★特価:500円(税、送料含む)
<おしらせです>
内 容
① 便秘改善・すっきり快便
・便秘は病気です、なぜ便秘になるのか。
・注意すべきことと健康な便とは
・食生活・運動で改善。トイレ習慣と排便日記をつける
② 快適睡眠
・日本は世界でも有数の睡眠不足大国
・加齢とともに変化する睡眠の質
・質の良い睡眠と健康
・体の冷えは快眠を妨げる
・快眠への道筋と食生活
・体を温める食材とファイトケミカル(植物由来の薬効のある化学物質)
③ 認知症を防ぐ
・脳の注意機能と認知機能
・アルツハイマー型認知症とは
・認知症の35%は予防出来る
・予防法と効果的な運動
・脳細胞は増殖する
・脳に良い栄養素とファイトケミカル
④ アンチエイジング(老化の加速を防ぐ筋肉)
・老化は病気です
・老化の要因と老化の始まり
・老化は足から
・加齢で病気が治りにくくなる
・老化を防ぐ筋肉とアミノ酸の関係
・筋肉を増やす必須アミノ酸のロイシンを含む食材
⑤ ホルモンによる4楽生活(食楽・動楽・眠楽・話楽)
・食楽するには、動楽するには、眠楽するには、話楽するには
・自律神経と音楽療法(ミュージックセラピー)
・自律神経に効果のある栄養素と食材
トータルヘルス・アドバイザー
「しあわせ塾アカデミア」本部代表兼編集長
雨宮雄児
しあわせ塾アカデミアのめざすところ!
全ての人が「やさしい心」と「すぐれた頭脳」と「すこやかな身体」を持ち、希望に満ちた人生構築が出来る様にサポートさせていただくことが、第一の目的です。
そして、当ホームページにおける三本の柱である「健康」「文化」「芸術」により多くの方々が、クオリティの高い精神の持ち主として、社会の各方面から広く評価されることを願ってサポートさせていただくのが第二の目的です。
略歴
國學院大學文学部 卒
テレビ番組の脚本、台本等の放送作家として活動。後に、テレビ番組のドキュメンタリー番組の演出に転向。
その他、テレビ番組のタイトル・ソングの作詞及び童謡の作詞を手掛ける。
現在、任意団体「しあわせ塾アカデミア」を主宰。
同団体の代表兼編集長として、インタ―ネットサイト「しあわせ塾アカデミア」を展開中。
人生100歳時代という言葉を良く耳にするようになりました。世界中に広く長寿国と知られる我が国として、病気と縁のない健やかな100歳の方が一人でも多く存在し生活できる国であってほしいと願っています。
アメリカでは上手な歳のとり方をした100歳を「センチナリアン」と呼び「老化がゆっくりと進み、激しい老化現象のない状態である」と定義しています。
この検定では、肩の力を抜いて楽しみながら健康情報を修得することで、一人でも多くの優れた「センチナリアン」の方が出現していただくのを願って始めたものです。
ふるってご参加ください。
しあわせ塾アカデミア
本部編集長 雨宮雄児
チャレンジ・コース
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各コースの問題と解答・解説を確認できます。
あなたの質問に「しあわせ塾アカデミア」
の編集長がお答えします
質問.72 アロマテラピー
私はかつて大学時代に、お香を楽しむクラブに所属していたことがあります。いい香りを嗅ぐと心が落ち着きます。アロマ効果という言葉を聞いたことがあります。今、社会人3年目ですが、色々と社会生活の中で、ストレスが溜まることもあります。リフレッシュしたい時には、どんな”香り”を嗅ぐと効果的でしょうか。
(世田谷区 戸井 沙奈絵)
回答
気分を落ち着けたり、集中力を高める効果が良い”香り”にはあります。人間は生活の質を高めたいという願望があります。花の香りを嗅いだりすると、良い気持ちになります。”香り”は人間の気持ちに働きかけます。落ち着いた気分になりたい時は「ラベンダー」、疲労感を和らげたい時は「ペパーミント」、イライラを解消したい時は「スイート・オレンジ」が効果的だと専門家から伺いました。
質問.71 口の虚弱
私はもうじき70歳を迎えるのですが、近頃食べることに情熱がなくなってきて、そのうえ歯もガタがきて柔らかいものばかり食べています。10年前には食べることが好きで、よく食べ歩きをしていましたが、今はそれもしなくなりました。食べることの他に楽しみのなかった私は他に趣味もなく、これから何を楽しみに生きていこうかと少々落ち込んでいます。
(水戸市 田部寿美子)
回答
口には、食べる、飲み込む、息をする等の機能がありますが、動物は生き抜くためにのみ食べます。しかし、人には美味しいものを食べる喜びというものがあります。また、おいしく食べるという感覚が脳を刺激して、認知症の予防効果もあるそうです。専門の大学教授に伺ったところ、「オーラル・フレイル」の兆しを感じると言われました。「オーラル・フレイル」とは、加齢によって口の中が虚弱になることです。食べるという行為は、歯で噛むことだけではなく、舌で食べ物をまとめたり、飲み込んだりするので、口の周囲の筋肉を衰えさせないことが大切だそうです。歯の状態を管理しながら、少し固めの食材を一口に40回位噛むというように心がけてください。きっと以前のような、食べる楽しみを取り戻せるでしょうから、と言われてました。
質問.70 バストの悩み
このところ急に体形が中年化して、今まで使用していたブラジャーがフィットしなくなりました。それでいつも胸まわりが気になって気分が滅入っています。今、私は40代の中頃ですが、50代になったらもっと悩むのかと思うとユーウツです。
(下館市 殿池 結果)
回答
女性として加齢による体形の変化は避けられない宿命のようなものでしょう。胸周囲は女性のシンボルの一つでもありますから、バストのボリュームが落ちたり、たわんできたりすると悩みも強くなると思います。20代から50代では脂肪が増えることによる体形の変化が大きくなり、ウエストのくびれが無くなっていき、60代になると、筋肉の低下で腹部が前に出て背中が丸くなり、首が前に出るようになるので、胸の上部のボリュームが落ち、下の部分がたわむので、乳頭が下向きになり、バスト自体が下がってしまうという順で変化していくと、あるブラジャーメーカーの方は言っていました。対策としてはブラジャーを制作しているメーカーの専門家に相談するのがベストだと思います。
質問.69 タン
私は60歳です。若い時からヘビースモーカーでしたから、それが原因なのかどうか、粘り気の強い「痰」が出るようになり、苦しいので病院に行ったところ「慢性閉塞性肺疾患」といわれました。この病気のことをわかりやすく教えてください。
(東京都 佐倉 隆)
回答
おそらく喫煙が原因で、肺の組織が壊れたのだろうと、専門医の方は言ってました。口から肺へ通じる空気の通り道の「気道」に関わる症状です。さらに訊ねると「タン」は「気道」に入り込んだ異物を粘液が絡みついて、吐き出されるものだと答えてくれました。また、「タン」の特徴から病気がわかるそうです「さらさらとして透明」なのは肺水腫などで、「ねばねばした」ものは気管支炎など、また「黄色や緑色でねっとりしている」のは肺炎、気道感染症など、それに「血が混じっている」場合は気管支喘息、肺がんなどの怖れもあるそうです。医師の指示通りに治療してください。
質問.68 脚気
普通に三度の食事をしていたつもりでしたが、仕事が忙しいから疲れるのかと思っているうちに、息切れがしたり、手足がしびれはじめたので病院にいったら「脚気」だといわれました。今どき「脚気」になるなんて思っていませんでした。原因は、インスタント食品を中心にした偏食なのだそうです。28歳のキャリアウーマンです。
(神戸市 谷野良子)
回答
インスタント食品が一概にいけない、ということではないでしょう。「脚気」は平安時代に書かれた「源氏物語」にも「あしのけ」の名前で出てきます。原因はよく知られているようにビタミンB1の不足で、主食に白米を食べるようになった江戸時代には多くの人が「脚気」を患っています。「脚気」になるとビタミンB1は食事で摂取する以外、体内では作れないので、ビタミンB1を多く含む豆類、ゴマ、豚肉や玄米を常食するとよいでしょう。また、玄米にはミネラルの亜鉛や鉄などが多く含まれているので、ミネラルが不足になりがちの女性には効果的な食材といえます。
質問.67 四十肩・五十肩はつらい
いわゆる五十肩になって、つらい思いをしています。五十肩について教えてください。四十肩とはどう違うのでしょうか。50代の男性です。
(桐生市 坂戸忠士)
回答
「四十肩も五十肩も、発症した年齢が違うだけで、そのメカニズムは同じです」と専門家は話してくれました。それによると医学上は「凍結肩」「肩関節周囲炎」と呼ぶ症状だそうです。肩の関節を包む袋が縮んで動きが悪くなった状態だそうです。なぜ起こるのか、どうやったら治るのか、まだはっきり解っていませんが、発症してから半年および2年くらいで痛みが自然にひいていくのが、この症状の特徴だと言われています。しかし、ひどい痛みが長く続く場合は専門の医師に診てもらってください。
質問.66 体を温める
女性は10人に6人は冷え性だと言われ、男性は10人に1人が冷え性だと聞いたことがあります。私はその10人に1人の男性です。特に冬にはひどく冷えて、手足の先が冷たくなって困ります。冷え性対策を教えてください。
(野田市 田坂孝一)
回答
「冷えは万病の基」と言われています。体温が下がると新陳代謝が不活発になり、免疫力が下がります。体温が0.1度下がると免疫力が3%下がるという仮説データもあります。その結果、様々な体調不良を引き起こします。冷え症対策で心すべきは、「冷たい飲み物を摂り過ぎない」「運動をする」「少しぬるめの湯にゆっくり入浴する」「食事をよく噛む」「下半身を重点的に温める」また、ニラ、ネギ、ショウガ、唐辛子等、体を温める食材を摂取し、発酵食品をコンスタントに食べる事も効果的です。
質問.65 石灰沈着性腱板炎
肩が重く、手を後に廻すと痛いので、病院でレントゲン検査をしたところ、石灰沈着性腱板炎だと診断されました。肩に石灰が溜まるなんてあるんですね。再発が心配です。私は68歳の女性です。
(松本市 八重雅子)
回答
大学の整形外科の教授にうかがったところ、肩の関節あたりの小さな筋肉が集まった部分を腱板と言い、そこにリン酸カルシウムが沈着して、それが原因で炎症が起きて肩が痛くなったり、関節が動かせなくなったりする症状だそうです。通常、痛みと炎症をとるために消炎鎮痛剤を投与し、慢性型でないばあいは1週間くらいで次第に良くなっていくとか、また、急性の場合は再発しない事が多く、慢性だと再発することがあるので、きちんと治療することが大切だと言われていました。
質問.64 冬、手足がかゆくなるのは!
100歳時代と言われる昨今、62歳は老人なのでしょうか。寒い夜等、寝ていると背中や足の太ももがかゆくなって、つい、掻きむしってしまい、病院の皮膚科の先生に“老人性乾皮症”と言われました。かゆくなるのはどうしてでしょうか?
(八王子市 美馬政夫)
回答
寒い季節にかゆみが出る症状は、高齢者の方に多く見られますが、20代の若い世代でも、かゆくなる人はいます。原因は空気の乾燥によって、肌の潤いがなくなるからです。寒い冬は特に乾燥の度合いが強く、高齢者は体の保湿水分が若い人より少なくなっているからだと考えられています。健康な肌は外から刺激されても角質層に水分が保たれているのでかゆくなりませんが、シニアの肌は水分が少ないので、乾燥した日に外からの刺激で角質層の水分が蒸発してしまうから、かゆくなるのです。かゆみが出て、掻きむしると湿疹になる原因になります。肌からの水分の蒸発を防ぐ為に部屋の湿度を常に50%から60%に保つことが大切です。
質問.63 セルフメディケーション
72歳のわたし、比較的元気ですが薬のお世話になっています。近頃、薬の複合飲み過ぎが健康を害する場合があると言われています。薬と上手に付き合うためには、セルフメディケーションが必要だと聞きました。このセルフメディケーションとは、健康管理のうえで、どういう考え方をいうものなのでしょうか?
(登別市 臼沢トミ子)
回答
特に病院に行くほどでもない、軽い体調不良の時に薬による手当をする事です。医師の処方箋がなくても、ドラッグストアで買える風邪薬、胃腸薬、解熱鎮痛剤、目薬等々です。いつまでも元気に暮らすためには、上手な薬との付き合い方が大切です。それには正しい薬の飲み方を知って、飲み合わせにも注意することです。薬を飲むときは、お茶、コーヒー、牛乳、ジュース、アルコール類と一緒に飲むのは禁物です。水やぬるま湯で飲んでください。毎日の健康管理に関する気配りがセルフメディケーションの基本です。
質問.62 副流煙
タバコの害が広く流布されるこの頃ですが、私はヘビースモーカーでなかなかタバコがやめられませんでしたが、妻が妊娠して36歳にして初めての子供が授かりました。子供の健康はもとより、私の健康の為にも、この際タバコを止める決心をしたいと思います。タバコの副流煙の害が話題となっていますが、副流煙の害とはどんなものでしょうか
(世田谷区 村瀬拓美)
回答
タバコは肺ガンをはじめ虚血性心疾患等、様々な害が喫煙者にもたらされることが解っています。これらの病気は受動喫煙でも起こります。特に喫煙した人の呼吸からタバコを吸い終わった後も45分間ほどニコチン、タール、アンモニア、一酸化炭素など様々な体に良くない物質が吐き出されます。また、火のついているタバコの先から出る煙(副流煙)は、吸い込む主流煙より有害物質が多く含まれています。厚生労働省の「職場の安全サイト」によると、ニコチンは2.8倍、発ガン性物質のタールは3.4倍も多く含んでいるとデーターで示しています。特に副流煙は小さな子供の健康に様々なかたちで大きな害を与えることが知られています。
質問.61 双極性障害
私の53歳になる妻は感情の起伏が激しく、とても外交的に活発な動きをしたかと思うと、急にふさぎ込んで部屋に閉じこもったりして、そのあまりの差に戸惑うことが何回もありました。医者である友人が「双極性障害」ではないのかと心配してくれましたが、双極性障害とはどういうものでしょうか
(大月市 佐村吉尚)
回答
双極性障害とは、躁の状態と、鬱の状態を繰り返す症状の事で、一般的には躁鬱病と呼ばれているものです。厚生労働省による2017年の「患者調査」では、双極性障害の患者数は22.2万人で、この数は1996年の調査の7倍にも達しています。この障害の特徴は躁の時は高揚感が強く無駄な買い物したり、社会や世間とのかかわりに積極的に参加したりして、病気の自覚を持てない、一見すると元気ですが、急にイラつきが起こり、何もする気がなくなって、感情の起伏も乏しくなって鬱状態になって、これを繰り返す病気です。単なる鬱病とは異なり治療法も違い、再発しやすいので薬の服用で症状のコントロールが必要だそうです。専門家によると「一生付き合う病気」だとかで、大きな感情の起伏を抑える治療をするのが一番大切だそうです。
質問.60 四十肩
私は42歳の専業主婦です。40代になってから肩の調子が良くなくて、例えば高いところの棚から物を取ろうとすると、腕を上げるたびにピリピリと痛みが走ります。40肩をいうものでしょうか、また50肩という言葉も聞きますが、40肩より50肩の方が痛くなるのでしょうか・・心配です。
(大宮市 長谷川良子)
回答
物の文献によると江戸時代には、すでの50肩という言葉が使われていたそうです。40肩も50肩も発症した年齢が違うだけで、本質的には同じで、医学的には「凍結肩」「肩関節周囲炎」と呼ぶそうです。痛みの主な原因は肩の関節を構成する「滑膜」「靭帯腱」などに炎症が起きて関節を包む袋が縮まって動きが悪くなった状態だと、専門の資料には書かれていました。発症してすぐのころは痛みが続き、数カ月ほどたつと関節が硬くなり凍ったように肩が固まってしまうようになります。なぜ起こるのか、どうやった治るのか、まだはっきりわかっていないそうです。半年から2年くらいで痛みが自然に治まるそうです。痛みがつらいときは、炎症を抑える薬の使用や、関節が硬くならないような運動療法もあるので専門家に相談してください。
質問.59 洞性不整脈
先日、20歳の娘が健康診断で心電図をとったら「洞性不整脈」と言われ、将来、心臓の病気になってしまうのかと不安がっています。洞性不整脈とはどういうものでしょうか
(八尾市 中山悦子)
回答
東京女子医大の循環器内科の先生にうかがったところ、自律神経のバランスの関係で脈が速くなったり、遅くなったりするもので、誰にでもこの現象は見られ、自律神経の変化が、脈の速さに影響したもので、気にすることはないそうです。また、心電図は心臓の動き方の記録なので、こうした正常範囲の変化でも診断の結果の名前がついてしまいます。とのことです。更に10代、20代の若い人に多く見られるので、治療の必要は無いそうです。ただ、肥満や糖尿病が原因で、洞性不整脈も記録されますので、心当たりがあって心配なら再度、医療機関に相談してください、と話してくれました。
質問.58 冷房病
頭痛やめまいが続き、なんとなく気分が乗らず、だるさが抜けないので、病院に行ったところ「冷房病」だと言われました。対策を教えてください。IT企業に勤めている27歳の女性です。
(大阪市 中田早奈)
回答
冷房が効いた場所と、そうでない場所の出入りが多い人程、夏に体調を崩す人が多いそうです。ある調査では体調不良の割合は、出入りのない人では16%、出入りがたまにある人では37%、よくある人では43%でした。横浜国立大学の環境生理学の教授によると、気温5度以上の差がある場所の出入りを繰り返すと、体温の調整が狂って冷房病になりやすいと話されています。女性の場合は生理不順等も起こしたりします。冷房による体温調節が上手くいかなくなるのが冷房病です。対策は38度から40度くらいの少しぬるめの風呂に30分程入って、食事では血液を増やし、冷えを防ぐニンジンのナムル等を食べ、寝る30分前に、ホットココアを飲むと効果的です。
質問.57 飛蚊症
57歳の女性です。近頃、黒い糸くずのようなものが見えるので、眼科に行ったところ「飛蚊症」と言われました。加齢によるもので気にする事は無いとの診断でした。飛蚊症とはどんなものでしょうか?
