの野辺の細道降りそぼる あわ雪の中女が一人
「明日香風人評」
ふと竹久夢二の美人画を想像してしまいました
福山市 清水幸太郎
追羽根も凧も上げらぬ年始め スマホゲームが子供の世界
「明日香風人評」
時代が変わったから、それに都会では広場もろくにないし、
ま、古い人間が愚痴っても
名古屋市 旗本退職男
去年まで年賀のメール山ときた 定年したら今年はゼロよ
「明日香風人評」
世の中はそんなもの、第二の人生を頑張ってください
鎌倉市 愛しちゃったの代
どこへでもついて行きますあなたには
ピンクの霧に包まれたまま
「明日香風人評」
いいな~ いいな~ コンニャロ!
鎌倉市 愛されちゃっ太
湯豆腐の湯気の向こうに君が居て
もうそれだけで暖かい僕
「明日香風人評」
でもこのページで歌垣かい?二人の・・それもな~
東京都 田ノ上康
足音が近づいて来る死神の 夢とわかりて寝汗吹き出る
「明日香風人評」
いわゆる悪夢は、吉兆の記という言葉もあります
ともかく夢で良かったですよ
青梅市 鈴村一志
木の葉散り枝を横切る太陽の 日溜り寒し北風が吹く
「明日香風人評」
もう12月ですよ、将に師走の寒風それもこれからが本番、
それに冬が来なければ春も来ないし。人生も同じで・・・
堺市 北風寒太郎
静かなる秋の夜長も過ぎ去りて 初木枯らしに鳥肌覚ゆ
「明日香風人評」
だんだん北風が肌にかみつくようになって・・・つらい季節になりますネ
酒田市 井原さと志
星空が悲しいものと知りました
天に昇った君が居るから
「明日香風人評」
フ秋の空は1年中で1番胸にしみます。
まして愛した人が星になっていればなおの事・・・
静岡市 加賀武夫
伸ばせども手を伸ばせども届かない
夢と希望の逃げ足速く
「明日香風人評」
でも更に手を伸ばし続ける人生、やがてそれが良い結果を・・
仙台市 佐武佐の大作
秋風が冬将軍を連れて来た 肌の寒さに心せがるる
「明日香風人評」
真冬になればあきらめもつくけど。
これから寒くなるぞ・・と、言う今は
東大和市 奥 三千緒
気のせいか歳のせいか知らねども
時の流れに追いかけられて
「明日香風人評」
あっという間に今年も11月ですものね、・・・ふり返ってみれば
夕張市 八木政子
あれ程の秋の虫の音消え失せて 沈黙の宵冬月夜かな
「明日香風人評」
ほんと、集く虫の声なんて遠き昔のようですよ。今では・・
三沢市 ヒレン大使
我が前に 笑顔を連れてあらわれて
涙を置いて 消え去りし恋
「選評」
フラれちゃったの?それともフッちゃったの?
山梨市 村上 元
母なるは 強く哀しく強きもの
甘くやさしく暖かき花
「選評」
母親って永遠ですね・・特に、男には尚のことにね・・
長崎市 田辺 誠
もう駄目だ そこから一歩踏み出せば
待ち受けている 成功の道
「選評」
何も言う事はありません・・かく言う選者の私も、はげまされました。。
日野市 愛しちゃったの代
日曜日心とからだときほぐれ
思いつづけた ただ君のこと
「選評」
ごちそう様です。
桐生市 家失き児
断捨離に 悩むことなく生きている
躰ひとつの ホームレスかな
「選評」
ウーン・・ナンカ楽しんでません?開きなおって・・
でもネ、ウーン・・・
三原市 戸崎信吉
考えが まとまらなくてイライラと
無意識に出る貧乏ゆすり
「選評」
選者も同じ・・・その上、生活も貧乏そのものです。
登別市 川上良一
天高く馬も肥ゆるか豊作の
我が身も豊か メタボの盛り
「選評」
メタボはだめよ・・でも北海道の秋はうまいものが多いしなァ
野田市 老先少な壮士
朝焼けの空に祈りて歌を詠む
のこり少ない 時間惜しんで
「選評」
人生百歳時代、老先きは長いです。明るく・・
所沢市 すぷりんぐいずごーん
あれ程に愛に燃えてた春の頃
今は二人に秋風が吹く
「選評」
うつろいやすいはナントやらで・・・激しく燃えたら燃えたほど・・
その落差というものは・・・
町田市 上田由利夫
古き夢 新しき夢 若き夢
あまたの夢は 夢のまた夢
「選評」
同感、ただ、年月のみ流れて・・・
川口市 内原久兵衛
今日もまた一に誰とも口きかず
こもりて過ごす老いさらばえて
「選評」
いけません、外に出なくちゃ・・・人とコミュニケーションしなくちゃ
佐久市 イナゴ名人
稲実り枯羽色したイナゴを捕りて
飴煮を作る故郷の秋
「選評」
イナゴの飴煮はタンパク質の不足を防ぐ為に食べられたとか
今では立派なカントリー・フーズです
京都市 夕波千鳥
いにしえの龍田の姫が良しという
秋は夕暮れ枕草子
「選評」
奈良、平安時代は「秋」を取り仕切っていた女神は、
龍田姫だとかんがえれれていたそうです。
三木市 山形玄成
澄み渡る秋の気配に身を染めて
すすきの原にただ立ちつくす
「選評」
只、秋の季節に身をあずけて無我の境地
平塚市 そのさん
花束を胸にかかえて父帰る
定年の日の陰ある笑顔
「選評」
ホッとしたのと、少々淋しく
京都市 原 小夜子
しみ通る音を忘れた星月夜
秋の夜空はこころ淋しむ
「選評」
ふと過去を振り返ったり・・、ふと将来を見つめたり
今治市 理佐ちゃん
母と子が同じ笑顔で手をつなぎ
運動会の保育所走る
「選評」
心温まる笑顔が思い浮かびます。何物にも替え難き幸せのひととき
野田市 山中光太郎
一群れが頭そろえて前を向き
秋の畠を飛ぶ赤トンボ
「選評」
全くそうですよネ、山田耕作の「赤トンボ」の世界
横浜市 美保代
雨の日に宅急便の音を聞く
彼から届く汚れた下着
「選評」
そういう贈り物でも幸せなんでしょ! ごちそう様・・・
山形県 甲斐眞里
渋柿の柿の皮むく吊るし柿
渋にて染まる黒い手の指
「選評」
そういう作業をしてくれる人がいて、おいしい干し柿が食べられるわけで・・
ちなみに干し柿は冷え性の人が食べると体が温まりますよ
野田市 山中光太郎
ハレの日とケの日の境紙一重
隣り合わせの幸福 不幸
「選評」
全くです
流山市 若壮士(ワカオトコ)
湯上りの浴衣姿も見納めと
君をまぶたにやきちけた夜
「選評」
マッタク・・・でも、ワカオトコさんは幸せだね、いいねぇ
桑名市 新田隆文
夏草を横なでにして吹く風が
秋の気配を運び来て去る
「選評」
秋風第一号・・・でしょうか「横なでにして」はまさにその感じ、
で、妙・・ほめてます。
酒田市 食乱童子
食欲の秋が待てずに喰い過ぎて
腹をこわして今日は絶食
「選評」
なんですか、一同お笑い・・・満場一致で選ばせていただきました。しかし
これって和歌でしょうか、感想のわかれるところで・・が、まっいいでしょう
川越市 うなぎのうなちゃん
シンギング・インザ・レインをくちずさみ
歩けどこころ 晴れぬ雨の日
「選評」
ジーン・ケリーの出世作、
ひょっとすると、あなたは後期高齢者?でも元気で何より・・・
八王子市 さかたのギントキ
真夏日も夕焼け空が広がると
ひぐらし鳴いて涼しささそう
「選評」
ほんとですね、「日暮し」のカナカナ聞くと妙に淋しくなったりして・・
福山市 藤 健夫
スイカ喰い種を飛ばして見上げれば
夏の夜空に遠花火見ゆ
「選評」
自分でそう決めてはいけません。
子供の頃の思い出ですか・・・
私にも懐かしい世界です・・夏の終わり近くの!
西宮市 古古亜(ココア
飲む前にハートのマークかきました
淋しい夜のラテアートです
「選評」
若い女性の淋しい夜のわけ・・・なんとなく想像つきます
川口市 香波沙樹
赤さびて骨の折れたる三百円
寿命の尽きたビニールの傘
「選評」
私の家にもビニール傘がいっぱいあって、
どれもこれも骨が赤くさび付いていて・・・
西東京市 ブレボケシニア
いつからか遠くばかりを思う人
身近な世界しあわせ薄く
「選評」
自分でそう決めてはいけません。
必ず近くに幸せがあるハズですから・・それを信じて
三原市 内田時雄
二十年使い古しのベッドから
我が人生のキシミが聞こゆ
「選評」
ベッドは語る二十年の歳月を・・・
浦安市 たかはしせつ子
彼の手が私の髪にふれて来た
好きと伝える無言信号
「選評」
私が同じ事したらセクハラ・・若さっていいなぁ
きたいばらぎ市 ヒマジン
ことさらに淋しさつのる街景色
ノラ猫ポツリ シャッター通り
「選評」
限界商店街・・・そういえば、近頃ノラ犬みかけませんね
登別市 田上一刀
何はとも動く歩道はありがたし
足腰弱い八十路の壮士
「選評」
コラーゲン、カルシウム・・摂取してください
あわせてビタミンDも・・・
東京都 小坂三喜
画家として世に出ることはあきらめて
趣味で描いてるこのラテアート
「選評」
ラテアートの世界大会がロンドンで開催された事が
あるとか・・今でもかいさいされてるのでしょうか・・・
仙台市 佐藤とうすけ
みぎひだり真ん中の道ある場合
私は歩く中央の道
「選評」
絶妙なバランス感覚 拍手!
高崎市 黒木 進
世の中に居場所捜して幾年か
金の玉座はいずこにありや
「選評」
人生は捜し旅というけれど「金の玉座」ねぇ・・・
私には見つかりっこないだろうな・・永遠に!
住所ナシ 名前忘れた
恋やぶれ家も仕事も金も無い
どうでも良いやオレ ホームレス
「選評」
だからって開きなおってないで
一緒に頑張ろうよ!
清水市 森 石杉
群れをなし我がもの顔でとびまわる
野生と化したセキセイインコ
「選評」
これも地球温暖化の証しのひとつだとか・・・
高崎市 黒木 進
屋外で太陽の下汗流し
働く笑顔飲む水うまし
「選評」
心身ともに健康そのもの・・新たなイメージの
男くさい男性・・バンザイ!
甲府市 寺門角太
「チン」をしたレトルトカレーメシにかけ
無言で喰って片手にスマホ
「選評」
若ければこれも良し・・だが・・シニアだと・・・
つらいね・・・
東京都 三村拓美
小魚が群れなし泳ぐ小川にも
水藻しげれり夏は来ぬ
「選評」
子供の頃のふるさとの思い出・・・いつも夏に
思い出して・・・
兵庫県 三日月満太
さざ波が近づいて来るひたひたと
涙を連れて近づいて来る
「選評」
「近づいて来る」のリフレインがまさにさざ波そのものの
イメージを描いて・・・妙。
横浜市 アリンコちゃん
待ち続け待ち受け続け待ち続け
待ち受け続け待つ蟻地獄
「選評」
虫の生態様々・・・人間の人生も様々・・・
府中市 高野さち子
星屑をかきわけながら流れ星
我が行く末の願い背にして
「選評」
「星に願いを・・・」なぜヒトは星空見ると
メランコリックになるのでしょうか・・・
町田市 隅 武夫
雨風にもて遊ばれし我が身には
捨てる失う得るものは無し
「選評」
でも、そこから本物の人生が始まる事もあるのです
宝塚市 叶さん
生まれきし生命その日に失いし
蝶を巣穴に蟻が運びし
「選評」
「し」のリフレインが独特のリズム感を感じさせてくれます。
・・・面白「し」
沼津市 中村義之
イチゴには美肌効果があるという
ショートケーキを君に推める
「選評」
目下恋愛中ですか・・・他にいう事ありません
日立市 サッちゃんはネ
あの時はとうかしていた今思う
君が見えない僕が居ました
「選評」
「アー・フール・サッチ・アズ・アイ」・・・そんな感じですか?!
三原市 すず久どん
鉄仮面「喜」「怒」「哀」「楽」を失いし
孤独の世界に我は住む人
「選評」
孤独は人生を豊かにするという人も居ます。
銚子市 二見一也
つまずいて廻り見渡しつまずいて
一筋の道けわしくもあり
「選評」
・・・でも歩き続けるその先に待つ喜び
相模原 高山さと志
梅雨空のついの晴れ間にほほえみて
むらさき煙るアジサイの花
「選評」
日毎に濃くなるアジサイの紫色が雨でうるわしく・・・まさに梅雨の代表的花
福島県伊達市 しかとちゃん
我が前に道なしという芸術家
私にも無い凡人なのに
「選評」
一刀両断のユーモア・・・拍手!!