(大阪府 元木房恵)
回答
眼球には硝子体というゼリー状のような物質が詰まっている部分があります。この硝子体は加齢によって水分とジェル状の物質に分かれます。その分かれた境のところで光が乱反射して、糸くずや蚊のような黒い影が飛んでいるように見える症状だと言われています。この現象は眼科医の話によると、誰にでも起こるもので、50代では25%の人が、80代になると90%の人がなるそうです。原因としては考えられているのは、硝子体の水分が増えて網膜からはがれるためで「後部硝子体剥離」と言うそうです。気にする事は無いと言われたなら、気にする事は無いですが、万一の場合を考えたら、定期的に眼科を受診されると良いでしょう。とのことでした。
質問.56 肌トラブル防止策
私は汗かきかので、特にこの時期は苦手です。肌がべたついたり、少し手入れを怠ったりすると、今度はカサカサになったりして、いつも困っています。30を過ぎてから、この傾向が強くなった感じで悩んでいる33歳の主婦です。
(千葉市 川島美子)
回答
肌の大切な役割の一つは、体の中の水分を保って、外からの刺激や有害なものから守る事です。暑さの激しい夏は肌の皮脂をケアすることが大切です。肌をべたつかせる皮脂は、皮脂の下にある皮脂腺と呼ばれる細胞から分泌されますが、皮膚の角質層の水分量が低下すると逆にカサカサのドライスキン状態になります。本来肌は弱酸性を保って、病原菌から体を守ったり、水分を肌にとどめて保湿したりする作用をします。これが過剰になると肌のテカリや毛穴が黒ずんだりします。少なすぎるとドライスキンになります。対策は、良く洗い、肌を清潔に保ちスキンケアに心がける事です。
質問.55 ゲップが出て気になる
62歳の男性です。食事をした後や、朝起きたときゲップがやたらと出るので、気分が悪いです。体は元気で、これといった大きな病気も、今までしたことがありません。病院で胃の検査しても、異常はないと言われます。このゲップが出るのは病気でしょうか?
(東京都港区 坂本隆夫)
回答
専門家にうかがったところ、考えられるのは「胃食道逆流症」で、この症状は胃の食べた物が胃酸と共に逆流した結果のゲップ、の他に、胃酸も出てくる症状だそうです。単なるゲップの場合は、食事の時、一緒にたくさんの空気を飲み込んだりすると、何回もゲップが出ます。朝起きると出るゲップはストレスとも深くかかわっていて、眠りが浅く、寝ている間にたくさんの空気を飲みこんだ結果出ることがあります。それが人によっては癖になっていることもあるので、医師に相談してみてください・・。とのことでした。
質問.54 燃え尽き症候群
私には43歳になる独身の息子がいます。証券会社に18年勤めていましたが、「職場にもうこれ以上なじめない」と、突然会社を辞めて、部屋に閉じこもってしまいました。私は、パートで働いており、息子と二人暮らしです。当面、生活は何とかなりますが、息子の将来が心配です。何か良い方法は無いでしょうか?
(伊勢原市 平塚雅江)
回答
いわゆる「燃え尽き症候群」と言われる状態なのでしょう。2018年度に行われた、内閣府の調査では、中高年のひきこもりと言われる状態の人は、全人口で61慢人いると推定されています。病気が理由の人は、そのうちの20%程で、後は精神的ストレス等が重なって、「閉じこもり」になってしまった人たちだそうです。また、他の調査によると①情緒的消耗感、②脱人格化、③個人的達成感の低下、等のどれか一つか、または全部が原因としてかかわっているというデータもあります。自治体などでは、同じような経験のある人が語り合える会を開いているところもあります。チェックしてみてください。
質問.53 太らない体になりたい
近頃、少し太り気味なので何か運動をしようと考えていますが、できれば一生太らない体になりたいと思っています。そんな運動あるでしょうか?
中年太りが気になっている、専業主婦です。
(町田市 佐久間美樹)
回答
なんとも難しいお問合せですが、でも、あります。しかし、それには条件があります。運動を始めたら毎日短い時間でも良いので、一生続けるという条件です。スローな筋肉トレーニングをする事で基礎代謝があがります。基礎代謝は、生命を維持するために体が消費するエネルギーの事です。その消費するエネルギーの3割が筋肉による消費です。ですからスローな筋肉運動で筋肉を大きくすれば、効率的に脂肪が燃えてエネルギーとなり、それが消費されて、体が太るのを効果があるというわけです。椅子の背もたれで、両手を支えた上腕三頭筋を鍛える「腕立て伏せ」や、無理をしないでゆっくりと3秒から5秒かけたスロースクワットも効果があります。
質問.52 悪夢を見る
80歳中半の女性です。近頃、毎晩のように悪い夢ばかり見て、ぐっすりと眠れたことがありません。夢に死んだ人が出てきたり、私が抱いた赤ちゃんが重い病気になったり、その度に「ハッ」として目覚めてしまいます。頻尿もあり気持ちが落ち込んでいます。なぜ悪い夢ばかり見るのでしょうか?
(文京区 野田公子)
回答
中途覚醒が原因かもしれません。睡眠には浅く眠る「レム睡眠」と深く眠る「ノンレム睡眠」があります。睡眠研究家の大学教授によると「レム睡眠」の最中に何度も目が覚める、「中途覚醒」が増えると夢が多くなり、頻繁に悪い夢を見るようになりがちだそうです。高齢者は、中途覚醒が増える傾向があり、そのうえ、加齢により脳の機能が衰えたり変化している場合があるので、睡眠障害の治療と併せて泌尿器科の専門医に一度検査を受ける方が良いと思います。悪い夢を見たとき、大声で寝言を言ったり、暴れたりする「レム睡眠行動障害」を起こすと大変です。
質問51 目やにの不安
5歳になる孫が、朝起きるといつも目やにがひどく、気になっています。もし悪性の眼病だったらどうしようかと思ったりしています。そもそも「目やに」はどうしてできるのでしょうか?
(武蔵村山市 戸倉京子)
回答
目やにができる理由には、大きく分けて二つのタイプがあります。一つは乾燥によって涙に含まれている水分と分泌物の残りのカスが目元にたまる場合です。もう一つは、細菌やウィルスが感染して、結膜炎を起こすケースです。涙の主な成分は、まばたきした時に涙腺から出る水分にムチンという物質や、脂肪分が混ざっているうえ、角膜のカス等、様々な老廃物が含まれています。その物質が乾燥で水分が失われた結果、目やにが出来ます。そのうえ寝ているときは涙があまり流れないので、朝起きたお孫さんの目に目やにが溜まっていると思えます。ただ、目やにが黄色くべたべたしていたら細菌による結膜炎の可能性があり、白っぽく糸を引くようでしたら、アレルギー性の結膜炎の可能性もあるそうなので、眼下の受診をお勧めします。
質問㊿ センテナリアン
人生100歳時代と言われています。又、近頃しばしは「センテナリアン」という文字を目にしたり、言葉を聞いたりします。この「センテナリアン」を詳しく教えてください。
(豊中市 広井 通夫)
回答
センテナリアンとは、100歳の年齢に適合した健康状態で生活している人たちの総称です。つまり糖尿病を抱えていたり、心臓病、ガン等を患ったことのない人達と考えてください。2018年の国の統計によると、国内の百歳以上の人口は69,785人で、この中でセンテナリアンといえる、認知症等、高齢からくる体調不良も無く自立している人は、およそ2割程だそうです。更に、その上の110歳以上のスーパーセンテナリアンは150人と、きわめて少数になります。スーパーセンテナリアンと呼ばれる人々に共通しているのは、くつ円はしなく酒も飲まないか少量で、よく歩き社会との接点のある外交的な性格をしていて、動脈硬化の度合いも軽く、明るく暮らしていることです。スーパーセンテナリアンの方々を見習って生活習慣を改善する必要が私にはあるなと、つくづく感じています。
質問㊾ スポーツ吹き矢
中高年の間で「スポーツ吹き矢」といのが広まっていると聞きました。どのようなもので、健康にはどんな効果が期待できるのでしょうか。興味があるものですから。私はリタイアした男性です。
(八王子市 佐田 信一)
回答
スポーツ吹き矢は1998年に「スポーツ吹き矢協会」が設立され、現在では全国に1300か所以上の支部があり、およそ10万人の愛好者がいるそうです。長さ100センチの筒と、プラスチックフィルム製の先が丸くなった矢を10メートルの距離から、直径24センチの的を狙うものです。腹式呼吸と胸式呼吸を組み合わせ、深く息を吸って強く矢を吹き出します。肺の奥の肺胞を伸び縮みさせる効果があって、毛細血管が引き延ばされ、血の流れが良くなり、動脈硬化の予防にもつながるという話です。
質問㊽ お腹の中の赤ちゃん
私は今、妊娠6カ月の26歳です。おなかの赤ちゃんは男の子だそうです。元気な子供として生まれてほしいと願うばかりです。でも、時々、赤ちゃんは私のお腹の中で、どんな状態で育っているか詳しく知りたいと思ったりします。赤ちゃんは呼吸したり、おしっこやうんこしたりしているのでしょうか。
(福山市 清水 貴世)
回答
中々ユニークなご質問ですね、でもそのお気持ちはわかります。産婦人科の治療と研究に長年かかわってこられたベテラン教授に伺ったところ、赤ちゃんは空気に全く触れていない状態で羊水の中に存在しているそうです。したがって鼻も口も肺の中も羊水に浸っているので呼吸はしておらず、ウンコもしないとか、でもオシッコは1日におよそ700CC 位しますが、そのオシッコは赤ちゃん自身が飲んでしまうそうです。お母さんのおなかにいる時の赤ちゃんは、何とも不思議な存在ですね。
質問㊼ 乱れた体内時計を整える
このところ深夜残業が続きたせいか、ストレスが溜まり睡眠不足で体調がよくあろません。寝だめをしてもダメです。食欲もあまりありません。やる気が起こらなくて困っています。まだ、30も半ばだというのに、あせっています。体調を回復させたいと思っています。よろしくおねがいします。
(仙台市 城所信二郎)
回答
いわゆる体内時計のリズムがくるっているという状態です。一般的に体内時計が乱れる時は、深夜残業ばかりではなく、夜勤と日勤を繰り返したりすると生活が不規則になり、体調を崩します。リスクとしては睡眠障害の他に、高血圧やうつ病等になる可能性があります。対策は、決まった時間に起きて、太陽の光を浴びるように心がけてください。また、バランスの良い朝食をしっかりと食べ、適度な運動をすると、体内時計のリズムが正常に戻ります。
質問㊻ マイタケの栄養素
今年50代の年齢に入りました。幸い健康には全く問題なく「骨粗鬆症」の心配もありません。でも将来は解からないので、寝たきりにならないように、しっかりとカルシウムを摂取したいと考えています。聞くところによると、きのこのマイタケが良いそうですが、詳しく教えていただけないでしょうか。
(鎌倉市 福島さやか)
回答
キノコの中でもマイタケを栄養素充足率スコアでは、食用キノコの中でもトップクラスで、栄養素が豊富なうえに、カルシウム吸収の働きを助けるビタミンDは生マイタケで100グラム中に4.9グラムと多く、その他食物繊維など27種類の栄養素を含んでいるという数値をスコアに示しています。丈夫な骨を保持するのに欠かせない食材です。100グラム食べれば、摂取基準をクリアできると「臨床栄養実践協会」が資料で報告しています。その他、葉酸も豊富で骨の質を高めることが期待されています。
質問㊺ 熟睡するためには
貧血症の私は、手足が冷えて年中靴下をはいて寝るような状態で、なかなか熟睡できません。対策を教えてください。20代の女性です。
(千葉市 重田 智美)
回答
一言で言うと熟睡のヒントは体を冷やさない事ですが、貧血症の方はどうしても体温が低く、冷え性状態になりがちです。また、一説によると日本は世界有数の睡眠不足大国とも言われています。熟睡とは質の良い睡眠「ノンレム睡眠」を意味します。つまり夢を見ない睡眠です。対策としては、入浴の際の温度は40℃から42℃くらいの少し高めのお湯に15分から20分程お湯につかり、額から汗が出るくらいゆっくり入浴していると、毛細血管が広がり、血行が良くなってリラックスできます。その後、入浴後30分くらいの時、紅茶、ショウガ入りほうじ茶や赤ワインにチーズ等摂取すると、体が温まって熟睡できます。
質問㊹ シニア世代の排尿トラブル
70歳を過ぎてから尿漏れが頻繁に起こり、気付かないうちに漏れていたりするので、私の住んでいる市の保健所の予防教室に行ってきました。詳しく知りたいと思いますので、よろしくお願いします。
(江戸川区 堺 源一)
回答
尿漏れは加齢や肥満などで、尿道を支える筋肉が緩むことで起こります。尿漏れの他、頻尿や残尿感等、尿のトラブルは失禁も加えると、50代から80代の男女において、約78%の人が悩みを持つと言われています。開園には運動が有力です。尿道を支える骨盤底筋を鍛ええる運動を毎日する事です。仰向けに寝たり椅子に座ったりした状態で、肛門や膣を絞めたり緩めたりする動作を繰り返して、膀胱や尿道を支える筋肉を鍛えることを毎日2セットから5セット続けると効果があります。
質問㊸ 食べる
お恥ずかしい話ですが、私は甘いものが好きで、そのうえ三回の食事もしっかり、たっぷり食べるので、42歳の女性ですが、お腹周りは98センチあり、病院では「内臓型肥満」だから食べる事の改善をしないと糖尿病になると、おどろかされました。どうしましょう。
(川崎市 賀田満代)
回答
驚かされているのではなくて、病院からの忠告です。「どうしましょう」など言ってないで即行動です。先ずメタボリックシンドロームそのものです。ちなみにお腹周りが男性で85センチ、女性で90センチ以上あって、血圧、血糖値、中性脂肪のうち、二つ以上が基準値を外れているのではないでしょうか。改善策は食事の時、一口ひと口をゆっくり30回以上噛む事、次に野菜を先に食べる、そして高カロリーの飲み物やケーキ、菓子類の間食を避ける。これを続けることで血糖値をコントロールするインスリンの分泌量も減り、すい臓の負担も軽くなります。最後にもう一つ、夜食はとらない事。以上です。
質問㊷ ドライスキン
近頃、手の指はカサカサしてツヤも無く、足のかかとが硬くなったり、スネあたりは白い粉をふいたようになって、垢みたいなのがソックスを脱いだ時、バラバラと落ちたりして気になっています。私は50代初期の女性です。歳のせいでしょうか?
(甲府市 戸村奈加子)
回答
ドライスキンまたは年齢乾燥肌が考えられます。皮膚の番外側にある角質部分の層の水分量が低下するとドライスキン状態になり、年齢乾燥肌は、新陳代謝の低下により水分不足に加えて、皮脂の分泌量も不足することで、水分が蒸発しやすくなり肌がカサカサします。どちらの場合も症状がひどくなると、細胞と細胞の間に隙間が出来て、バリア機能が破綻し、化学物質やタンパク質などのアレルギー物質が侵入し、炎症を起こしたり、痒くなったりして、ほおっておくと手の荒れや手の湿疹へと症状が進んでしまいます。対策としては入浴の際、保湿成分の多いハーブのタイムを入浴剤として使い、肌の保湿機能を高め、食事にはビタミンB群やミネラル、アミノ酸のロイシン、アルギニン、不飽和脂肪酸のDHAやEPA等多く含む食材等を摂取すると改善されます。
質問㊶ こむら返り
60歳の男性です。寝ている時、突然足がつって痛くて目が覚める事が月に数回あります。しかも、いつもふくらはぎあたりです。原因がわからないので不安です。予防法や痛みが軽くなる方法はないでしょうか?
回答
専門的には、筋ケイレンと言われています。ふくらはぎの筋肉部分が神経の伝達命令とは関係なく、収縮し痛みを伴ってなるそうです。筋肉は神経伝達物質によってカリウムやマグネシウム、カルシウムという電解質の調節作用によって、伸びたり縮んだりしますが、血液中の電解質の濃度が狂うと、ケイレンの原因となるそうです。対処法としては、適度な水分とミネラルを摂取し、脚を温める事で、ツル回数が改善されます。
(順天堂大学の脳神経関係の資料より)
質問㊵ 便秘に効果、酒粕成分
酒粕が便秘に効くと聞いたことがありますが、本当でしょうか、私は48歳になるのですが、常に便秘に悩まされている女性です。本当に効果があれば試してみたいのですが?
(桐生市 三浜 久美)
回答
独立行政法人「酒類総合研究所」によると酒粕に含まれている食物繊維の働きに、よく似たタンパク質が存在していて、その一つの「レジスタントプロテイン」という物質が、胃では消化されないので、腸まで届き、余分の脂肪分等を吸着して、便を排泄する作用があるとか・・・。その他、タンパク質や脂肪を分解するビタミンB6が豊富に含まれています。余談になりますが、酒粕は奈良時代、すでに食べられていて、万葉歌人の山上憶良が「粕湯酒をうちすすろいて・・・」と酒粕をお湯に溶いて飲み、寒さをしのぐ様を歌に詠んでいます。その他、焼酎粕に含まれている、アルファ―エチルグルコシドという成分に美肌効果があり、皮膚に塗ると肌がツルツルになるそうです。
質問㊴ 赤ちゃんを母乳で育てる
私に初孫が生まれました。母子とも健康です。59歳にして若いお婆さんの誕生です。わくわくしています。嫁は子供を母乳で育てたいと言っています。現在の母乳育児の様子を教えてください?
(堺市 三枝 智子)
回答
2015年の厚生労働省の「幼児栄養調査」によれば、母乳で乳児を育てたいと願う母親は90%を超えていますが、実際には生まれて一カ月後には母乳で育てていた母親は、約50%、粉ミルクと母乳の両方で育てていた母親は、45.2%でした。理由は「母乳が出ない」10%、「足りているのかわからない」40%、不足気味が20%でした。母乳の出を良くするには、産後すぐ母乳を授乳し、それも欲しがるだけ与えると、母乳の量が増えてくると、専門家は解説しています。赤ちゃんにとって母乳のメリットは、消化が良く最も優れた栄養を含むもので、感染症にかかりにくくなるという良いことだらけです。
質問㊳ ライスミルク
私は2歳の娘を持つ専業主婦です。娘は乳製品や大豆製品等にアレルギー症状があって、ミルクや豆乳が与えられません。アメリカなどではアレルギー症状の子供に、牛乳の代わりにライスミルクを飲ませる人も多いと聞きましたが、ライスミルクというのはどんなものなのでしょうか?
(世田谷区 真下弥枝子)
回答
お米を使ってミルク状にしたものです。ライスミルクの作り方は三種類あります。①水につけた米を細かく砕いて作る「生米味のもの」、②ご飯に水を加えて作る「ご飯味のもの」、③デンプンを酵素でブドウ糖にして分解して作る「甘酒味のもの」。手間のかからないのが②で基本の材料はご飯60グラム、水300ミリリットル、塩少々とハチミツを適量加えてミキサーにかければ出来上がりです(料理研究家:梅原けいさん記すものによる)。このライスミルクにバナナを加えるとより風味が増し、炭水化物が摂取できるので、エネルギー源になりますが、いたみやすいので作った分だけ使い切ることが必要だそうです。
質問㊲ 高齢者の皮膚トラブル
私は68歳です。5年ほど前から体のあちこちが痒くなり始めて、先日も太ももが痒くなったので「カリカリ」かいていたら、皮膚が赤く炎症して病院に行ったところ「皮脂欠乏性湿疹」だと言われました。どういう対策をしたら良いでしょうか?
(大月市 戸並 良治)
回答
さまざまな病原体や乾燥等の刺激から体を守る防御壁をしての働きをするのが皮膚です。健康な皮膚は分泌される皮脂が肌からの水分蒸発を防いで、皮膚の表面を守っていますが、加齢とともにその機能が低下して、肌が乾燥し、外からの刺激に弱くなって、炎症が起きるのが原因です。炎症を防ぐ対策としては①皮膚が乾燥するのを防ぐ②強くかきむしらない③38度くらいのぬるめの湯の風呂に入る、等があります。そのうえで乾燥肌防止に効果のあるビタミンAを多く含む、カボチャ、ニンジン、柿、ミカン、チーズ、ココア等摂取すると良いでしょう。
質問㊱ 高齢の人にやさしいサウナの入り方
私は、サウナが好きな76歳の男性です。娘から「高齢者がサウナに入る場合に気をつけないと、トラブルが起きたとき、悪くすると生命にかかわる」と聞いたから、十分に注意してねと言われました。どういうふうに、気をつけたら良いでしょうか?
(高知市 見目 隆)
回答
娘さんが心配しているのは、俗言う「ヒートショック」の事でしょう。熱いサウナ室から温度の低い、洗い場等に出たとき、その温度差が高齢の方ほど、体に応える場合があります。対策は50度から60度ほどの低温のサウナ室で15分くらいを目安にして入り、サウナから出た後は、十分に水分の補給をして、タオルケット等を掛けて10程ソファーで横になり安静にして、急激な体温の低下を防ぐ事が大切です。高齢者の低温サウナの効果は「免疫力アップや疲労回復」等が、考えられています。当然サウナに入る前の飲酒は厳禁で、事前の水分補給に心がけてください。
質問㉟ カミソリ負けを改善したい
私は、36歳の男性です。体質なのでしょうか、髭剃りのカミソリ負けがひどくて、ひげをそった後ヒリヒリして困っています。改善法を教えてください。
(八王子市 川田孝一)
回答
一般に男性の肌は女性より肌荒れしやすい特徴があります。分泌される皮脂量が女性より2倍から3倍多く、その上、皮膚の水分量が女性より少ないので、それも原因の一つです。同じ場所を何度も剃ると肌を傷つけるので、剃る回数を減らし、髭剃り前に肌をやさしく洗い、温めたタオルで30秒程ひげを蒸らし、ひげを逆剃りしないで、ひげの生えている方向に剃る(順剃り)ように心がけて、剃った後、化粧水などで肌の乾燥を防ぐと改善します。ケアをしっかりとしてください。
質問㉞ ビタミン欠乏症
今の世で恥ずかしいのですが、体調を崩したので病院でビタミンB1欠乏症と言われました。ビタミンB1欠乏症とはどういう症状なんですか?
(甲府市 窪田みず穂)
回答
正式病名は、今では忘れられたように思われている「脚気」です。でも近頃は、若い人も含めて、案外ビタミンB1不足の人が多く見られるそうです。古くは源氏物語や枕草子に出てくる病気で、当時は「あしのけと呼ばれていました。「脚気」は江戸時代中期以降、当時の人々を悩ませてきた病気でもあります。その頃から玄米ではなく白米を食べるようになったからです。「脚気」が悪化すると、手足のしびれやむくみ、動悸、息切れなど起こすので要注意です。ビタミンB1を多く含む、ダイズ、ゴマ、豚肉、ソバなど摂取すると改善します。
質問㉝ 健康な食事のマーク
体に良い食事をしたいと思い、いつもそれを気にしながら食事をしています。
聞くところによると「健康な食事」のマークをお弁当やレストランのメニューにつける取り組みを国が始めたそうですが、どういうものですか?
(堺市 山本和子)
回答
「健康な食事」マークは、食事のパターンを示すもので、健康な食事を普及させる目的で、厚生労働省が作ったものです。①稲穂をイメージしたご飯やパン等の主食は黄色、②肉や魚中心のおかずは赤色、③野菜のおかずは緑色と、3種類のあって各単品は1色ずつ、①と②③が組み合わさったものは3色のマークをつけます。例えば①②③の組合せで、650キロカロリー未満、食塩3グラム未満という基準を充たす食事にマークをつけられるというものです。狙いは「健康寿命」を延ばすことにある様です。
質問㉜ 年齢を超えた若さを保つ
近所の60代の女性が、近頃急に若々しくなられました。噂によると目下大恋愛中で、お相手の男性は高校時代の同級生だとか、ご本人自ら「老いらくの恋」だと周囲に言っているそうです。誰でも恋をすると若々しくなるものでしょうか?ちなみに私は63歳で普通に歳とっています。
(横須賀市 三田雅子)
回答
まぁ誰でも・・と言われると困りますが、こういうことは言えます。恋をすると喜びや幸せ感による感動で、脳が刺激されて、脳の細胞が活発に活動するようになるそうです。その結果、自律神経が活性化し交感神経と副交感神経が程良く切り替わって、免疫細胞を活動的にするので代謝も良くなります。特に女性が男性に好意を持つと脳の「前頭眼か野」が興奮すると言われています。誰かと共に生きていると思う事で、オキシトシンと呼ばれる愛情を司るホルモンが脳下垂体から分泌されます。あなたの知り合いの女性は目下、オキシトシンが出まくっているのでしょう。だから若々しく見えるのです。
質問㉛ メタボリックシンドローム
私は腹周りが95センチあります。身長は172センチです。あきらかにメタボリックシンドロームの状態です。かかりつけの医者からは「このままだと将来糖尿病になるから」と生活習慣の改善を言われています。運動嫌いで、大喰いの私です。メタボリックシンドロームの解決策を教えてください。
(静岡県 二木敏夫)
回答
172センチの身長で、腹囲95センチはいけません。メタボリックの基準は国によって多少違いますが、ザックリ言えば、腹囲80センチ、収縮期の血圧が150、中性脂肪200の男性の場合、高血圧と糖尿病、脂質異常のどれかに該当する恐れが有り、その前期状態をメタボリックシンドロームというそうです。
対策は食事制限と有酸素運動をする事です。特に食事の改善でかなりの効果が期待できます。キャベツ、ブロッコリー、海藻類、豆類を多く摂取する他、アリウム系の栄養素を含んだ、ニラ、タマネギ、利尿効果のあるカリウムの多い、トマト、ニンジン等を意識して摂取すると同時に、腹八分目を守る事です。
質問㉚ 結核
明治時代から昭和の初め頃は「亡国病」「死の病」と言われた結核は、もう今では「忘れられた病」と思っていましたが、また増えているそうですが、どういうわけでしょうか?
(大宮市 林 幸雄)
回答
数字があります。1950年頃迄は、日本で年間およそ10万人以上が結核で亡くなっていました。病気を発症する人も50万人以上いるという状態でしたが、以降、ペニシリンの開発や医療機関の努力等によって発症数が減り続けてきました。が、近年また増加傾向にあります。高齢化でシニアの結核を発症する人が多く見られます。年齢の増加とともに免疫力の低下が原因と一つと考えられています。現在、全世界で1年間に100万人が発症し、70万人が亡くなっているそうです。日本では1万8000人が発症し、2000近くが命を落とされています。その大部分が肺結核で、患者の8割を占めています。2週間以上風邪のような咳やタンが出て、微熱が続いたら病院に行ってください。悪化すると血を吐いたり、呼吸困難で亡くなる場合もあります。
質問㉙ 筋肉力(2)
50歳を過ぎたころから、とみに体力が落ちて、特に足腰が弱ってきたと感じるようになりました。近頃では疲れもなかなか抜けなくてイライラしています。太ももなども細くなっているような気がして、老化の始まりかなと思ったりしています。老化対策を教えてください。
(東京都 中谷孝志)
回答
人の老化は下半身からくると言われています。ヒトの体で最もたくさんの筋肉がある場所は、尻の筋肉の大臀筋で、太ももの筋肉やヘソより下の筋肉を加えると、人間の体全体の筋肉の約70%が、下半身に集中しています。ですから、その部分の筋肉が衰えると足腰に不安を感じるようになります。足腰の筋肉を鍛えて増やすには、ウォーキングやスクワット等が有効ですが、体力に自信のない人は軽い「もも上げ運動」とか、もっと軽い運動からスタートするのでしたら「椅子に浅く座って、もも上げ運動」をすると良いと思います。
質問㉘ 筋肉力(1)
人生が100歳時代と言われる近頃ですが、シニアが元気に暮らしていくには、筋肉の力が無いとだめだと聞きました。私は今年72歳になった男性ですが平均寿命の80.3歳まで生きるとして、筋肉を鍛えたいと思います。良い方法を教えてください。
(高崎市 植山幸雄)
回答
ゆっくりとしたトレーニングが良いと思います。両方の足を肩の幅より少し開く感じで立ち、頭の後ろで両手を組んでゆっくりと、しゃがむ「スクワット」が効果的です。3秒から5秒かけてゆっくりひざを曲げて、同じようにして立ち上げる、この運動を10回から15回するだけでも効果があります。太ももの筋肉と背筋が鍛えられます。また、食事においては筋肉を増す効果のある、必須アミノ酸ロイシンを含んだタンパク質を摂取すると効果的です。
質問㉗ ムクミの解消
私は人より少し太り気味だとは思っていましたが、別に気にしていませんでした。でも周りから太っているのではなく「ムクンデ」いるんだとバカにされています。もし、そうだとしたらムクミを解消してスリムになりたいです。
(豊田市 古久根 木の実)
回答
気持ちお察しします。楽に「ムクミ」を解消する妙案として、お風呂に入る事をおすすめします。お風呂に入るとお腹の周囲が数センチ縮む程の水圧がかかります。その結果、足や腹周りに溜まった血液や水分が心臓の方に戻って、ムクミの解消につながります。また、スリムになりたい場合には、食事の前に40度のお風呂に入って15分から30分くらい足から心臓に向かってマッサージした後、足を曲げて伸ばす運動をすると良いそうです。お風呂から出て水分を摂取して、30分くらい休んだ後、食事すると効果的です。
質問㉖ 仮面高血圧
夜眠っていたら急に胸が苦しくなり救急車で病院に運ばれました。診断の結果「仮面高血圧」だと言われました、普段私は血圧が高くないので安心していましたが気になります。「仮面高血圧」とはどういう症状なのでしょうか?
(大宮市 足立 誠)
回答
普段、診察室で測ると基準を下回った血圧の人でも、朝早い時や、夜中、仕事をしている時、突然血圧が上がる人が居ます。このような時「仮面高血圧」と言います。原因は様々考えられるそうですが、こういうタイプの人は脳卒中や心筋梗塞になるリスクが高いと言われています。生活習慣の改善が必要でしょう。寝る前に大量の飲酒をするとか、タバコの吸い過ぎ、塩分の摂り過ぎ等に気を使い、野菜や海藻類の摂取、その他ウォーキング等の有酸素運動をしたり、カリウムを多く含む食材を多く摂取することを心がけると良いと思います。
質問㉕ 鉄分不足
私は生来貧血気味なので、体調をしっかりと整えようと思って、鉄分を多く含むと言われる。赤身の肉や魚、レバー等を積極的に食べてきましたが、鉄分を摂り過ぎてもいけない場合があると聞きました。どういう事でしょうか?