奈良市 水町節子
春の山秋の山とをくらぶれば 秋山良しと額田王
「選評」
「秋山の木の葉を見てはもみじおばとりてぞしのぶ・・・」と額田王は詠んでます
・・確かに・・・
大阪府 寺口方二
大地より芽吹く名も無き草の群れ
雑草という名の草は無し
「選評」
将にそうで、全て名前があります。ちなみに「庶民」という人間の名前も無ければ「大衆」という名前もありません。
神奈川県 東 洋介
淀みたる我の心の灯は
きみの笑顔とやさしいしぐさ
「選評」
目下恋愛中だとか、彼女の全てがまぶしいしあわせな時なのでしょう。29歳青年の作。
東京都 原 博美
さかしまに我が身うらみし水鏡
われの姿の貧しきものよ
「選評」
年を重ねてふと我に返ったとき、心をよぎる寂しさ。水辺に吾がすがたうつして・・無常
草津市 三原健二
千早ふる神に願いを託しつつ
ひとみを閉じて明日おもほゆ
「選者評」
万葉の風情をふまえながら、何を神に祈っているのでしょうか、気になるところ
東京都 森 行彦
いつぞやの笑顔を見せぬ今の君
恋の終わりを告げるその日は
「選評」
恋が終わるとは、心のひだが一つ増えるという事、人間としての成長につながります。
長岡京市 里野 史
西空の夕日沈むを眺むれば
言葉忘れて涙さしぐむ
「選評」
何があったのでしょうか、でも涙を流すと心が癒されますね
山形市 沢尻かのこ
うつうつとストレイシープを胸に抱き
眠れぬままにはや朝ぼらけ
「選者評」
どんな迷える子羊なのでしょうか、誰にでも眠れない夜はあります。
神戸市 岩田 勇
消しゴムで愛という字を消しました
私たちには重過ぎるから
「選者評」
いかにも若い恋・若い愛といった感じです。レモンの味とでも言うのでしょうか
奈良市 松坂真奈人
真夜中に和歌を詠じて人知れず
哀しきことをしばし逃れん
「選者評」
松坂さんにとっては、和歌を詠むことは自問自答なのでしょうね
横浜市 新井哲夫
千切りの生のキャベツをほおばりて
一人の時間、孤独空間
「選評」
20歳の大学生の作。若い時はこういう時間があってこそ未来が拓く。
熊本市 松崎さとる
やわらかに早緑の香りただよいぬ
5月の風はもうすぐそこに
「選評」
まさに風薫る季節、一年中で一番良い時、心に通う風も暖かくさわやか
市川市 坂野真人
いつの日か、またいつの日かいつの日か
思いつづけて五十路をこえる
「選評」
人生の時の流れは、光陰矢の如し。選者の私の場合も同じ
日野市 妻やめたいのん
腹減った風呂に入るよ俺は寝る
夫の言葉 これ二十年
「明日香風人評」
スリー・リトル・ワーズ(三つの短い言葉)、
英語の場合は「アイ・ラブ・ユー」とか、
・・・すごい違いです。
日高市 三度オジサン
唇をぐっと引き締め奥歯かむ
生きてる証し人生三度
「明日香風人評」
人生は誰にでも、一生に三度のチャンスがある
と言われてますから
桐生市 下流の壮士
見上げれば見上げるほどに気づくのは
見下げられてるおのれの低さ
「明日香風人評」
でもそれに気づいているなら大丈夫
小金井市 ハツコイのヒト
君故に眠れぬ夜が続きます
あゝこれが恋 ピーナッツ喰う
「明日香風人評」
恋すると意味のないことしたりして・・ピーナッツを喰うとか・・他にする事思いつかないほどの、深い恋なのネ、きっと・・・
東京都 ケンコーマニア
健康な体を造るとスクワット
筋肉痛で乗る救急車
「明日香風人評」
健康に気を配るのはいいけれど、度を過ごしてはいけません。ご自愛を・・
豊橋市 朝田世明太
新婚の旅路のための打ち合わせ
話題は何を喰うか飲むかだ
「明日香風人評」
せっかく海外へ新婚に行くんだから、飲み食いの他に景色を見たり、美術館に行ったり・・・お願いしますよ。
神奈川県 戸崎信満
いつのまに八十歳老いて顔のシワ
深き笑顔のおきなおもほゆ
「明日香風人評」
人生100歳時代といわれる現在、
人生は顔に出るとか~。私も、心して・・
市川市 一人身壮士
赤ちゃんをあやすまなざしあたたかく
あゝこの女はもう母なのか
「明日香風人評」
ほんとに母の目ってあるんだよね。男にはできない目だから、娘や女の目とも違うもの・・母の目は
加賀市 ていしゅく夫人
いきなりに愛していると言われても
私人妻不倫は駄目よ
「明日香風人評」
なんだよ・・・
野田市 色目弱人
まっすぐに見つめられてはうろたえる
こころをうばう君の流し目
「明日香風人評」
眼力と言って、女性が愛を訴える眼力はすごいね!
春日部市 沙羅ふたば
濡れ歩道踏みしめ歩くハイヒール
コツコツコツと無常の響き
「明日香風人評」
なぜか白黒時代の映画のワンシーンをイメージしてしまいました。一人の女が孤独に歩く、男心をそそります。
女に何があったのでしょうか
いずみ市 百川もも代
冬空に雁が群れり白鳥も
寒む風連れて渡り鳥かも
「明日香風人評」
いずみ市は渡り鳥の飛来地ですから
今はにぎやかな事でしょう
東京都 田ノ上康
久かたの野辺の細道降りそぼる
あわ雪の中女が一人
「明日香風人評」
ふと竹久夢二の美人画を想像してしまいました
福山市 清水幸太郎
追羽根も凧も上げらぬ年始め
スマホゲームが子供の世界
「明日香風人評」
時代が変わったから、それに都会では広場もろくにないし、ま、古い人間が愚痴っても
名古屋市 旗本退職男
去年まで年賀のメール山ときた
定年したら今年はゼロよ
「明日香風人評」
世の中はそんなもの、第二の人生を頑張ってください
鎌倉市 愛しちゃったの代
どこへでもついて行きますあなたには
ピンクの霧に包まれたまま
「明日香風人評」
いいな~ いいな~ コンニャロ!