(成田市 上坂弥恵)
回答
確かに鉄分の摂り過ぎには、問題がある事が近頃解ってきました。特にC型の慢性肝炎を患っている人は、鉄分の摂取を抑えた方が良いと言われています。鉄分の摂り過ぎが肝臓をサビつかせると考えられているからです。只、鉄分はミネラルとしては体に必要な栄養素なので、詳しいことを知りたいと思われたら医師に相談してください。ちなみに健康な人の場合、成人男子で7.5ミリグラム、成人の女性の場合で10.5ミリグラムを1日に摂取するのが望ましいと、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」で示されています。
質問㉔ 金属アレルギー
アラサ―の私は今悩んでいます。イヤリングしていたら耳たぶがかゆくなって困ってしまいました。金属アレルギーかもしれないと友人から言われました。金属アレルギーとはどういうもので、どの様な対策をしたら良いのでしょうか?
(東京都 加賀せつ子)
回答
金属アレルギーは汗や水に溶けた、ニッケルやコバルト、クロム等の金属イオンが、体の中のタンパク質と化合してアレルゲンとなり、リンパ球が過敏に反応することで起きます。その結果、金属と触れた部分がかぶれたり、ひどい時は体全体に皮膚炎が出たりします。アレルギーを抑えるのにはアレルギーの原因となる金属を知る必要があります。方法の一つに「パッチテスト」というのがありますので、先ず病院で医師に相談してください。
とりあえず、汗はこまめに拭きましょう。直接肌に金属類をつけないように心がけてください。また、チョコレートにはニッケル含まれているので、食べる時は、体調と相談してください。
質問㉓ 手足のかゆみ
近頃手や足、それに背中がかゆくなることが増えました。小さい子供の頃にはこんなことなかったと記憶しています。これも67歳になった歳のせいでしょうか。
(八幡市 大山太一郎)
回答
近頃の様な、寒い時期にかゆみが出るのは「老人性乾皮症」と呼ばれます。濡れたタオルでかゆいところを拭くと、その時だけはかゆいのが治りますが、乾くと又かゆくなります。つまり歳を重ねて皮膚が老化し、乾燥によって潤いが無くなるのが原因です。対策としては、皮膚の角質部分の水分が逃げないように、風呂に入ってゴシゴシ体をこすらないで、全身を石鹸で洗うのは風呂に毎日入っても、一週間に一度くらいにして保湿クリームを良く肌にすりこむと効果的です。
質問㉒ 大根を食す
ダイコンは高血圧や動脈硬化を防ぐ効果がると聞きましたが本当でしょうか?私、40代の専業主婦です。
(八王子市 三木貴子)
回答
ダイコンは日本の国民食材の様なもので、生産も消費もおよそ90%を占めています。ダイコンに多く含まれているナトリウムに排泄促進作用があるので、高血圧症や動脈硬化に対して効果を発揮します。ダイコンは奈良時代には日本に伝わり、「古事記」に『大根(おおね)』の名前で記されています。また、他の書物にも「大根は良く殻を消す」(消化が良いという事)とあります。ダイコンの辛味成分の栄養素、イソチオシアートは胃液の分泌を活発にします。更にビタミンCも多く含まれているので風邪の予防にも役立ちます。
質問㉑ イライラ対策
日頃から一寸したことでイライラしたり、人のしぐさが気になったり、ひどい時は精神安定剤を飲んだりしています。薬に頼るのはいけないと知っています、日々「平安な心」を持ちたいと願っていますが、ついイライラしてしまいます。どうしたら良いでしょう?
(草津市 山元美加子)
回答
質問の他に「怒ったり」「愚痴ったり」するマイナスになる精神原因は、自律神経に左右される交感神経が緊張することが大きな原因の一つと考えられています。逆の精神を持つ努力をしてください。自分の将来にバラ色の希望を持ったり、人に親切にしたり・・と。副交感神経が働いてリラックスした気持ちになります。脳からβエンドルフィンやセロトニンが分泌されて、心が安らかになるうえ更に免疫力が高くなり健康効果も期待できます。
質問⑳ 乾布摩擦
私は60代の主婦です。「健康に良いから『乾布摩擦』をしなさい」と、20年乾布摩擦を実行している友人からすすめられました。この寒い時、急にそんなことをして風邪を引かないでしょうか?健康にはどのような効果があるのでしょうか?
(川崎市 村野恵子)
回答
乾布摩擦の効果は、皮膚への刺激が自立神経の働きを良くすることだと考えられています。また皮膚を刺激することは、他の形でも効果があります。アメリカでタッチセラピーと呼ぶ肌に刺激を与える療法があります。肌へのマッサージで、運藤機能や環境対応機能が発達、回復したという報告があります。乾布摩擦で「よく眠れるようになった」とか「風邪を引きにくくなった」とか「喘息にも効果がある」等の声があります。寒い時は無理して乾布摩擦にこだわらず、温かいお湯につけタオルでマッサージするのも良いでしょう。肌を刺激することが目的ですから。
質問⑲ ホルモンの力を高めて健康生活
歳とともにホルモンの分泌が減っているらしく、どうもそれが原因で、体調はもとより生活全体が灰色の感じがしています。解決方法はないのでしょうか
(東松山市 石川雅子)
回答
ホルモンの分泌を盛んにするには、食を楽しみ、気分良く体を動かし、よく眠り、楽しき人と会話する。つまり、生活全般を楽しむ気持ちをもつ事です。食楽しむために、はらをすかせると「グレリン」が胃から分泌され、細胞を活性化し、運動するとホルモンの「ナトリウム利尿ペプシド」が分泌され、よく眠ると、脳にメラトニンが分泌され、会話をするとオキシトンという愛情をつかさどるホルモンが、脳の下垂体から分泌されます。楽しく食べ、楽しく体を動かし、楽しく眠り、楽しく会話する。生活習慣を「楽しい」というキーワードで、ホルモンの分泌を活発にする事です。以上の四つの生活習慣で、ホルモン力をつけて快適な生活を送ってください。。
質問⑱ 昼寝の上手な利用法
職場で、つい昼食後眠くなって気が付くと、うたた寝していることがあります。聞くところによると上手な昼寝の仕方があるそうですが、教えていただけますか。
(横浜市 北野 宏一)
回答
厚生労働省の発表したデータによると、「午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝」は、昼寝をしなかった場合より仕事の効率がアップするという結果が得られたとか、上手な職場の仮眠の仕方は、熟睡しない態勢で、午後3時頃までに、目を閉じている状態を保ち、20分以内の睡眠時間が良いとか、また、寝る前にコーヒーなどを飲んで、カフェインを摂取するのも効果があるそうです。
質問⑰ 健康に良い食事
『○○を食べると健康に良い』と、色々は出に各方面でPRしていますが、情報が多すぎていったい何を信じてよいのか困っています。科学的な根拠があるのでしょうか。
(千葉市 本杉文江)
回答
アメリカのカリフォルニア大学の研究結果等から健康に良い食材としては、魚や野菜、果物、オリーブオイル、ナッツ類があげられています。野菜と果物なら、1日385グラムから400グラムを目標としたらよいそうです。それ以上は摂取しても健康上のメリットは少ないとかで、魚は1日60グラム、オリーブオイルは大さじ4杯、ナッツ類は1週間で90グラムを目安にすると良いそうです。体に良い食材だからといって、たくさん食べればよいわけではないようです。
質問⑯ 便秘解消大作戦
ひどい便秘に悩んでいる50代の主婦です。下剤もだんだん効かなくなって来て困っています。
回答
国民生活基礎調査によると、便秘で悩んでいる人は、男性で2.4%、女性で5%、それも高齢になるほど増えるそうです。便を肛門まで押し出す、腸の動きは自律神経によってコントロールされています。先ず、排便を我慢しない事です。便秘の解消には食物繊維を多くとり、朝、水を飲み、便が出なくてもトイレへ1日1回いき、体を動かす等の生活改善が効果的です。
質問⑮ 涙はストレス解消に役立つ・・・らしい
私に知人で30代の女性起業家がいます。女性であるが故の色々なストレスがあるようで、ストレスが溜まったときは悲しい映画をホームビデオで見て、思いっきり泣くとすっきりすると言っています。泣くことはストレス解消になるのでしょうか。
(愛知県 井川せつ子)
回答
涙を流し思いっきり泣いたら気が楽になった。という話をよく聞きます。涙を流すと副交感神経を活発にして、緊張を解きほぐす効果があると言われています。消極的でなく積極的に意識して涙を流す事で、日頃たまったストレスが解消し、心のリフレッシュが出来るからです。涙のリフレッシュ効果として「集中力が着く」「よく眠れる」「人にやさしくなれる「やけ酒、やけ食いをしなくなる」等があるそうです
質問⑭ お天気頭痛
近お天気が悪くなると、以前から頭痛に悩まされていました。病院に行ってところ「いわゆるお天気頭痛」だと言われました。そんな病気あるのでしょうか
(市川市 横井まこ)
回答
本格的な病気とは言えませんが、お天気が悪くなると関節が痛くなったり、頭が重くなる人が結構多いのです。天気の変化のよって体調が乱れる状態を「気象病」を総称されています。そのメカニズムは簡単に言うと、天気が変化すると内耳で気圧の変化をとらえ、その結果、自律神経が乱れて痛みが強くなるという訳です。ひどい人は関節痛や頭痛以外に、めまいや肩こり、古傷の痛みの再発等「天気痛」が起こる事があります。対策は、先ず日頃から首のストレッチをして首周辺の血の流れを良くして、自律神経の乱れを防ぐ効果のある栄養素の、マグネシウム、カリウム、ビタミンB12を摂取してください。食材は、貝類やレバー、セロリ、レタス、スモモ、ブドウ、ハチミツ、ヨーグルトなどがあります。
質問⑬ 噛むことは健康と若さを保つ
近若さを保つ為には食事の時によく噛むことだと言われていますが、噛むとどうして若さが保てるのでしょうか?
(登別市 臼沢光二)
回答
食事の時、よく噛むと唾液が多く出ます。この唾液が健康と若さを保つ秘薬なのです。唾液に含まれている消化酵素が食べた物の消化を助け、また、抗菌物質が口の中の細菌の増殖するのを防ぎ、さらに口の中の粘膜を守ったり、若返らせたりします。日本人はかつて、1日に食事で噛む回数は1400回くらいだったのに、現在は600回と減っています。大人が一日に出る唾液は1.5リットルといわれ、よく噛んで口の周囲の筋肉を鍛えると、いわゆる老け顔防止の役にも立つので若い顔が保てるというわけです。
質問⑫ 美肌を作る
近頃顔にシミが目立つようになって、薬用クリームをつけてもシミが無くならなくて、つくづく歳はとりたくないものだと思うようになりました。私は若いころは美白の少女と言われていたのに、60にもなると顔中シミが目立って・・・
(大宮市 佐野 泉)
回答
かつての美白の少女さんとすれば。お悩みの事でしょう。ザックリと言ってシミは年齢とともに増えます。つまり年齢とシミは正比例なのです。シミの原因に紫外線などで肌の内部でメラニンが大量に作られ、加齢とともに肌の新陳代謝が悪くなるので、積もり積もってシミとなるのです。ちなみに60代になると肌の新陳代謝のスピードが大きく下がり、10代の頃より1.5倍から2倍も肌の生まれ変わりに時間がかかります。シミ退治には、薬用クリームと併用して、ビタミンCや不飽和脂肪酸のオレイン酸、ミネラルのイオウ、スクワレン等をレモンやアボカド、イチゴ、ホーレンソウ等を食べて体の外と内からアタックしてください。
私は50代半ばの女性です。3年ほど前にひざの関節が痛くなったので、病院で診てもらったところ、骨粗鬆症気味だと言われました。これからの健康を維持するには、どの様な運動をしたらいいでしょうか。
(八王子市 角野沙江子)
今はスポーツの秋、軽く汗ばむくらいの運動を続けると、生活習慣病の改善や中高年の女性では、閉経後に起こりやすい骨粗鬆症の予防にもなります。女性は閉経すると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減り高脂血症等の生活習慣病になりやすくなります。そして骨粗鬆症・・・運動することによって防げます。軽いジョギング、ウォーキング、水泳等の持久力を高める有酸素運動を20分から30分くらい、次の日に疲れを残さない程度、週に3日以上5日くらいがいいでしょう。
週に2回位いの割合で、サウナに入ると免疫力がアップすると聞いたことがありますが、本当でしょうか?ちなみに私は60代のシニアです。
(三原市 矢野左千夫)
サウナは2千年程前にフィンランドで生まれたと言われています。ご質問ですが、体に熱を加える事で増えるヒートショックプロテイン(HSP)というたんぱく質が、ストレスで損傷を受けた細胞を修復しようと働きますが、加齢とともにHSPが減っていきます。低温サウナを使ってHSPを増やせば免疫力のアップや、疲労回復の効果が期待できます。HSPの量は7日後には元に戻るので、週に2回のサウナ利用が有効だという事です。ただ高齢者の方はサウナ利用に際しては、事前に医師に相談し、指示に従ってください。
人生100歳時代には、筋肉量を保つ事が健康生活をする上でとても大切だと聞きましたが、筋肉量を「維持保つ」方法を教えてください。
(八王子市 仁科善行)
長生きするうえで、筋力の重要性が注目されています。筋力は40代になると、年ごとにおよそ1%位づつ落ち、これが毎年続くので50代になると筋肉の衰えを強く感じるようになります。先ず40代が筋肉における第一回目の分岐点で、二回目の分岐点が70代と言われています。ですから40代から70代になるまでの間に筋肉量を増やす努力が必要です。筋トレと共に、食事ではタンパク質の豊富なヨーグルト、チーズ、卵等を摂取すると良いです。
「酒を飲み、タバコを吸う人は食道がんになるリスクが高い」と、何かで読んだもので、なんとなく気になっています。私はチェーンスモーカーで、しかも酒も良く飲む方なので、両方止められなくて、少しばかり不安です。
(土浦市 高野圭介)
一寸心配ですね、たしかに厚生労働省の研究機関で、そのような調査報告があったようです。全国の男性39000人を対象にしたデータで、1日にタバコを一箱吸い、酒を2合飲む人は、両方をたしなまない人より、食道がんにかかるリスクは7.67倍でした。ただ野菜や果物をたくさん食べている人は、食道がんにかかるリスクが2.86倍に下がっているというデータも同時に得られたそうです。食道がんが気になっても、タバコやお酒がやめられないのなら、せめて野菜や果物をたくさん食べてみてください。
私も世間から「中年女性」といわれる年齢になってしまいました。気になるのは、中年を迎えた女性として健康をどう保って生きていくかということです。幸い私は今、健康です。適度な運動の仕方を教えてください。
(広島市 金山伸美)
中年女性が健康を維持するために役立つのは
① 運動の種類で、ウォーキング、軽いジョギング、水泳など
② 運動の強さは、次の日に疲れを残さない程度「少し息が弾んで汗ばむ」くらい。
③ 時間は30分程度、体調に合わせ時間の長さを調節してください。
④ 回数は週に3日から5日くらい
それを続けることが大切です。くれぐれも無理をしてはいけません
現在「婚活」に一生懸命な中年の女性ですが、うまくいきません。どうも見てくれが「ふけ」ているので、実年齢よりも年取っているようなので、それが大きな原因と思えるのです。若さを取り戻す方法なないでしょうか?
(横須賀市 国根 香)
考えられるのは、一般に「ふけ顔」に見られる人は、免疫力が低下している場合が多いと言うことです。先ず免疫力を高めましょう。テレビやマスコミをにぎわしているイケメンに本気で仮想恋愛、つまり恋してみましょう。恋をすると脳が刺激されて自律神経が活性化します。その結果免疫細胞が活発に働き、皮脂がたくさん分泌して、肌がツヤツヤし、目も黒く潤んで輝くので若々しく見えるようになります。そうなったら「婚活」も百発百中になると思います。ガンバってください・
近頃歳のせいか、口が乾き唾液が以前ほどでなくなり、いわゆるドライマウスといわれるものらしく、気になっています。対処法を教えてください。
(府中市 光山崇子)
先ず唾液は体の健康バロメータで、そのうえ若さを保つ大きな役割を持っていいるという事です。唾液の消化酵素が消化を助け、唾液に含まれている抗菌物質が口の中の細菌を除去し、口内粘膜を若返らせたりする作用があります。したがって唾液の分泌を活発化にする必要があります。噛み応えのあるものを食べると唾液の分泌が増えます。「だし昆布」を2センチくらいの4角に切って、しっかり噛んでください。「だし昆布」の旨味成分によって、唾液が出てきます。また、よく噛むことで口の周囲を鍛えられて、老け顔の予防にも役立ちます。
中年の女性はアブラナ科の野菜を食べると健康に良いと聞きましたが、本当ですか?
(仙台市 水野妙子 47歳)
アブラナ科の野菜にこだわる事は無いのですが、でもアブラナ科のブロッコリーやキャベツ等の野菜にはメチルシスティンスルホキシドという天然アミノ酸が多く含まれているので、LDLコレステロールを低下させる作用があります。
ですからそのような情報があるのでしょう。その他にセロリやホーレンソウ、パセリ等も一緒に摂取するとなお良いでしょう。
近頃、夜なかなか眠れなくて困っています。このまま不眠症になったらどうしようかと悩んでいます。
(静岡市 戸川浩二 29歳)
不眠症は日頃のストレスや不規則な生活が続くと神経が緊張して、大脳が休めないことが原因となります。頭と首の後ろをマッサージして、後頭部の緊張をやわらげてください。
そのうえで、カブやネギ等カルシウムの多い食材や神経をリラックスさせる栄養素のラクッコピクリンの含まれているレタスを食べると効果的です。
事務の仕事で長く椅子に座っていると、
肩こりがしたり、腰が痛くなったりして困っています。
(甲府市 森沙智子 43歳)
正しい椅子の座り方をする事で、解決します。背筋をのばしてアゴを引いて、頭を前に出さないようにしてください。いわゆる猫背にならないことです。また、首や肩や腰を円を描くように手の平でさする事で血の流れが良くなり楽になります。
頭痛や肩こりがひどくて、病院に行ったら夏冷えだと言われました。
つまり冷房病なんだとか。
先生対策を教えてください。
(横浜市 高野弥栄 36歳)
ある調査では、約4割近くの女性が、夏に冷えを感じると答えています。
対策としては、先ず、冷えた食べ物を摂り過ぎない事と20分から30分くらい体を軽く動かす(散歩がてらのウォーキング等)、また毎日38度くらいのお風呂に10分以上入る、腹巻をするのも効果があります。その後、体を暖める作用のある栄養素ジンゲロールを含む、ショウガ紅茶を飲むのも良いでしょう。
あなたのための
『美』 『若』 『健康』 ひと口メソッド
長い間のストレスやホルモンのバランスが乱れたりしていると気持ちが落ち着かなくて、精神のコントロールが効かなくなります。特に自律神経の乱れが精神の不安定をより強くしてしまいます。いわるゆ自律神経が失調してしまう状態です。でも自律神経の失調は病気ではありません。シンドロームですので、対応を間違わなければ解決しますが、放っておくとウツの原因になります。精神を安定させる方法に音楽療法があります。特に好きな曲をストリングスの演奏で聞くと、自律神経に良い結果をもたらすホルモンのオキシトシンが分泌されイライラを解消させます。栄養素としてはカルシウムとマグネシウムを摂取すると改善されます。ダイコン、トマト、ホウレンソウ、ゴマ、大豆、牛乳、チーズ、ココアに多く含まれています。
口内炎は口の粘膜にできる炎症反応です。原因はストレスや疲労からくる免疫力の低下や睡眠不足、その他栄養の偏りや不足も考えられます。その結果、胃や腸の不調が引きがねとなって、口内炎を発症します。また、口内炎は痛みが案外気になるもので、その為にイライラしたりしてストレスも溜まってしまいます。このようにいろいろな不調を呼び起こしますが、基はと言えば食べ物の消化器官に関係のある症状なので、口内炎を治すのには、胃や腸の健康状態に気を配る必要があります。口内炎に効果のある栄養素は、ビタミンB2を摂取することです。ピーマンやカブ、シソ、豚肉、黒砂糖、パイナップルが効果的食材と言えます。その他、ゴボウのタンニンは炎症を防ぎ、ダイコンのジアスターゼ、カタラーゼには健胃作用もあるので、食材としてはお薦めです。また、ヌカ味噌漬けはビタミンB2が多く含まれているので効果があります。
朝起きたときなど、思わず自分の吐く息に家族が顔をしかめたるする事がありませんか?それは、夜寝ている間は唾液が十分に出ないので、口の中で細菌が発酵したりして、口臭を産み出すからです。唾液は口の中を殺菌し、水分を適正に保ち、口腔の健康に役立っています。その他、口臭の原因はタバコの吸い過ぎや、口で呼吸して、その結果口の中が乾くことで、口臭を起こす細菌が増えて、嫌なにおいの基となります。口臭を防ぐには唾液が良く出るようにする事です。水分の摂取に心がけるのも大切ですが、特に食事の時、よく噛む事です。一口40回から50回、ゆっくりと噛むと唾液の分泌が盛んになり、口の中がきれいになるからです。また、よく噛むと脳を刺激して、ボケや認知症も防ぐ効果があります。口臭を防ぐ食材としては、大量のクロロフィルを含む、海藻類のワカメやノリ等が有効です。その他、野菜のパセリ、果物のリンゴも口臭を防ぐ作用があります。
一般社会で活躍する多くの人に、なかなか体の疲れが抜けないという悩みを持つ場合が見られます。働きづめの結果、老廃物の乳酸が体の筋肉の中に溜まって、それが疲れの抜けない原因の大きな一つと言われています。その他、精神的なストレスも疲労感を強く持つ原因となっています。対策としては、適度な運動をして汗を流し、精神的ストレスを解消することを心がけた上で、生活習慣を規則正しくするようにつとめると良いでしょう。それに加えて、ビタミンB1やビタミンB2を多く含む食物を摂取すると体調が、改善されます。特にビタミンCは、体の中に溜まった乳酸を分解するので、なお効果的です。その他、梅干し等のスッパイ系のクエン酸も疲労物質の乳酸を分解するので、疲労感が改善されます。リンゴ、ミカン、レモン、イチゴの他、緑茶にもビタミンCは多く含まれています。更にビタミンCは免疫力をアップさせる効果もあるので、体調改善にはもってこいの栄養素の一つと言えます。
肌のトラブルは、男性の場合もそうですが、女性の場合はことのほか気になる事だと思います。女性はいくつになっても美しい肌を保ちたいと考えるものです。特に人の目につきやすい顔ではなおの事でしょう。シミ・ソバカスの原因は紫外線などの影響を受けて、肌の内側に色素のメラニンがたくさん作られ、それが肌の表面に出てくるからです。新陳代謝が盛んな若いうちは、その色素が肌の垢と共に剥がれ落ちますが、30歳を過ぎた頃から新陳代謝が衰え始めるので目立ち始めます。それが「30を過ぎた頃からシミ・ソバカスが目立って・・」となるのです。美肌を守るにはビタミンA、ビタミンE、オレイン酸、スクワレン等を含む薬用クリームを使用し、また、肌に良いという保水力のあるαエチルグルコシドを含む化粧水を使用したうえ、食材からも代謝をすすめるビタミンAやビタミンCを多く含むニンジン、キャベツ、トマト、キウイフルーツ、ミカン等摂取すと有効です。
COPDとは慢性閉塞性肺疾患のことです。喫煙する人が多くかかる病気ですが、タバコを吸わなくても、受動喫煙によるCOPD発病も大きなリスクとして考えられています。COPDは、①タバコを吸っている、②階段を上るとき息が切れる、③咳やタンが出続ける等の原因や症状があります。COPDになる原因は他にもあるそうですが、患者の90%がタバコを吸っているとか、過去に吸っていたという人たちで喫煙が深くかかわっています。ここ他、すぐに頭に浮かぶのは「肺ガン」です。2011年の厚生労働省の患者調査では全国における推定患者数は530万人で、そのうち治療を受けている患者の数はおよそ22万人、COPDを防いだり、改善する効果のある食材は、βカロテンの多い、カボチャ、ニンジン、ファイトケミカルのガングリオシドを含むサツマイモ等です。
耳は、「外耳」「中耳」「内耳」と三つのパートに分かれています。外耳は音を集め、中耳が音を受け止め、内耳が脳に音を伝えます。専門家の話によると、耳鳴りは治るというものではなく、治そうと思うより、耳鳴りと共存する気持ちが必要だとのことです。耳鳴りを気にすることで、イライラしたり、不安感が強くなったりして、最悪の場合「ウツ」になってしまう事もあるそうです。耳鳴りを自覚している人は日本全国におよそ1500万人存在すると推定されています。そのうち病院で治療を受けている人は2割程でその数およそ300万人、その人達の病院に通う理由は心理的苦痛と生活障害なのだそうです。「耳鳴り」と音の聞こえにくい「難聴」は違うので、耳鳴りは脳の神経活動の結果、音が鳴っていると脳が自覚している状態なので、意識を変えて、脳に音が鳴っていると自覚させないことが耳鳴り対処法です。脳の活動や反応を意識で変え、ともかく気にしないことが最善の方法だそうです。ただ、この他、加齢とは関係なく血液の汚れから起こる耳鳴りもありますから、耳鳴りがして気になったら医師に相談してください。効果的食材として硫化アリル系のポリフェノールを多く含む、ニンニク、ニラ、ネギ、それにβカロテンのニンジンも有効です。
嗅覚の異常を感じた場合、考えられるのは単なる鼻づまりのほか、加齢による感覚機能の衰えに加えて、ストレスによる疾患があります。「におい」の認識は空気中や口に入った食べ物の臭いの成分が鼻腔を通って、嗅粘膜の受容器官に付着して、その刺激が神経を通って脳に伝わる仕組みだと、東京大学の耳鼻咽喉科の教授に教えていただきました。風邪などで受容器官が壊れたり、歳をとって嗅粘膜が変調をきたしたりすると、嗅覚障害につながるそうです。高齢になるほど、嗅覚は衰え、85歳を超えるとおよそ50%の人に、嗅覚障害があるというデータもありますが、案外本人は自覚していない場合も多いと言われています。嗅覚を正常にする効果のあるミネラルの亜鉛を摂取してください。食材のゴマ、カニ、タコ、貝のカキ、黒砂糖、ココア等に多く含まれています。
「寝ていたら足がつって、その痛さに目が覚めて‥」という事があります。足のふくらはぎがつると、治まるまでしばらく動けない事があります。大きな原因の一つとしては、筋肉の疲労による乳酸等の老廃物が溜まるのが考えられます。一般的には「こむら返り」と言われるこの現象は、筋肉疲労の他に、血行不良やミネラルのバランスが乱れた場合も、影響します。ふくらはぎの筋肉などが神経の指令とは関係なく収縮して、痛みを伴ってけいれんを起こした状態で、健康な若い人でもなる事がありますが、高齢になると起こりやすくなるそうです。筋肉は神経伝達物質によって、カリウムやマグネシウム、カルシウムという電解質を調整することで伸びたり縮んだりします。筋肉がケイレンする原因で一番多いのは、血液中の電解質濃度が狂った場合です。利尿剤を使っていたり、運動した後、脱水症状になったりすると起こりやすくなると言われています。足を暖めて水分とミネラル、それにビタミンB群を摂取すると効果的です。食材としてはホウレンソウ、トマト、イワシ、チーズ、ココア、バナナ、アボカド、イチゴ、レモン等が有効です。
俗にメタボと略称される症状ですが、日本語にすると「内臓脂肪症候群」で、メタボは正式な病気ではなく、このまま放っておくと、やがて高血圧症や糖尿病等様々な病気を引き起こす前段の状態の事です。日本人の食生活が欧米化した結果、動物性の脂肪分の摂取が多くなり、しかも三度の食事で腹一杯食べることの繰り返しのあげく、内臓に脂肪が溜まってしまったという状態です。動物由来の脂肪も適量ならば体に良いのですが、摂り過ぎると様々な障害を起こす原因となります。先ず、メタボ解消のためには運動をする事です。脂肪が減って筋肉が増えますので、二重の効果が得られます。運動は時間が短くても毎日続けることが大切です。一種類の運動でも良いのです。例えばスクワットとか腹筋運動とか、内臓に脂肪を溜めないように食生活も改善し、体調の管理に気配りすることが大切です。ちなみに、ソバポリフェノールやタコやイカのタウリン摂取も効果があります
忘れっぽくなるというのは、ボケの始まりと怖れている方もいると思いますが、そもそもボケは脳の海馬という部分が年齢とともに衰えることが始まりと言われています。海馬は記憶をつかさどる脳の一部分です。海馬を常に刺激してボケの進行を防ぐ事が大切です。ボケ防止には「ウォーキング」た有効です。ウォーキングの時、地面にカカトから着地して、ツマサキの5本の足の指で、地面を蹴るように歩くと、海馬が刺激されて活性化します。そのうえで脳の神経の低下を防ぐ事を目的として、若い時に効いてワクワクした音楽を聴くと、その頃の記憶がよみがえって、脳がイキイキとしてきます。
更に、大豆に含まれている脳の健康を保つ薬効のあるレシチンが多い納豆やきな粉、その他青身魚のサンマやイワシの栄養素のDHAは、脳全体を活性化する作用があり、また、サトイモのファイトケミカル「ガラクタン」も脳の働きを良くします。
多汗症気味で寝汗をかくというのは、心因性のストレスが気づかないうちに溜まって、睡眠中も「レム状態」で、神経が完全に休まっていないことが原因として考えられます。本来人は汗をかくことで健康を保つ部分のある動物ですが、多汗症で寝汗を頻繁にかくのは良くない傾向です。近年、現代人は汗をかかなくなり、社会生活の仕組みも何かとストレスの多い状態の上に、私生活も不規則になりがちです。その結果、交感神経が必要以上に敏感になって、体調が乱れ寝汗をかくようになっていると考えられます。このようなストレスや緊張という精神的な要因に加えて、ホルモンのバランス乱れや、代謝機能が正常ではない場合にも寝汗をかくので、ひどい時には医師の診断を受けることが良いでしょう。栄養素の摂取については、代謝機能を改善する効果が期待できる、ファイトケミカルの有機酸である「クエン酸」や「リンゴ酸」を多く含む、モモ、ミカン、レモン、イチゴ、リンゴ等のスッパイ系果物が有効です。
「ホットフラッシュ」といって、女性におおっく見られる現象の一つです。顔だけが熱く火照るのは血の流れが良くないためです。手先や足の先などが冷えて、血管が収縮すると本来手や足の先にあるべき血液が、体の上の部分や頭に集まってしまい、顔の血液量が増えて、顔が火照るという症状を起こします。又、血の流れが悪くなる原因の一つに、自律神経の不調があります。普段の生活の中で体感している様々なストレスや不快感が積み重なると、自律神経が失調気味になるからです。放っておくと最悪の場合、うつ病になってしまう事があるので要注意です。生活習慣を正常にするためには、栄養素のカルシウムの摂取が有効で、好きな音楽を聴いて心のリセットをする「音楽セラピー」も効果的です。また、冷え性も関係していますから、体を温めるローズマリーのハーブティーを飲むとか、体を冷えから守る栄養素のエキノネノンやエキノクロームAを多く含む「ウニ」や、ビタミンAやカリウム、マグネシウムの豊富なココアを飲むのも効果があります。
体中に酸素を運ぶ血液中のヘモグロビンが減ると、体が酸素不足になります。その結果起るのが貧血です。めまいや動悸、息切れ等の症状があらわれます。「ヘソ」の下から親指幅1.5本分のところに刺激スポットがあります。ゆっくりと少し力をこめて痛くない程度で1回5秒くらい押し続けてください。それを10回くらい続けると良いでしょう。ツボでは、この部分を「気海」と呼んでいます。また、貧血にはミネラルの鉄分を摂取する必要があります。セロリには赤血球の栄養となる鉄分やマグネシウムを多く含んでいます。緑葉野菜のパセリやニラにはビタミンB6(ビリドキシン)が多く、ホーレンソーのマンガンは造血作用があります。魚介類ではサンマ、アサリ、カニそして赤ワイン、イチゴ、スモモも有効食材です。
いわゆる中年太りと言われるものは、腹部の周囲に脂肪が着いて、それが目立つからです。もう一つの原因は腹部をはじめ、筋肉が衰え、体全体がむくんだように見えるからです。筋肉は30代以降一年に全体の1割が減っていくことが確認されています。それだけに、なおさら外見が中年太りに見えてしまいます。そのうえ、現代人は動物性、特に四つ足動物の牛や豚の地蔵分を多く摂取する食生活をしがちなので、体脂肪が増加する状態です。
この傾向が続くとやがて、いわゆるメタボリックシンドロームになってしまいます。対策としては、ウォーキングなどの適切な運動を心がけ、食事に気をつけることです。抗肥満アミノ酸が働く、ワインビネガーやアップルビネガーを摂取したり、魚の鮭に含まれている赤い色素のアスタキサンチンというアルカロイドや、スイカやキュウリなど、瓜科の食材に多く含まれているイソクエルシトリンも有効です。