鎌倉市 愛されちゃっ太
湯豆腐の湯気の向こうに君が居て
もうそれだけで暖かい僕
「明日香風人評」
でもこのページで歌垣かい?二人の・・・
それもな~
東京都 田ノ上康
足音が近づいて来る死神の
夢とわかりて寝汗吹き出る
「明日香風人評」
いわゆる悪夢は、吉兆の記という言葉もあります
ともかく夢で良かったですよ
青梅市 鈴村一志
木の葉散り枝を横切る太陽の
日溜り寒し北風が吹く
「明日香風人評」
もう12月ですよ将に師走の寒風それもこれからが本番、それに冬が来なければ春も来ないし。
人生も同じで・・・
堺市 北風寒太郎
静かなる秋の夜長も過ぎ去りて
初木枯らしに鳥肌覚ゆ
「明日香風人評」
だんだん北風が肌にかみつくようになって・・・
つらい季節になりますネ
酒田市 井原さと志
星空が悲しいものと知りました
天に昇った君が居るから
「明日香風人評」
秋の空は1年中で1番胸にしみます。
まして愛した人が星になっていればなおの事
静岡市 加賀武夫
伸ばせども手を伸ばせども届かない
夢と希望の逃げ足速く
「明日香風人評」
でも更に手を伸ばし続ける人生、
やがてそれが良い結果を・・
仙台市 佐武佐の大作
秋風が冬将軍を連れて来た
肌の寒さに心せがるる
「明日香風人評」
真冬になればあきらめもつくけど。
これから寒くなるぞ・・と、言う今は
東大和市 奥 三千緒
気のせいか歳のせいか知らねども
時の流れに追いかけられて
「明日香風人評」
あっという間に今年も11月ですものね、・・・
ふり返ってみれば
夕張市 八木政子
あれ程の秋の虫の音消え失せて
沈黙の宵冬月夜かな
「明日香風人評」
ほんと、集く虫の声なんて遠き昔のようですよ。
今では・・
三沢市 ヒレン大使
我が前に 笑顔を連れてあらわれて
涙を置いて 消え去りし恋
「選評」
フラれちゃったの?それともフッちゃったの?
山梨市 村上 元
母なるは 強く哀しく強きもの
甘くやさしく暖かき花
「選評」
母親って永遠ですね・・特に、男には尚のことにね・・
長崎市 田辺 誠
もう駄目だ そこから一歩踏み出せば
待ち受けている 成功の道
「選評」
何も言う事はありません・・かく言う選者の私も、はげまされました
日野市 愛しちゃったの代
日曜日 心とからだ ときほぐれ
思いつづけた ただ君のこと
「選評」
ごちそう様です。
桐生市 家失き児
断捨離に 悩むことなく生きている
躰ひとつの ホームレスかな
「選評」
ウーン・・ナンカ楽しんでません?開きなおって・・
でもネ、ウーン・・・
三原市 戸崎信吉
考えが まとまらなくてイライラと
無意識に出る貧乏ゆすり
「選評」
選者も同じ・・・その上、生活も貧乏そのものです。
登別市 川上良一
天高く馬も肥ゆるか豊作の
我が身も豊か メタボの盛り
「選評」
メタボはだめよ・・
でも北海道の秋はうまいものが多いしなァ
野田市 老先少な壮士
朝焼けの空に祈りて 歌を詠む
のこり少ない 時間惜しんで
「選評」
人生百歳時代、老先きは長いです。明るく・・
所沢市 すぷりんぐいずごーん
あれ程に愛に燃えてた春の頃
今は二人に秋風が吹く
「選評」
うつろいやすいはナントやらで・・・
激しく燃えたら燃えたほど・・
その落差というものは・・・
町田市 上田由利夫
古き夢 新しき夢 若き夢
あまたの夢は 夢のまた夢
「選評」
同感。ただ、年月のみ流れて・・・・
川口市 内原久兵衛
今日もまた一日誰とも口きかず
こもりて過ごす老いさらばえて
「選評」
いけません。外にでなくちゃ・・・
人とコミュニケーションしなくちゃ・・・
佐久市 イナゴ名人
稲実り枯羽色したイナゴを捕りて
飴煮を作る故郷の秋
「選評」
イナゴの飴煮は
タンパク質の不足を防ぐ為に食べられたとか・・
今では立派なカントリー・フードです
京都市 夕波千鳥
いにしえの龍田の姫が良しという
秋は夕暮れ枕草子
「選評」
奈良、平安時代は「秋」を取り仕切っていた女神は、
龍田姫だとかんがえれれていたそうです。
三木市 山形玄成
澄み渡る秋の気配に身を染めて
すすきの原にただ立ちつくす
「選評」
只、秋の季節に身をあずけて無我の境地
平塚市 そのさん
花束を胸にかかえて父帰る
定年の日の陰ある笑顔
「選評」
ホッとしたのと、少々淋しく
京都市 原 小夜子
しみ通る音を忘れた星月夜
秋の夜空はこころ淋しむ
「選評」
ふと過去を振り返ったり・・、ふと将来を見つめたり
今治市 理佐ちゃん
母と子が同じ笑顔で手をつなぎ
運動会の保育所走る
「選評」
心温まる笑顔が思い浮かびます。
何物にも替え難き幸せのひととき
野田市 山中光太郎
一群れが頭そろえて前を向き
秋の畠を飛ぶ赤トンボ
「選評」
全くそうですよネ、山田耕作の「赤トンボ」の世界
横浜市 美保代
雨の日に宅急便の音を聞く
彼から届く汚れた下着
「選評」
そういう贈り物でも幸せなんでしょ!
ごちそう様・・・
山形県 甲斐眞里
渋柿の柿の皮むく吊るし柿
渋にて染まる黒い手の指
「選評」
そういう作業をしてくれる人がいて、
おいしい干し柿が食べられるわけで・・ちなみに
干し柿は冷え性の人が食べると体が温まりますよ
野田市 山中光太郎
ハレの日とケの日の境紙一重
隣り合わせの幸福 不幸
「選評」
全くです
流山市 若壮士(ワカオトコ)
湯上りの浴衣姿も見納めと
君をまぶたにやきちけた夜
「選評」
マッタク・・・でも、ワカオトコさんは幸せだねぇ
桑名市 新田隆文
夏草を横なでにして吹く風が
秋の気配を運び来て去る
「選評」
秋風第一号でしょうか「横なでにして」は
まさにその感じ、で・妙・・ほめてます
酒田市 酒乱童子
食欲の秋が待てずに喰い過ぎて
腹をこわして今日は絶食
「選評」
なんですか、一同お笑い・・・
満場一致で選ばせていただきました。
しかし、これって和歌でしょうか、
感想のわかれるところで・・が、まっいいでしょう
川越市 うなぎのうなちゃん
シンギング・インザ・レインをくちずさみ
歩けどこころ 晴れぬ雨の日
「選評」
ジーン・ケリーの出世作、ひょっとすると、
あなたは後期高齢者?でも元気で何より・・・
八王子市 さかたのギントキ
真夏日も夕焼け空が広がると
ひぐらし鳴いて涼しささそう
「選評」
ほんとですね、「日暮し」のカナカナ聞くと
妙に淋しくなったりして・・・
福山市 藤 健夫
スイカ喰い種を飛ばして見上げれば
夏の夜空に遠花火見ゆ
「選評」
子供の頃の思い出ですか・・・
私にも懐かしい世界です・・夏の終わり近くの!