猫背は首が前方に出て背中が後方で、丸く曲がった姿勢の状態を言います。仕事などで、長くデスクに座って、パソコンに向かっていると、気が付かないうちに猫背になって作業していたりします。猫背の方が楽な姿勢のような気に、知らず知らずになっているからです。椅子にまっすぐ背骨を伸ばし、その背骨の上に頭をのせてパソコンの作業をするのが、楽ではないからです。その他、普段の姿勢の悪さが猫背の原因となる場合が多く見られます。頭と首の重心がずれるので、肩こりや首筋が痛くなり、腰痛を起こしたりします。また、肺を圧迫するので呼吸が不規則になり、年を重ねると、体力の衰えも手伝って、鼻から十分に酸素が吸えなくなって、口を半開きにして口呼吸するようになってしまう事もあります。そのほか、内臓の機能を低下させるだけでなく、腹筋や背筋の衰えにつながります。腹筋や背筋を鍛えて、背筋をまっすぐにする事です。そのうえで、筋力アップにつながる必須アミノ酸が多く含まれている、豆腐、納豆、赤身の牛肉、マグロの赤身等が注目すべき食材です。
一般に、胸やけと言われるものは、胃酸の分泌が正常の状態では無く、アンバランスになり胃粘膜の血行不良やストレスで、粘膜g不調になった結果、「胸やけ」と言われる症状を起こします。胃酸の分泌が正常でなくなると、胃酸が逆流して食道部分が炎症を起こすのが原因で、俗に食道炎と言われる症状の一種ですので、胃の粘膜の血行を良くすることが大切です。胸やけに効果のある栄養素と言われる薬効成分のファイトケミカルは、デンプン分解酵素のジアスターゼ、タンパク質分解酵素のステアーゼです。それとビタミンCが有効です。食材としてはダイコンやカブに多く含まれています。また、レンコンを切ると糸を引くような粘りがありますが、ムチンという物質で、胸やけを抑える効果があります。その他、リンゴ酸が粘膜の活性化に役立ち、キャベツのアリシンも胃の健康保持に有効です。
生理不順は卵巣から分泌されるホルモンのエストロゲンが的確に分泌されずに、多かったり少なかったりすると起こると言われています。また、生理痛はホルモンの乱れによって、子宮口がかたくなり、子宮内の筋肉が強く収縮するときに発症します。生理不順も生理痛も冷えからくる現象でもあります。冷えは血液の流れを悪くします。対策の一つとして、入浴法があります。38℃から40℃くらいの少しぬるめの湯にバストまでの高さで入って、乳房の上をお湯から出しで20分ほど入ります。このとき、両足首から太ももの付け根に向けて、両手の平でゆっくり血液を流すような感じで何回もマッサージします。左右両方の足をマッサージしてください。冷え性対策になります。体の余分な水分がお湯の外の出ている胸から上で蒸発するからです。この結果ホルモンの分泌の乱れも解消していきます。
顔のむくみや老廃物を除去して、顔のシェイプアップにつなげたい、小顔でキュートな美人になりたい。そんな若い女性の願望の一つである「小顔」ブームが、若い女性を対象にした雑誌でもてはやされた事がありました。顔に溜まった老廃物は、単なるムクミの原因となるばかりではなく、肌荒れを起こし、ひいては見た目も「フケ」た感じになります。顔のむくみをとるには、顔全体を両手の中指を唇のしたにあてて、耳の付け根に向けマッサージしながら、目の下や眉の上などで同じようにさすっていきます。一種のタッチセラピーです。これを何回も繰り返すと効果があります。また、両方の目目尻の横にあるコメカミを両手の人差し指で円を小さく描く感じで押すのもおすすめです。食材としてはスッパイ系の果物が良いです。コハク酸、シュセキ酸がムクミを解消し美肌を保ちます。リンゴ、ミカン、イチゴ等、他に野菜のキューリ、キャベツ、ジャガイモも有効です。
先ず、原因の一つが肌の乾燥にあります。肌からは眠っていても水分が蒸発し、眠っているために水分の補給が出来ないからです。また、肌の水分が不足するのは、血行が正常ではない場合も多く、ストレスが引きがねになったりします。一説には30代の成人では寝ている時に体から発散する水分は1リットル以上にもなると言われています。肌の水分が少なくなると、乾燥肌となりかゆみを呼び、その結果睡眠不足になったりします。保水機能の低下を抑えて、肌の保湿力を高めすべすべ肌を取り戻すと、睡眠不足も防ぎ、睡眠中のかゆみも解消することにつながります。乾燥肌を防ぐ栄養素として、ビタミンAやビタミンB2があります。食材としてはビタミンAのアボカド、パパイヤ、ミカン、海藻類。ビタミンB2のピーマン、セロリ、レタス、大豆、その他にビタミンAと同じ働きをするファイトケミカルのβカロテンがあります。ニンジン、カボチャ、サンマ、ウニ等に多く含まれています。
首と肩がコって痛みを伴う状態は、普段の姿勢の悪さや、頭と首・頭と背骨の重心がずれたりする事から、血の流れが悪くなっているからです。特に、悪い姿勢が長く続くと、背骨にずれが出来たりして、首や肩のコリどころではすまない症状になりかねません。肩の筋肉と背中の筋肉を正しく保つことがコリの解消につながります。右手の手の平を左胸の鎖骨の下の部分にあてて、肩までゆっくりとさすります。反対側も同じようにさすった後、右手の人差し指と中指で鎖骨のくぼみをさすり、反対側も同じようにさすった後、両手の指さきを耳の下に立てて、上下に円を描くようにゆっくりとさすります。以上の動作を何回か繰り返すと、血の流れが良くなり首や肩が楽になります。食材としてはラッキョウに多く含まれている硫化アリル系のファイトケミカルのメチルアリルトリスフィトが血の流れを良くします。その他、ショウガのジンゲロン、赤ワインのポリフェノールも有効です。塩分も効果がありますが、摂り過ぎないように気をつけてください。
体全体がなんとなく疲れている、何をやってももう一つ気分が乗らないという場合の原因の多くは、ストレスや不規則な生活です。交感神経が極度に緊張し続けると体が休まらないので、体を休めても眠っても疲れが残ります。疲れが抜けない状態が続くわけです。心と体をリラックスさせる事が大切です。まず、右の手の平を左手の甲にあてて、手の甲からヒジ迄ゆっくりと何回もさすり、次に同じことを反対の手で行ってください。3回から5回ほどを1セットにして、それを5セット位、やさしい気持ちでマッサージしてください。そのとき好きな音楽を聴きながら行うと心も音楽によってリラックスします。その後、栄養素のビタミンB1と、コバラシンと呼ばれるファイトケミカルを摂取すると、疲労回復につながります。海藻類やレバー、アサリ、サンマ、アボカド、チーズ等が有効な食材です。
俗に、40肩、50肩と言われるほど多くのか人が肩こりに悩まされています。姿勢の悪さや頭と首や背骨等の重心がずれたりして、首と肩、腕のバランスが崩れることが原因です。また、猫背であごを前に出すような姿勢で長時間椅子に座り続けて、仕事や作業をした結果、筋肉の疲れによって血液の流れが悪くなった場合や、背骨のズレからも起こります。両手の指さきで両耳のすぐ下のところを、下から前に向けて、小さな円を描くように首筋を上下にさするこちとを繰り返すと、血行が良くなり肩こりがやわらぎます。食材としてはサンマやイワシ等の青身魚に多く含まれているビタミンEは、体の抹消にある毛細血管に送る血の流れを良くする働きがあるので、そうの結果、肩こりの改善に役立ちます。また、ニンジンのβカロテンも、ビタミンAと同じ働きをするので有効です。lビタミンAは疲労回復を促す「強精」「強壮」効果があるからです。
食欲がない、食べる気が起こらない、というのは、その原因の一つとして、不規則な生活などの結果、食欲に負けて食べ過ぎたりすると。胃や腸等の消化器に過度の負担がかかり、そのあげく特に胃の働きがにぶくなります。食欲がなくなるのはそのような時で、胃を元気にする必要があります。ヘソから指5本分外側にある左右の腹部をやさしく両手の中指で、持ち上げるように押すと、胃が刺激されて食欲がわいてきます。食材ではグレープフルーツ、レモン、ミカン等、スッパイ系の果物を食べると効果があります。果物に多く含まれているクエン酸、しゅせき酸等が胃液の分泌を促して、食欲の増進に役立ちます。野菜類では、トーガラシに多く含まれているファイトケミカルのカプサイシンという辛味成分の物質が胃を刺激して、食欲を起こす働きをします。先述しましたスッパイ系の果物の中で、グレープフルーツの赤い果実のルビー種には他にベータカロテンが多く含まれているので、動脈硬化の予防にも役立ちます。
特にホルモンバランスの乱れは、女性に多い症候群の一つと言われています。いわゆるPMSC(月経前症候群)で、女性ホルモンの分泌がアンバランスになる事によって、精神の安定性が崩れたり、欠如したりするからです。その結果、イライラしたり、落ち込んだり、胸が張ったりと、様々な症状が起こります。この乱れた女性ホルモンのバランスを整えるためには、十分な睡眠と栄養を摂ることです。大豆のポリフェノールの一つにイソフラボンという薬効成分のファイトケミカルがあります。このイソフラボンは女性ホルモンと同じ働きをするので、大豆を基に造られた「納豆」「豆腐」「きな粉」等摂ると効果があります。その他、ワカメをはじめ海藻類に多く含まれているミネラルのヨードは甲状腺ホルモンの原料になり、ホルモンの分泌のバランスを整える作用をします。また、レタスのラクッコピクリンという物質は、精神安定作用と入眠作用があるので摂取すると良いでしょう。
髪が傷むのは歳を重ねるごとに頭皮が硬くなるからです。特に30代になるとどんどん硬くなり、その結果抜け毛が多くなって毛髪が薄くなり、艶も無くなるという状態になります。美しい髪を保つには頭全体を両手の平で前頭部から後頭部に向けて、ゆっくりとやさしく半円を描く感じでさすると効果があります。後に右の手の平を左手の甲にあてて、肩に向けてゆっくりと軽く、腕全体をさすることを繰り返すと、頭の筋肉がほぐされます。右腕の次には反対の左腕を同じようにさすてください。そのうえで頭の皮及び髪のケアに効果のあるミネラルのイオウをケイ素を含む野菜のタマネギ、ニンジン、ジャガイモや、ケイ素を多く含むビーナッツ、玄米、ホタテ貝等を摂取すると良いでしょう。
女性特有の生理不順という悩みは、生理の周期が安定しない事が原因で起きると言われています。また、子宮が強く収縮して、子宮の血の流れが悪くなることも原因のひとつとされています。足の内側のクルブシの上へ向かって親指三本分のところにあるツボの「三陰交」は子宮をリラックスさせる効果があります。入浴するのも良く、足湯だけでも有効です。この足湯をする際、鷹の爪と言われる赤い唐辛子の干したものを数本入れると、赤唐辛子のカプサイシンという、ファイトケミカルの作用で血行を良くし、体を温めるので、その結果生理不順対策にもなります。また、食材としてはセロリに多く含まれている、ビタミンA、B1、B2、Cの他に
赤血球の栄養となるマグネシウムや鉄分が生理不順や更年期障害にも有効で、貝のアワビや野菜のパセリの摂取も良いです。
(参照:ツボ大全187頁)
スリムな体の持ち主になりたい。女性の願望の一つです。太るのは内臓脂肪が蓄積されるからで、内臓脂肪が増え過ぎると、血圧が高くなり、糖尿病になったりします。ウォーキングやランニング等の運動をする事が効果的ですが、運動が苦手の人は、代謝を高めたい脂肪の燃焼に有効な、ひざの外側の出っ張った骨の下にあるツボの「陽陵泉」を少し強く何回も押すとよいでしょう。あわせて緑茶を飲みましょう。お茶の葉に含まれているカテキンが脂質代謝をして、内臓の脂肪が増えるのを予防します。お茶なら他にウーロン茶でも、紅茶でも効果があります。更に緑茶にはビタミンCも豊富なので、美肌効果も期待できます。他にキノコ類やワインビネガーは肥満を防ぎ、魚の鮭の赤い実、ピンクサーモンの色素であるカロテノイドの一種であるアスタキサンチンが有効です。
(参照:ツボ大全220頁)
ガスっぽくなるのは、腸の働きが鈍くなっているのが原因です。その結果、食べた物を消化する力も衰えるので、腸に溜まった老廃物からガスが発生するのが原因の一つです。つまり食べたものの消化と吸収がスムーズではないので起こるトラブルです。対策としては、手の甲の部分にある、手首のシワから親指三本分下の「遍歴」と、その下親指二本分のところにある「温留」、この二つのツボを数回押すと、体のガスを排出し、大腸の調子を整えられます。また、腸に溜まったガスや老廃物の分解には、植物の持つ薬効成分のファイトケミカルの一種である硫化アリル系の物質を多く含む。キャベツのアリシンという栄養素の摂取が効果的です。
(参考:ツボ大全116頁)
検査の結果、病院や医者から虚弱体質と言われた人は、総じて、やせ型で貧血気味の体質をしている場合が多く、疲れやすく気分も落ち込み、体調不良状態になりがちです。虚弱体質をそのままにしておくと、万病の基となる可能性があります。改善法としては、適度な運動をして、バランスの良い食事を摂取する事を心がけてください。さらに、手当の六法として、腹部のヘソから下に親指巾三本分の部分のところに「関元(かんげん)」というツボがあります。ここを押さえる事を繰り返すと、血液の流れが良くなり体調の回復につながります。食材としては、大豆のタンパク質が酵素で分解された納豆のネバネバ成分の栄養素ムチンが、虚弱体質改善に効果があります。その他、野菜のオクラやナガイモのネバネバ系食材が、体を元気にしてくれます。
(参考:ツボ大全200頁)
女性ホルモンの分泌は40歳前後がターニングポイントで、年齢を重ねるごとにホルモンの分泌量が減って、更年期障害を引き起こすことにつながります。また、更年期障害はヘソより下の、いわゆる下半身の筋力が衰えて下半身の血行が悪くなるのも原因の一つです。その結果、のぼせやイライラなど不快な症状が起こります。
左側のウェストのくびれたところから、まっすぐ右側のくびれたところから下腹部に向けてヘソを中心にして、逆三角形を意識して、体調に合わせて少し強めにさすってください。卵巣の機能が高まり回復します。
栄養素としては大豆ポリフェノールに含まれているイソフラボンは女性ホルモンと同じ働きをするので、豆腐、納豆、キナコなど大豆製品を摂取すると有効です。併せてハチミツや野菜のマグネシウムや鉄分を含むセロリ、ホーレンソウ等を摂取すると効果的です。
30. 食欲のコントロールが不得意で食べ過ぎてしまうのを防止する法
食欲のコントロールが出来なくて、ついつい食べ過ぎてしまい、その後で後悔したり自己嫌悪観にさいなまれたりすることがあります。このような原因の一つとして、日頃のストレスから解放されたいという精神的な本能が働いている場合が考えられます。食べ過ぎた時はお腹を右から左に、ヘソより3センチから5センチ離れた部分を円を描く感じで、右手の手の平で、みぞおちを軽く押すようにして、何回か体調に合わせて、やさしくさすってください。胃の働きが正常になり、食欲もコントロールされます。食材としてはジアスターゼ、ステアーゼ、オキシターゼ、カタラーゼ等の栄養素の他に、多用のビタミンCが含まれている大根がおすすめです。また、カブも有効です。
29. 何故か1年中風邪気味です。という人の風邪から脱出する法
一般的に風邪と言われる症状は、ウィルスが鼻やのどに感染して起こる急性炎症の総称で、その結果、鼻水や咳が出る状態の事です。うがいや手洗いをこまめにすると効果的です。また、緑茶のカテキンは殺菌力があるので、風邪ウィルスを殺菌する作用があるので、緑茶でうがいをするといいでしょう。また、風邪をこじらせて気管支炎が起きた時は、気管支炎の炎症を改善する働きのある「ショウガ紅茶」を飲むのも一つの方法です。ショウガのショウウガオールや紅茶のエピガロカテキンが効きます。
そのうえで、免疫を高める栄養素を摂取すると効果がアップします。ミカンやレモン等のスッパイ系の果物に多く含まれている、ビタミンCやミネラルのマグネシウムの多いココア、チョコレート、それにカニの殻に含まれているチキンキトサンも有効です。