西宮市 古古亜(ココア)
飲む前にハートのマークかきました
淋しい夜のラテアートです
「選評」
若い女性の淋しい夜のわけ、なんとなく想像つきます
川口市 香波沙樹
赤さびて骨の折れたる三百円
寿命の尽きたビニールの傘
「選評」
私の家にもビニール傘がいっぱいあって、
どれもこれも骨が赤くさび付いていて・・・
西東京市 プレボケシニア
いつからか遠くばかりを思う人
身近な世界しあわせ薄く
「選評」
自分でそう決めてはいけません。
必ず近くに幸せがあるハズですから・・
それを信じて
三原市 内田時雄
二十年使い古しのベッドから
我が人生のキシミが聞こゆ
「選評」
ベッドは語る二十年の歳月を・・・
浦安市 たかはしせつ子
彼の手が私の髪にふれて来た
好きと伝える無言信号
「選評」
私が同じ事したらセクハラ・・若さっていいなぁ
きたいばらぎ市 ヒマジン
ことさらに淋しさつのる街景色
ノラ猫ポツリ シャッター通り
「選評」
限界商店街。そういえば、近頃ノラ犬みかけませんね
登別市 田上一刀
何はとも動く歩道はありがたし
足腰弱い八十路の壮士
「選評」
コラーゲン、カルシウム・・摂取してください
あわせてビタミンDも・・・
東京都 小坂三喜
画家として世に出ることはあきらめて
趣味で描いてるこのラテアート
「選評」
ラテアートの世界大会がロンドンで開催された事が
あるとか・・今でも開催されてるのでしょうか・・・
仙台市 佐藤とうすけ
みぎひだり真ん中の道有る場合
私は歩く中央の道
「選評」
絶妙なバランス感覚 拍手!
高崎市 黒木 進
世の中に居場所捜して幾年か
金の玉座はいずこにありや
「選評」
人生は捜し旅というけれど「金の玉座」ねぇ・・・
私には見つかりっこないだろうな・・永遠に!
住所ナシ 名前忘れた
恋やぶれ家も仕事も金も無い
どうでも良いやオレ ホームレス
「選評」
だからって開き直ってないで
一緒に頑張ろうよ!
清水市 森 石杉
群れをなし我がもの顔でとびまわる
野生と化したセキセイインコ
「選評」
これも地球温暖化の証しのひとつだとか・・・
高崎市 黒木 進
屋外で太陽の下汗流し
働く笑顔飲む水うまし
「選評」
心身ともに健康そのもの・・新たなイメージの
男くさい男性・・バンザイ!
甲府市 寺門角太
「チン」をしたレトルトカレーメシにかけ
無言で喰って片手にスマホ
「選評」
若ければこれも良し・・だが・・シニアだと・・・
つらいね・・・
東京都 三村拓美
小魚が群れなし泳ぐ小川にも
水藻しげれり夏は来ぬ
「選評」
子供の頃のふるさとの思い出・・いつも夏に
思い出して
兵庫県 三日月満太
さざ波が近づいて来るひたひたと
涙を連れて近づいて来る
「選評」
「近づいて来る」のリフレインが将にさざ波そのものの
イメージを描いて・・妙。
横浜市 アリンコちゃん
待ち続け待ち受け続け待ち続け
待ち受け続け待つ蟻地獄
「選評」
虫の生態様々・・・人間の人生も様々・・・
府中市 高野さち子
星屑をかきわけながら流れ星
我が行く末の願い背にして
「選評」
「星に願いを・・・」なぜヒトは星空見ると
メランコリックになるのでしょうか・・
町田市 隅 武夫
雨風にもて遊ばれし我が身には
捨てる失う得るものは無し
「選評」
でも、そこから本物の人生が始まる事もあるのです
宝塚市 叶さん
生まれきし生命その日に失いし
蝶を巣穴に蟻が運びし
「選評」
「し」のリフレインが独特のリズム感を感じさせてくれます。・・・面白「し」
沼津市 中村義之
イチゴには美肌効果があるという
ショートケーキを君に推める
「選評」
目下恋愛中ですか・・・他にいう事ありません
日立市 サッちゃんはネ
あの時はとうかしていた今思う
君が見えない僕が居ました
「選評」
「アー・フール・サッチ・アズ・アイ」・・・そんな感じですか?!
三原市 すず久どん
鉄仮面「喜」「怒」「哀」「楽」を失いし
孤独の世界に我は住む人
「選評」
孤独は人生を豊かにするという人も居ます。
銚子市 二見一也
つまずいて廻り見渡しつまずいて
一筋の道けわしくもあり
「選評」
・・・でも歩き続けるその先に待つ喜び
相模原 高山さと志
梅雨空のついの晴れ間にほほえみて
むらさき煙るアジサイの花
「選評」
日毎に濃くなるアジサイの紫色が雨でうるわしく・・・まさに梅雨の代表的花
福島県伊達市 しかとちゃん
我が前に道なしという芸術家
私にも無い凡人なのに
「選評」
一刀両断のユーモア・・・拍手!!
奈良市 水町節子
春の山秋の山とをくらぶれば
秋山良しと額田王
「選評」
「秋山の木の葉を見てはもみじおばとりてぞしのぶ・・・」と額田王は詠んでます
・・確かに・・・
大阪府 寺口方二
大地より芽吹く名も無き草の群れ
雑草という名の草は無し
「選評」
将にそうで、全て名前があります。ちなみに「庶民」という人間の名前も無ければ「大衆」という名前もありません。
神奈川県 東 洋介
淀みたる我の心の灯は
きみの笑顔とやさしいしぐさ
「選評」
目下恋愛中だとか、彼女の全てがまぶしいしあわせな時なのでしょう。29歳青年の作。
東京都 原 博美
さかしまに我が身うらみし水鏡
われの姿の貧しきものよ
「選評」
年を重ねてふと我に返ったとき、心をよぎる寂しさ。水辺に吾がすがたうつして・・無常
草津市 三原健二
千早ふる神に願いを託しつつ
ひとみを閉じて明日おもほゆ
「選者評」
万葉の風情をふまえながら、何を神に祈っているのでしょうか、気になるところ
東京都 森 行彦
いつぞやの笑顔を見せぬ今の君
恋の終わりを告げるその日は
「選者評」
恋が終わるとは、心のひだが一つ増えるという事、人間としての成長につながります。
長岡京市 里野 史
西空の夕日沈むを眺むれば、
言葉忘れて涙さしぐむ
「選者評」
何があったのでしょうか、でも涙を流すと心が癒されますね
山形市 沢尻かのこ
うつうつとストレイシープを胸に抱き
眠れぬままにはや朝ぼらけ
「選者評」
どんな迷える子羊なのでしょうか、誰にでも眠れない夜はあります。
神戸市 岩田 勇
消しゴムで愛という字を消しました
私たちには重過ぎるから
「選者評」
いかにも若い恋・若い愛といった感じです。レモンの味とでも言うのでしょうか
奈良市 松坂真奈人
真夜中に和歌を詠じて人知れず
哀しきことをしばし逃れん
「選者評」
松坂さんにとっては、和歌を詠むことは自問自答なのでしょうね
横浜市 新井哲夫
千切りの生のキャベツをほおばりて
一人の時間、孤独空間
「選評」
20歳の大学生の作。若い時はこういう時間があってこそ未来が拓く。
熊本市 松崎さとる
やわらかに早緑の香りただよいぬ
5月の風はもうすぐそこに
「選評」
まさに風薫る季節、一年中で一番良い時、心に通う風も暖かくさわやか
市川市 坂野真人
いつの日か
またいつの日かいつの日か
思いつづけて五十路をこえる
「選評」
人生の時の流れは、光陰矢の如し。選者の私の場合も同じ
日野市 妻やめたいのん
腹減った
風呂に入るよ俺は寝る
夫の言葉 これ二十年
「明日香風人評」
スリー・リトル・ワーズ(三つの短い言葉)、英語の場合は「アイ・ラブ・ユー」とか、・・・すごい違いです。
日高市 三度オジサン
唇をぐっと引き締め奥歯かむ 生きてる証し人生三度
「明日香風人評」
人生は誰にでも、一生に三度のチャンスがあると言われてますから
桐生市 下流の壮士
見上げれば
見上げるほどに気づくのは
見下げられてるおのれの低さ
「明日香風人評」
でもそれに気づいているなら大丈夫
小金井市 ハツコイのヒト
君故に眠れぬ夜が続きます あゝこれが恋 ピーナッツ喰う
「明日香風人評」
恋すると意味のないことしたりして・・ピーナッツを喰うとか・・
他にする事思いつかないほどの、
深い恋なのネ、きっと・・・
東京都 ケンコーマニア
健康な体を造るとスクワット
筋肉痛で乗る救急車
「明日香風人評」
健康に気を配るのはいいけれど、度を過ごしてはいけません。ご自愛を・・
豊橋市 朝田世明太
新婚の旅路のための
打ち合わせ 話題は何を
喰うか飲むかだ
「明日香風人評」
せっかく海外へ新婚に行くんだから、飲み食いの他に景色を見たり、美術館に行ったり・・・お願いしますよ。
神奈川県 戸崎信満
いつのまに
八十歳老いて顔のシワ
深き笑顔のおきなおもほゆ
「明日香風人評」
人生100歳時代といわれる現在、人生は顔に出るとか~。私も、心して・・
市川市 一人身壮士
赤ちゃんを
あやすまなざしあたたかく
あゝこの女はもう母なのか
「明日香風人評」
ほんとに母の目ってあるんだよね。
男にはできない目だから、
娘や女の目とも違うもの・・母の目は
加賀市 ていしゅく夫人
いきなりに
愛していると言われても
私人妻不倫は駄目よ
「明日香風人評」
なんだよ・・・
野田市 色目弱人
まっすぐに
見つめられてはうろたえる
こころをうばう 君の流し目
「明日香風人評」
眼力と言って、女性が愛を訴える眼力はすごいね!
春日部市 沙羅ふたば
濡れ歩道
踏みしめ歩くハイヒール
コツコツコツと無常の響き
「明日香風人評」
なぜか白黒時代の映画のワンシーンをイメージしてしまいました。一人の女が孤独に歩く、男心をそそります。
女に何があったのでしょうか
いずみ市 百川もも代
冬空に雁が群れり白鳥も
寒む風連れて渡り鳥かも
「明日香風人評」
でいずみ市は渡り鳥の飛来地ですから
今はにぎやかな事でしょう
山形市 久見義雄
久かたの野辺の細道降りそぼる
あわ雪の中女が一人
「明日香風人評」
いわゆる悪夢は、吉兆の記という言葉もあります。ともかく夢で良かったですよ
福山市 清水幸太郎
追羽根も凧も上げらぬ年始め
スマホゲームが子供の世界
「明日香風人評」
時代が変わったから、それに都会では広場もろくにないし、ま、古い人間が愚痴っても
名古屋市 旗本退職男
去年まで年賀のメール山ときた
定年したら今年はゼロよ
「明日香風人評」
世の中はそんなもの、
第二の人生を頑張ってください
鎌倉市 愛しちゃったの代
どこにでも
ついていきます あなたには
ピンクの霧に包まれたまま
「明日香風人評」
いいな~ いいな~ コンニャロ!
鎌倉市 愛されちゃっ太
湯豆腐の湯気の向こうに
君が居て もうそれだけで
暖かい僕
「明日香風人評」
でもこのページで歌垣かい?二人の・・
それもな~
東京都 田ノ上康
足音が近づいて来る死神の 夢とわかりて寝汗吹き出る
「明日香風人評」
いわゆる悪夢は、吉兆の記という言葉もあります。ともかく夢で良かったですよ
青梅市 鈴村一志
木の葉散り枝を横切る太陽の
日溜り寒し北風が吹く
「明日香風人評」
もう12月ですよ将に師走の寒風それも
これからが本番、それに冬が来なければ
春も来ないし。人生も同じで・・・
堺市 北風寒太郎
静かなる
秋の夜長も過ぎ去りて
初木枯らしに鳥肌覚ゆ
「明日香風人評」
だんだん北風が肌にかみつくようになって・・・つらい季節になりますネ
酒田市 井原さと志
星空が悲しいものと知りました 天に昇った君が居るから
「明日香風人評」
秋の空は1年中で1番胸にしみます。まして愛した人が星になっていればなおの事
静岡市 加賀武夫
伸ばせども
手を伸ばせども届かない
夢と希望の逃げ足速く
「明日香風人評」
でも更に手を伸ばし続ける人生、やがてそれが良い結果を・・
仙台市 佐武佐の大作
秋風が冬将軍を連れて来た 肌の寒さに心せがるる
「明日香風人評」
真冬になればあきらめもつくけど。
これから寒くなるぞ・・と、言う今は
東大和市 奥 三千緒
気のせいか
歳のせいか知らねども
時の流れに追いかけられて
「明日香風人評」
あっという間に今年も11月ですものね、・・・ふり返ってみれば
夕張市 八木政子
あれ程の
秋の虫の音消え失せて
沈黙の宵冬月夜かな
「明日香風人評」
ほんと、集く虫の声なんて遠き昔のようですよ。今では・・
三沢市 ヒレン大使
我が前に
笑顔を連れてあらわれて
涙を置いて 消え去りし恋
「選評」
フラれちゃったの?