体の端にある手の指先は、血の流れが悪くなって冷えやすい場所です。原因として考えられるのが、自立神経の乱れが年齢からくる筋肉量の減少で、親指と小指の爪の生え際を親指と人差し指とで、指の先をつまむように軽く何回も押すと、血流が促進されて指の先や手がポカポカとしてきます。また、摂取すると効果があるのは、エキノネンというウニに多く含まれている栄養素で、体を温める作用があります。他には赤ワインや紅茶のカテキン、それに多くの青身魚等、またタコ、イカ等の栄養素タウリンも保温効果があって、血の流れを活発にします。
小顔は顔のラインがすっきりとして、若さと美しさを表現すると一般に言われています。「むくみ」は余分な水分が体に溜まっていると起こりがちです。ムダな水分を除去してスッキリとした小顔を獲得してください。顔全体の血の流れを良くする「下関」というツボがあります。耳の穴から頬骨に向けて親指3本分の場所で、口を閉じるとくぼみができるところです。両方の頬にあります。弱い力でゆっくり押すと効果的です。また、イソクエルシトリンやカリウムという栄養素は、利尿効果があるので、体の余分な水分を排泄するので小顔効果にもつながります。この栄養素はスイカやメロン、キュウリ等、瓜類に多く、その他ニンジンやバナナも有効です。
日頃のストレスや不規則になりがちな生活が原因で、血の流れが悪くなることから、低血圧に悩まされることがあります。肩の鎖骨の上の「缺盆」というツボは、乳頭の上にあるくぼみで左右にある鎖骨の中間に一か所づつ、二か所存在しています。ここを一回5秒くらい5回をワンセットにしてゆっくりと強めに押すと良いでしょう。栄養素としては低血圧の解消にはミネラルのナトリウムが効果を発揮します。コンブ、ワカメ、ノリ等、海藻類には多く含まれています。また、野菜のトマトやホウレンソウも低血圧解消に有効です。
顔のしわは目立ちます。シワは栄養の摂取が偏ったり、肌の代謝が悪くなったり、また肌が乾燥したりすると、目立つようになります。顔全体をアゴから上に向かって「耳の付け根」「口元の角」や「目の下」それに「眉の上」を両手の中指で、丁寧にあまり力を入れずに弱めにゆっくりとマッサージすると良いでしょう。栄養素はビタミンAとビタミンCを積極的に摂取してください。それに加えて老化を防ぐ抗酸化物質のセレンを摂ればなお良いでしょう。ビタミンAとCの両方を多く含んでいるのは野菜ではセロリ、キャベツ、果物ではアボガド、ミカン等で、セレンは海藻類や野菜なら、何にでも含まれています。
皮下脂肪を落とすには、有酸素運動や食事等のカロリーを上手にコントロールして摂取するのが大事です。つまりは食事の時に食材に心配りすることも必要です。代謝を活発にすると脂肪が燃えて皮下脂肪が落とせます。両足のヒザ下の外側にある出っ張った骨の腓骨頭の前方にあるくぼんだ所のツボ「陽陵泉」をゆっくりと何回か押すと良いでしょう。また、皮下脂肪に効果のある栄養素としては、ビタミンB3です。俗にニコチン酸と呼ばれている物資です。食材としては、ネギ、玄米、タラコ、レバー、魚のアジやカツオなどがあり、代謝を促進する硫化アリル系の物質を含む、ニラやタマネギも有効です。
風邪をこじらせて、咳がひどいの止めたい法
咳は入ってきた細菌や、ホコリ、それにウィルスを外に出そうとする、咽頭部の反応です。交感神経を刺激すると咳は穏やかになります。首の付け根の甲状腺の部分の近くに体の左右から見て、真ん中に位置して、鎖骨と鎖骨の間にある、ノドより少し下にあるくぼみを刺激すると軽くなります。「ツボ」では「天突」と呼ばれている部分です。一回5秒くらい5回から10回位をワンセットとして、何セットか押すといいでしょう。栄養素としては、ショウガに含まれている、栄養素のジンゲロンやショウガオールは咳をおさめ、熱を下げる効果があります。又、カボチャのβカロテンは風邪の予防に有効で、銀杏も咳止め効果があります。
つまりは「前うつ病状態」といえるかもしれません。気が付かないうちに疲労感が溜まって精神が不安定になっている場合が考えられます。手の平の側の手首の小指の方に「豆状骨」という骨があり、その下部にくぼみがあります。ここをゆっくりと押すようにして、マッサージしてみてください。気分が落ち着き安定します。その後、チーズやココア等ミネラルのマグネシウムを多く含んだ食材や、また適量のビールを飲むのも有効です。その他、シソの栄養素ぺリルアルデヒドやショウガのショウガオールも効果があります。
人は誰でも加齢による体調の変化はつきものです。ホルモンの分泌が衰えてくるからです。内臓機能を高めて、代謝を良くする事です。自律神経を活性化し、バランスも正常ぬする効果がる「外関」というツボがあります。手首の甲の方にみられる横向きのシワの中央からヒジの方に向かって、親指の幅で二本分のところに有ります。そこを5秒くらい何回も押してください。そのうえでホルモンの分泌に役立つミネラルのヨードを含む食材を摂取すると効果があります。キャベツやホーレンソー、貝のカキや海藻類、他にカンテンも良いです
なんとなく、体調がすぐれないので病院に行ったら、免疫力が低下していると言われました。
と、言う人の免疫力アップ法です。
不規則な生活が続くと、白血球の働きが悪くなります。まず、白血球の働きを活発にする事です。腕全体を手の平で、手の先から押すように肩へ向けて5回位マッサージしたうえで、手首の付け根にある小じわの小指側の、小指の根元から腕に向けて指一本分くらいにある「霊道」というツボを一回五秒くらいの単位で何回か押してください。栄養素としてはトマトのリコピンが免疫力を高める作用をします。ほかにバナナのポリフェノールは白血球を増す効果があります。カニのキチン・キトサンもおすすめです。
遺伝的な要因以外で髪の毛が抜けるのは、頭皮への血流の流れが不十分な場合起こる事があります。まず、頭皮を柔らかくするところから始めましょう。頭全体を両方の手の平で、前頭部から後頭部に向けて、半円を描くように何回もさする感覚でマッサージしてください。頭皮は30歳過ぎるころから年々硬くなります。その結果ツヤも無くなり髪が薄くなります。栄養素としてはミネラルのケイ素を摂取するのが効果的です。キューリ、タマネギ、レバー等に多く含まれています。またパントテン酸が多い、豆類やローヤルゼリーもおすすめです。
心身ともに若々しくありたいと思うのは、人類永遠の願いです。20代までに分泌されているホルモンは、成長ホルモンと呼ばれるもので、若さを保つ上で大きな働きをしますが、20代を過ぎると、成長ホルモンは止まり、普通のホルモンとなり、このホルモンは年を重ねるたびに分泌量が減っていきます。ですからホルモンの分泌を活発にすることが大切です。手首の甲の付け根にあるツボ「陽池」はホルモンのバランスをととのえます。栄養素ではミネラルの抗酸化物であるセレン、ビタミンではビタミンEが有効で、セレンはボリフェノールという形ですべての野菜に含まれており、ビタミンEは、クルミ、ピーナッツ、イワシ等、また、植物性の油に多く見られます。
一般的に体力の衰えを感じることが多くなった時は、免疫力の衰えからくるイメージの場合が主です。白血球を増やして免疫力を回復させることが第一歩です。白血球を活性化させるには「霊道」というツボを刺激することが良いでしょう。このツボは手首の付け根にある横向きのシワの小指の端から、指1.5本分程ヒジに寄った場所で、手のひらを上にして、左の腕を曲げて、右手の親指を左手のツボにあてて押し上げるように、1回5秒ほど押すと良いでしょう。栄養素では、免疫力をアップさせるミネラルは鉄分で、アワビやアサリに多くまた、銅というミネラルやバナナのボリフェノールは白血球を増やす働きがあり、ゴマやイカ等が有効です。それにビタミンAを含むヨーグルトやココアも効果があります。
頻繁に尿が出る、トイレが近いといういわゆる頻尿は腎臓の水分コントロール機能が弱くなっているのが原因の一つです。冷えなども関係してますから、尿のトラブルを防ぐ手段として、おなかの「水道」というツボを刺激して、先ず腎臓の活性化を図りましょう。ヘソから指4本下のところが「水道」という二つのツボです。そこを両手の中指と薬指を当てて、やわらかく持ち上げる様に1回5秒の感じで押します。めた、腎臓の機能を正常にする栄養素はイソクエルシトリンやカリウムが効果的です。食材としてはスイカやメロン、マクワウリ等、瓜類がおすすめです。特にスイカに含まれている栄養素のシトリンは注目に値します。
睡眠不足や栄養不良などが原因で、免疫力が低下して、口の粘膜におきる炎症が口内炎です。口内炎の起こる原因の一つに血の流れの悪さがあります。その血の流れが悪くなる要因の一つが、ストレスや疲労です。口内炎を治すには、消化機能を高めることも有効な方法です。第一中足指節関節の後にあるくぼみで、足底と足の甲の境目にあるツボ「太白」を刺激すると、スムーズな消化を助ける事が出来る様になります。栄養素としては、ビタミンB2を摂取しましょう。ピーマン、サトイモ等が有効です。その他、ヌカ漬けが、ヌカからビタミンB2が漬物の具材にしみこむので、ハクサイ、キューリ、ダイコン等、ヌカ漬けはとても有効です。
若い時の丸みのあるプルンプルンのバストは年齢を重ねるとだんだんたるんできます。
大胸筋を鍛えて美しいバストの持ち主になりましょう。美しいバストの育成には鎖骨と鎖骨の真ん中部分のくぼみにあるツボ「天突」を両手の人差し指と中指を左右重ねて、くぼみに沿ってやさしく1回5秒の感じで揉んでください。栄養素としては、若さを保つビタミンと言われる、ビタミンEを多く含んでいる、青身魚のイワシやサンマ、果物ではミカン、アボカド、また、ソバに多く含まれているボリフェノールのコリンも有効です。それとゴマにもビタミンEの他に、抗酸化物質で老化を防ぐと言われるボリフェノールが有効です。
老眼の原因は主に二つあると言われています。一つは水晶体が加齢とともに硬くなる事で、もう一つは目の周辺の網膜を支える筋肉の力が弱くなり、網膜がたるんで、その結果老眼になる事です。目の筋肉に働きかけて、目の周囲をリフレッシュする必要があります。目頭の先端から少し上に押すと鈍い痛みを感じるところがあります。そこがツボの「晴明(せいめい)」です。両手の中指を目頭の「晴明」にあてて押し上げるように軽く揉むと良いでしょう。栄養素のビタミンAは目の働きを活性化させます。魚のスズキやハモ、貝のカキ等、それとビタミンAと同じ働きをすニンジンに含まれるベータカロテンも有効です。また、ブルーベリーのアントシアニンは網膜の視覚に関わるロドブロシンの再合成を促すので有効です。
お酒の飲み過ぎは、肝臓に良くありません。二日酔いも度を超すと、様々な病気を起こす引き金の一つとなります。肝機能の限界を超えた酒の飲み方をすると、有害物質が体の中に残り、吐き気や動悸を起こします。肝臓機能を高めましょう。飲み過ぎは肝臓にとってストレスです。脇腹の背中側にある「章門(しょうもん)」というツボを1回5秒の割合で、親指で押してください。そのうえで栄養素のタウリンがアルコールの分解や解毒に効力を発揮するので、摂取してください。魚のタイや貝類、タコやウニ、それにビタミンKも効果的なので、納豆、キャベツ等お薦めです。また、二日酔いを防ぐ法として、果物の生柿を酒を飲む前に1個から2個食べると良いでしょう。
色々なストレスが重なると、自律神経が過度に乱れて、あのあげくに精神のコントロールがきかなくなり、怒りっぽく、イライラするケースが起こります。また、自分に厳し過ぎたりするのもいけません。そのような状態が続くと、ホルモンの分泌にも悪い結果をもたらします。頭のてっぺんにある「百会(ビャクエ)」というツボを押してください。「百会」は両方の耳の上の部分と頂頭部を結んだ場所にあります。そのうえで精神を安定させる効果があるミネラルのマグネシウムやカルシウム。ホルモンの分泌に関わるヨードなどの栄養素を摂取してください。食材としてはダイコン、セロリ、魚の鮎、他にチーズ、海藻類、ビールなどがおすすめです。
体や脳に何の病気も無いのに、慢性的な頭痛が続くのは、「緊張型頭痛」と「片頭痛」があります。ストレスや悪い姿勢を続けたり、筋肉への血液の循環が悪くなるからです。手首の横ジワの親指側のところから親指の幅1.5本分ひじの方に下げた部分にある、「列缺(レツケツ)」というツボを1回5秒位の割合で、10回ほど押すと効果があります。また、同時に栄養素のメチルサルチル酸が多く含まれている「イチゴ」や、その他、ヨード、リン、ナトリウム、マグネシウム等のミネラルが豊かに含まれている「ホーレンソウ」などの摂取も効果的です。
食べても、食べても満足いかなくて、気が付くと何かを口に入れている・・こういう人は過食症と言っていいでしょう。実は過食症は、精神の乱れから食欲がコントロールできなくなって、常に何かを食べていないと不安に駆られるという状態です。一般的な「大喰い」とは違うのです。確かに食べるという事は一時のストレス解消には役立ちますが、過ぎると可食気味になって、その結果、先に述べたような過食症になってしまいます。
そのうえ、胃の働きを悪くして、様々な病気の基につながります。過食症を治すには、精神の乱れを正常にする必要があります。パセリには副腎や甲状腺を刺激して、ホルモンの分泌を活発にするリン、イオウ、カリウム等のミネラルが豊富なので、精神の乱れをただす効果があります。また、ミネラルのヨードもホルモンの材料になるので有効です。海藻類を食べると良いでしょう。
のどが痛いと唾を飲み込んでも苦しいことがありますが、とてもひどい時は病院に行ってください。それ程でもないけれど、すぐノドが痛くなるという場合、ウィルスや細菌からノドを守ろうとする免疫作用です。
その結果ノドが炎症を起こして痛くなるのです。ノドの痛みには、緑茶に含まれているカテキンが効果的です。緑茶のカテキンには殺菌効果があります。したがって、風邪などでノドが痛くなった時、緑茶で「うがい」をすると痛みが和らぎます。カテキンの殺菌効果でのどの炎症を改善するからです。また、カテキンの一種のエピガロカテキンには、強い抗毒作用があります。
無気力になり、何事にも全く気分が乗らなくなったり、「投げやりな気持ちになる事」さえ、面倒くさいと思ったり、どうでもいいやと思う事が多くなったりする場合、その原因の一つに張り詰めた気持ちが長く続いたりして、頭と精神が付かれてしまった結果の場合があります。一つの事に根を詰めたあげく、頭のめぐりが悪くなり、精神を滅入ったりするからです。このような場合、頭と心の緊張をほぐして、「やる気」を起こすことが必要です。先ず、しばらくは何も考えない様にしましょう。又、好きなことに打ち込んですべてを忘れるのも良いでしょう。そのうえでビタミンB12を摂取することをお勧めします。無気力の解消に効果的です。
栄養素のビタミンB12は、別名コバラシンとも呼ばれていて、レバーや納豆に多く含まれています。また、タコやイカに含まれているタウリンも効き目があります。
睡眠不足になりと、免疫が低下して集中力が失われるうえに、美容上も良くありません。頭の後ろの部分の筋肉が緊張して、大脳が休めない為です。ぐっすり眠るためには頭の後ろの部分をリラックスさせる必要があります。両手の平で頭の前から後ろへ、そして外側へ向けて、ゆっくりと5回ほどさすってください。更に首を後ろに曲げて後頭部のくぼんだ重区スポットを両方の親指で5秒くらい押しましょう。ツボではここを天柱と呼んでいます。これを何回か繰り返してください。又、栄養面では、栄養素のラクッコピクリンが入眠作用があり、睡眠不足の脱出に必要な、眠り効果があります。このラクッコピクリンは、野菜のレタスに多く含まれています。レタスを食べてよく眠ってください。
寝汗は体調不良のサインの一つとかんがえられています。仕事上の精神的な様々な苦痛とか、暴飲・暴食、睡眠不足が続いたりして、体のリズムが変調すると、体の代謝が狂いその結果、毎日の生活が乱れ、ストレスが溜まり寝汗を描くようになる場合があります。このような場合、食生活で意識して摂取ると良い食材をご紹介します。
俗に海のミルクとも呼ばれる貝のカキをお勧めします。ミネラル類と多く含んでいるからです。カキには海水中のミネラルの亜鉛をはじめマンガン、ヨード、カルシウム、マグネシウム等が多く、このような栄養素を摂取することで複合的に作用するからです。またミカンやグレープフルーツ等に多く含まれているペクチンも寝汗を防ぐのに役立ちます。