それともフッちゃったの?
山梨市 村上 元
母なるは 強く哀しく強きもの
甘くやさしく暖かき花
「選評」
母親って永遠ですね・・
特に、男には尚のことにね・・
長崎市 田辺 誠
もう駄目だ
そこから一歩踏み出せば
待ち受けている 成功の道
「選評」
何も言う事はありません・・かく言う
選者の私も、はげまされました。
日野市 愛しちゃったの代
日曜日心とからだときほぐれ
思いつづけたただ君のこと
「選評」
ごちそう様です。
桐生市 家失き児
断捨離に
悩むことなく生きている
躰ひとつの ホームレスかな
「選評」
ウーン・・ナンカ楽しんでません?
開きなおって・・
でもネ、ウーン・・・
三原市 戸崎信吉
考えがまとまらなくてイライラと
無意識に出る貧乏ゆすり
「選評」
選者も同じ・・・その上、
生活も貧乏そのものです。
登別市 川上良一
天高く馬も肥ゆるか豊作の
我が身も豊かメタボの盛り
「選評」
メタボはだめよ・・でも北海道の秋はうまいものが多いしなァ
野田市 老先少な壮士
朝焼けの空に祈りて歌を詠む
のこり少ない時間惜しんで
「選評」
人生百歳時代、老先きは長いです。
明るく・・
所沢市 すぷりんぐいずごーん
あれ程に愛に燃えてた春の頃
今は二人に秋風が吹く
「選評」
うつろいやすいはナントやらで・・・
激しく燃えたら燃えたほど・・
その落差というものは・・・
町田市 上田由利夫
古き夢 新しき夢 若き夢
あまたの夢は 夢のまた夢
「選評」
同感・・ただ・・年月のみ流れて
川口市 内原久兵衛
今日もまた
一日誰とも口きかず
こもりて過ごす老いさらばえて
「選評」
いけません 外に出なくちゃ・・
人とコミュニケーションしなくちゃ
佐久市 イナゴ名人
稲実り枯羽色した
イナゴを捕りて
飴煮を作る故郷の秋
「選評」
イナゴの飴煮はタンパク質の不足を防ぐ為に食べられたとか・・
今では立派なカントリーフードです。
京都市 夕波千鳥
いにしえの龍田の姫が良しという 秋は夕暮れ枕草子
「選評」
奈良、平安時代は「秋」を取り仕切っていた女神は、龍田姫だとかんがえれれていたそうです。
三木市 山形玄成
澄み渡る秋の気配に身を染めて すすきの原にただ立ちつくす
「選評」
只、秋の季節に身をあずけて無我の境地
平塚市 そのさん
花束を胸にかかえて父帰る
定年の日の陰ある笑顔
「選評」
ホッとしたのと、少々淋しく
京都市 原 小夜子
しみ通る音を忘れた星月夜
秋の夜空はこころ淋しむ
「選評」
ふと過去を振り返ったり・・、ふと将来を見つめたり
今治市 理佐ちゃん
渋母と子が同じ笑顔で手をつなぎ 運動会の保育所走る
「選評」
心温まる笑顔が思い浮かびます。何物にも替え難き幸せのひととき
館山市 上山美歩
一群れが頭そろえて前を向き
秋の畠を飛ぶ赤トンボ
「選評」
全くそうですよネ、
山田耕作の「赤トンボ」の世界
横浜市 美保代
雨の日に宅急便の音を聞く
彼から届く汚れた下着
「選評」
そういう贈り物でも幸せなんでしょ! ごちそう様・・・
山形市 甲斐眞里
渋柿の柿の皮むく吊るし柿
渋にて染まる黒い手の指
「選評」
そういう作業をしてくれる人がいて、
おいしい干し柿が食べられるわけで・・
ちなみに干し柿は冷え性の人が食べると体が温まりますよ
野田市 山中光太郎
ハレの日とケの日の境紙一重
隣り合わせの幸福 不幸
「選評」
全く同感です
流山市 若壮士(ワカオトコ)
湯上りの浴衣姿も見納めと
君をまぶたにやきちけた夜
「選評」
マッタク・・でも
ワカオトコさん幸せだね、いいねぇ
桑名市 新田隆文
夏草を横なでにして吹く風が
秋の気配を運び来て去る
「選評」
秋風第一号・・でしょうか
「横なでにして」は将にその感じ、
で、妙・・ほめてます
酒田市 食乱童子
食欲の秋が待てずに喰い過ぎて
腹をこわして今日は絶食
「選評」
なんですか、一同お笑い・・・
満場一致で選ばせていただきました。
しかし、これって和歌でしょうか、
感想のわかれるところです・・・が、
まっ、いいでしょう
川越市 うなぎのうなちゃん
シンギング・インザ・レインを
くちずさみ 歩けどこころ
晴れぬ雨の日
「選評」
ジーン・ケリーの出世作、
ひょっとすると、あなたは後期高齢者?でも元気で何より・・・
八王子市 さかたのギントキ
真夏日も夕焼け空が広がると
ひぐらし鳴いて涼しささそう
「選評」
ほんとですね、「日暮し」のカナカナ
聞くと妙に淋しくなったりして・・
福山市 藤 健夫
スイカ喰い
種を飛ばして見上げれば
夏の夜空に遠花火見ゆ
「選評」
子供の頃の思い出ですか・・・
私にも懐かしい世界です・・
夏の終わり近くの!
西宮市 古古亜(ココア)
飲む前にハートのマークかきました
淋しい夜のラテアートです
「選評」
若い女性の淋しい夜のわけ・・・
なんとなく想像つきます
川口市 香波沙樹
赤さびて骨の折れたる三百円
寿命の尽きたビニールの傘
「選評」
私の家にもビニール傘がいっぱいあって、どれもこれも骨が赤くさび付いていて・・・
西東京市 プレボケシニア
いつからか遠くばかりを思う人
身近な世界しあわせ薄く
「選評」
自分でそう決めてはいけません。
必ず近くに幸せがあるハズですから・・それを信じて
三原市 内田時雄
二十年使い古しのベッドから
我が申請のキシミが聞こゆ
「選評」
ベッドは語る二十年の歳月を・・・
浦安市 たかはしせつ子
彼の手が私の髪にふれて来た
好きと伝える無言信号
「選評」
私が同じ事したらセクハラ・・
若さっていいなぁ
きたいばらぎ市 ヒマジン
ことさらに淋しさつのる街景色
ノラ猫ポツリ シャッター通り
「選評」
限界商店街。
そういえば近頃ノラ犬みかけませんね
登別市 田上一刀
何はとも動く歩道はありがたし
足腰弱い八十路の壮士
「選評」
コラーゲン、カルシウム・・摂取してください。併せてビタミンDも・・・
東京都 小坂三喜
画家として
世に出ることはあきらめて
趣味で描いてるこのラテアート
「選評」
ラテアーツの世界大会がロンドンで開催された事があるとか・・
今でも開催されてるのでしょうか・・
仙台市 佐藤とうすけ
みぎひだり真ん中の道有る場合
私は歩く中央の道
「選評」
絶妙のバランス感覚 拍手!
高崎市 黒木 進
世の中に居場所捜して幾年か
金の玉座はいずこにありや
「選評」
人生は捜し旅というけれど「金の玉座」
ねぇ・・・私には見つかりっこないだろうな・・・永遠に!
住所ナシ 名前忘れた
恋やぶれ家も仕事も金も無い
どうでも良いやオレ ホームレス
「選評」
だからって開き直ってないで
一緒に頑張ろうよ!
清水市 森 石杉
群れをなし我がもの顔でとびまわる
野生と化したセキセイインコ
「選評」
これも地球温暖化の証しのひとつだとか・・・
高崎市 黒木 進
屋外で太陽の下汗流し
働く笑顔飲み水うまし
「選評」
心身ともに健康そのもの・・
新たなイメージの男くさい男性・・
バンザイ!
甲府市 寺門角太
「チン」をした
レトルトカレーメシにかけ
無言で喰って片手にスマホ
「選評」
若ければこれも良し・・だが・・
シニアだと・・つらいね・・・
東京都 三村拓美
小魚が群れなし泳ぐ小川にも
水藻しげれり夏は来ぬ
「選評」
子供の頃のふるさとの思い出・・
いつも夏に、思い出して・・・
兵庫県 三日月満太
さざ波が近づいて来るひたひたと涙を連れて近づいて来る
「選評」
「近づいて来る」のリフレインが将に
さざ波そのものの
イメージを描いて・・・妙。
横浜市 アリンコちゃん
待ち続け待ち受け続け待ち続け
待ち受け続け待つ蟻地獄
「選評」
主の生態様々・・・
人間の人生も様々・・・
府中市 高野さち子
星屑をかきわけながら流れ星
我が行く末の願い背にして
「選評」
「星に願いを・・・」
なぜヒトは星空を見ると
メランコリックになるのでしょうか
町田市 隅 武夫
雨風にもて遊ばれし我が身には 捨てる失う得るものは無し
「選評」
でも、そこから本物の人生が始まる事もあるのです
宝塚市 叶さん
生まれきし生命その日に失いし 蝶を巣穴に蟻が運びし
「選評」
「し」のリフレインが独特のリズム感を感じさせてくれます。
・・・面白「し」
沼津市 中村義之
イチゴには美肌効果があるという ショートケーキを君に推める
「選評」
目下恋愛中ですか・・・他にいう事ありません
日立市 サッちゃんはネ
あの時はとうかしていた今思う
君が見えない僕が居ました
「選評」
「アー・フール・サッチ・アズ・アイ」・・・そんな感じですか?!
三原市 すず久どん
鉄仮面「喜」「怒」「哀」「楽」を失いし
孤独の世界に我は住む人
「選評」
孤独は人生を豊かにするという人も居ます。
銚子市 二見一也
つまずいて
廻り見渡しつまずいて
一筋の道けわしくもあり
「選評」
・・・でも歩き続けるその先に待つ喜び
相模原 高山さと志
梅雨空の
ついの晴れ間にほほえみて
むらさき煙るアジサイの花
「選評」
日毎に濃くなるアジサイの紫色が雨でうるわしく・・・まさに梅雨の代表的花
福島県伊達市 しかとちゃん
我が前に道なしという芸術家
私にも無い凡人なのに
「選評」
一刀両断のユーモア・・・拍手!!
奈良市 水町節子
春の山秋の山とをくらぶれば
秋山良しと額田王
「選評」
「秋山の木の葉を見てはもみじおばとりてぞしのぶ・・」と額田王は詠んでます
・・確かに・・・
大阪府 寺口方二
大地より芽吹く名も無き草の群れ
雑草という名の草は無し
「選評」
将にそうで、全て名前があります。ちなみに「庶民」という人間の名前も無ければ「大衆」という名前もありません。
神奈川県 東 洋介
淀みたる我の心の灯は
きみの笑顔とやさしいしぐさ
「選評」
目下恋愛中だとか、彼女の全てがまぶしいしあわせな時なのでしょう。29歳青年の作。
東京都 原 博美
さかしまに我が身うらみし水鏡
われの姿の貧しきものよ
「選評」
年を重ねてふと我に返ったとき、心をよぎる寂しさ。水辺に吾がすがたうつして・・無常
草津市 三原健二
千早ふる神に願いを託しつつ、
ひとみを閉じて明日おもほゆ
「選評」
万葉の風情をふまえながら、何を神に祈っているのでしょうか、気になるところ
東京都 森 行彦
いつぞやの笑顔を見せぬ今の君、
恋の終わりを告げるその日は
「選評」
恋が終わるとは、心のひだが一つ増えるという事、人間としての成長につながります。
長岡京市 里野 史
西空の夕日沈むを眺むれば、
言葉忘れて涙さしぐむ
「選評」
何があったのでしょうか、でも涙を流すと心が癒されますね
山形市 沢尻かのこ
うつうつとストレイシープを胸に抱き眠れぬままにはや朝ぼらけ
「選評」
どんな迷える子羊なのでしょうか、誰にでも眠れない夜はあります。
神戸市 岩田 勇
消しゴムで愛という字を消しました私たちには重過ぎるから
「選評」
いかにも若い恋・若い愛といった感じです。レモンの味とでも言うのでしょうか
奈良市 松坂真奈人
真夜中に和歌を詠じて人知れず
哀しきことをしばし逃れん
「選評」
松坂さんにとっては、和歌を詠むことは自問自答なのでしょうね