落ち込んだり、憂鬱になったりするのは体の疲れや、精神的なストレスが溜まったりする状態が原因の一つです。頭の部分を刺激して、脳を活性化しましょう。顔全体を両手の中指で唇の下から上にさすりあげる様にマッサージしてください。その後、鼻の下にあるへこんだところをもみほぐします。そして、仕上げに頭全体を手の平でこすります。これを繰り返すと、頭の皮が柔らかくなり、脳が活性化します。精神を安定させる栄養素と言えば、ミネラルの一種、マグネシウムがあります。マグネシウムを多く含んでいる食材はダイコン、ホーレンソー、セロリ、トマト等で、その他、ゴマのゴマリグナンもすぐれた効果があると知られています。
特に女性の敵「冷え性」は血の流れが悪くなるのが原因の一つです。女性は男性に比べて熱を蓄え、生み出す筋肉が少ないので「冷え性」になりやすいのです。お腹の部分を右から左へ、時計廻りに楕円を描くように1回さすり、後ウエストから恥骨にかけて、三角形の形で5回ほどさすり、これを何回か繰り返してください。また、おへそから親指の幅4本文下に刺激スポットがあります。ツボでは「中極」と言っています。ここを5秒くらいづつ数回押してください。血行が良くなります。栄養素としては、魚の鮭に多く含まれているアスタキサンチンが効果的です。鮭の実が赤い色をしている色素でもあります。この赤い色はカルテノイドの一種で、体を温める効果があります。また、ウニに含まれている栄養素のエキノネノンやエキノクロールAも、保温効果が見られます。
20代までに分泌のピークを迎える成長ホルモンは、別名若返りホルモンと呼ばれたりします。体の代謝を良くし、内臓機能を高めたりする役目をしていきます。ホルモンのバランスをととのえるには、手首の甲の側にできる横じわの薬指の部分の少し小指に近いところに、刺激スポットがあります。ツボでは陽池と呼んでいる部分です。ここを5秒くらいづつ10回程度押しましょう。毎日すると効果的です。また、栄養素のミネラルで、ノリや海藻に多く含まれているヨードは甲状腺ホルモンの原料になります。その他大豆に含まれているイソフラボンは女性ホルモンと同じ働きをします。
若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEと共に摂取するといいでしょう。ココアやチョコレート、ピーナッツやクルミを食べてください。
体中に酸素を運ぶ血液中のヘモグロビンが減ると、体が酸素不足になります。その結果起るのが貧血です。めまいや動悸、息切れ等の症状があらわれます。「ヘソ」の下から親指幅1.5本分のところに刺激スポットがあります。ゆっくりと少し力をこめて痛くない程度で1回5秒くらい押し続けてください。それを10回くらい続けると良いでしょう。ツボでは、この部分を「気海」と呼んでいます。また、貧血にはミネラルの鉄分を摂取する必要があります。セロリには赤血球の栄養となる鉄分やマグネシウムを多く含んでいます。緑葉野菜のパセリやニラにはビタミンB6(ビリドキシン)が多く、ホーレンソーのマンガンは造血作用があります。魚介類ではサンマ、アサリ、カニそして赤ワイン、イチゴ、スモモも有効食材です。
アメミヤン・ヘルソディー
アメミヤ・ユージの健康真情
「生まれ変わる」口で言うのは簡単ですが、実行となると大変なことでした。自分が「生まれ変わる」というのは自分の心で、それまでの自分を殺すことですから、これはキツイ…心へのダメージは当初、想像していた以上のものでした。つまり、心の中で私(A)と私(B)が言い争いをするわけですから。「だからお前はその性格がダメなんだよ。」と今の私(A)が言えば、「お前からダメだと言われたくないよ、オレだって全力で努力してきたんだから!」などと以前の私(B)が口答えして口論するわけですから。これは苦しくてツライ作業です。これを毎日日課として続けるわけですから、何度もやめようと思ったことがありました。でもそれは逃げることなので「逃げてはいけない」と固く決意して続けているうちに、はじめはケンカ腰だったのが、次第に「こうやったら悪い性格が治るんじゃないか。」と今の私(A)が言うと「そうかもしれないな、やってみるよ。」と以前の私(B)が答えたりして。会話も少しずつ前向きな会話をする自問自答に変化しました。やがて現在の自分が出来るような仕事はどういうものなのか、そう考えるように私の心の中が変化しはじめました。しかし人生の目的たる仕事はどんな仕事なのか、考えてもなかなか見つからず、もんもんとした日々がいたずらに過ぎ去っていくばかりでした。今思えば、仕事をして収入を得て、早くこの泥沼生活から抜け出したいとの思いが強く、目先のことにこだわった仕事探しだったと思います。
やがてたどり着いた思いは、目先の仕事ではなく「もう一度、事業を起こそう。それを目的にしよう。その為には「健康」でなくてはならない。」そう決心するに至りました。
(つづく)
「目的探し」このスパイラルは長く続きました。私の人生は70歳代の終わりまで失敗続きでした。大事な人を失い、事業にも失敗し、全てを60代後半に失って、それからのおよそ10年間は失意の上、泥沼にあえぐ生き様でした。そんな人間が「健康もヘチマも」ありません。しかし、なんとか「健康」でいたいという気持ちが、自分を支える唯一のものであったのも事実です。そんな状態の私には「生きる目的」などあるわけがありません。でも、目的を見つけなくては。そう強く思ってはみたものの、そう簡単に見つかるわけもありません。特別に優れた才能に恵まれているわけでもなく、かと言って、人より優れた技術を持っているわけでもありません。ごく平凡でつまらない自分に、しかも世間から高齢者として見られている私に何が出来るのか。考えれば考えるほど、お先真っ暗でした。でも目的を探さなくてはいけない。これは苦痛でした。もっと若い時に努力して、自分にしかない「サムシング」を身につけておけば良かった等、愚にもつかないことを考えたりして。そしてようやくたどり着いた思いが「とにかく仕事をしよう」「その仕事を生きる目的にしよう」という考え方でした。当時は当たり前の如く無恥でした。年金でカツカツに暮らす、そんな人生でした。完全に自分は世間から見れば廃人同然な存在だと気づいた時、とにかく、これではいけない、まず自分を100%変えることだ。そうすれば道も見えてくる、「目的」はその人生の道の先に必ずある、と。生きる目的探しでまず一番初めに手掛けなければいけないのは、今までの自分を全て否定して新しく生まれ変わることだ。そのことに気づいたのは70代も終わりに近づいた頃でした。「これまでの自己否定」これが私の人生再生の第一歩でした。
(つづく)
健康。人は誰も中年を過ぎると、この二文字に関心がいくようになります。確かに健康は大きな人生のテーマになります。若い頃にはさほど気にしないでいた健康。若い頃には健康である事は当然と思っていたのに、50歳近くになると、とても身近なテーマになるといいます。私もそうでした。筋肉一つをとってみても、30代から一年毎に体全体の筋肉量が約1%づつ減っていくと言われています。つまり20代当時と比べて50代になると、およそ体全体の筋肉量が30%も少なくなっているといった塩梅になります。当然、体はガタがきた状態になるわけです。体のアチコチが不調になり、節々が痛むとか。当然、健康が気になり、元気に生きることに心は向かいます。しかし、私はふと考えるようになりました。健康を求めている自分の心のあり様は、どういう心の動きなのか。「それは何ぞや…」と。つまり健康に生きるのは良いことだけれども、一体何の為に健康で生きるのか、という事です。健康で生きることの目的は何か、と自分に自分が問い詰める自分の心に気づいたのです。人生の終盤に差し掛かって、しかも引退年齢をはるかに超えた自分が、たとえ健康な体で生きたとしても、そこに何の価値があるのか。毎日が日曜日状態で生きていても、そこに生きるという意味が見出せなかったからです。そんな自分は、世の中ではもう必要としないと言っているのではないか、と。次々にマイナス思考が湧き上がってきました。「健康を求める私の心のあり様は何ぞや…」と、そう自問自答を繰り返した結果、生きる目的を私は持っていなかったと気がつきました。
「生きる目的…それは何ぞや」。この「何ぞや」探しが、その時から始まりました。
(つづく)
健康に心配りを始めた頃は、病気をしない事が健康だと思っていました。しかし、近年どうもそうではないのではないかと思い始めました。体が病気をしていないから、イコール健康と言い切れるのか。私は今までのその様な考え方に自信が持てなくなり、じっくり「健康とは私にとって何ぞや」と考えてみました。「体」だけ健康でも「心」や「頭=脳」が病んでいたら健康とは言えないのではないか。結論として、私は先ず「心」の健康を大事に考えることにしました。そして次に「頭=脳」の健康。私が「心」の健康を真っ先に考えたのは、健康的な「心」を持つことで、物の考え方が正しいほうに向かい、その「心」の動きに伴って「頭=脳」が働くという方法をとったら、体も含めて健康になる。三段論法的にシミュレーションした結果の考え方です。当然、自分にとって最も相応しい健康法は、その流れの中にある。「心」が健康なら「頭=脳」の考えた健康法を実行する。そうすると結果的に体も健康になる。そのように考え、その方針を貫いて現在も自分流のあくまでも私にしか通用しない健康法をストイックに続けています。この考え方はあくまでも私の独断的考え方ですから、私にのみ通用するもので、他の人々に勧める話ではありません。私とは逆に「体」が健康だから「心」も「頭=脳」も健康になるという考え方をする人も多く存在し、この考え方も間違いではありません。どの道を歩こうと行き着く先は一緒だからです。たまたま私は「心」の健康からスタートする事にしただけです。またそこで「…何ぞや」が私の前に立ち塞がりました。「健康を求める私の心のあり様は何ぞや」と。実は私にとってこの私の心に漂うこの「…なんぞや」の方がムズカシイ問いかけでした。
(つづく)
「痛い」およそ1か月の入院生活、このような長期の入院は、自分の人生では初めてであり、後にも先にもこの時1回だけでした。が、しかし、そのダメージは退院してからも、ずっと尾を引いていました。肺に大量の汚水がたまっていたことは、1カ月の入院で改善したとはいえ、完全に治っていたのではないらしく、病後3年ほど過ぎても咳き込むと肺がビリビリ痛くなることが度々ありました。咳をしてもまったく痛まなくなったのは、5年ほど後で、やっと完治したかと思えたのもその頃でした。白血球が働かなくなり抹消神経が死ぬという症状は軽く考えてはいけない病状だったのだと、しみじみと思わされたのもこの頃でした。ともかく食生活を以前の健康を全く考えずに、好きな肉類、脂っこい物を腹一杯食べまくっていた一日三回の食事を改善するには、中途半端ではだめだ“オールオアナッシング“、“やることはやる、やらないことは絶対やらない”と決意して、実行できたのも、私の意志が強かったのではなく二度と入院生活はしたくない、再発すると命の保証はないという医師の言葉による、病気再発を怖れたからです。「まだ死にたくない!」その一念でした。そして、それを続けられたのは退院後も続いた咳き込んだ時の「ビリッ、ビリッ」とくる痛みでした。考え方によっては5年間続いた肺の痛みが、私を病気から守ってくれたのかもしれません。何事にも「ウラハラ」はあるもので、退院後の5年間におよぶ健康生活を追求する独学の行為が、現在の私の礎となったと思います。5年も自己流健康生活を続けると、退院当時の迷いも消えて「自分はこのライフスタイルを死ぬまで続けるぞ」という気持ちが無理なく育ち、今では当然これが私にとってのライフスタイルであると確信を持つことができています。
(つづく)
「痛い」それも普通の痛さではありませんでした。末梢神経が死んで行くという事は、神経が死んで行くプロセスにおいて、痛みが続きます。神経がジワジワと死んで行くのですから・・神経がいっぺんにスパッと死んでしまえば痛みは一瞬で済むでしょうが、何しろジワジワですから、つまりその間ジクジクと痛みがのべつ続くわけです。うかつに寝返りも打てません。これは、辛いことでした。なるべく痛さを感じないように、ベッドに横になってジッとしているのですが、何かの拍子に、ちょっとでも左足を動かすと、激痛が走って、その痛みが頭のツムジまで届くような感じがして「ウッ」と息を飲み、思わず目から涙が出ることがたびたびありました。なかでも一番しんどかったのはトイレでした。病室からトイレまで歩いて5分もかからない近さなのに、そこへ通うのに15分から20分もかかるのです。右手で点滴用のキャスターを引きずり、左手でポリタンクを持って、ノソノソと、左足が痛いので、休み休み行くからです。見かねた看護師さんが「シビンをお持ちしましょうか」と言ってくれましたが、他人に小便の始末をしてもらうのが嫌で断り、日に何回もトイレにフーフー言いながら通ってました。「何のこれしき・・」という気持ちもあってのことです。とは、ツッパッていても、本当のところ辛いものでした。なかでも夜中トイレに行く時です、最も辛かったのは・・。看護師さんが、その時も「オムツなさったら楽ですよ」と、言ってくれましたが、それも断って、這うようにしてトイレに行ってました。「38歳にもなってオムツはないだろう!」心の中で強がりながら、「赤ん坊じゃあるまいし・・」と、もちろん看護師の方の心遣いには感謝していましたが・・・
(つづく)
原因は何だったのか・・、病院のベッドに横たわりながらじっくりと考えてみました。時間はタップリあるわけですから、ひなが病室の天井を眺めながら、やがて気付いたことは、食生活の偏りでした。それまでの私の食生活は「偏り」などと言っていられないほど、今にして思えば「いい加減なものでした」まず、日に三度三度腹一杯食べていた・・もうこれだけで食生活は落第です。そのうえ、野菜はほとんど食べず、肉ばかり食べるという、健康など全く考えもしいない食生活に加えて、運動らしい運動は全くしなかったので、私は身長は162センチなのに腹回りが当時98センチもあるというブザマな体形をしていました。そんな生活を続けていれば当然の結果です。そのことに気づいたのが、あまりに遅過ぎたというわけで、まさに「後の祭り」です。そのうえ当時の私は腸が弱く、ことあるごとに下痢をしていました。また、胃下垂でもありました。腸は生まれつき弱く、子供のころからよく下痢をしていたのを思い出します。そんな私が何も考えずに肉ばかり多食していれば、良いわけはありません「腹八分目に医者いらず」「腹12分目に医者足らず」「大食いは万病のもと」の言葉もあります。つまり、病気を発症する前の私は、病気になって当然の生活をしていたと言えるわけです。それにつけても、病院での生活は当初つらいものでした。
(つづく)
「この病気に有効な薬は、現在のところありません!」ベッドに見回りに来た時、担当の医師にそう告げられました。そしてすぐ、左側の肺の部分にジャバラ付きの管を手術でつけられた後、管のコックを開いたところ、ドッと黄色い水が流れ出し、見る見るうちにタンクに溜まっていきました。タンクは普通に石油などを入れる透明のポリタンクです。そのタンクに流れ落ちてたまっていく黄色い水を眺めながら、不思議と何も考えられず、ただ、無意識に呆然とポリタンクを見つめていたように、今では思います。私の病気は「白血球」が正常に働かなくなるものだと後に教えられました。白血球は血液の掃除役で、血液中の老廃物や不純物を吸着して、腎臓に運び血液を健康で、キレイにする働きを担い、その結果「免疫力」を高め、大きく健康のために役立つ働きをするのだそうです。その白血球が働かなくなったのが原因で、血液中の汚れが溜まり、それが肺に流入して、1.8リットルの汚水になったというわけです。白血球は毎日一定量が死に、それを補うために同じ量の白血球が新しく生産される代謝作用がくりかえされているということです。ですから、働かなくなった白血球が全部入れ替わり、正常に働く白血球が体全体に行き渡り、新しく生産されて正常な働きをするまで、点滴で保護するしか方法がないので、一番初めに紹介した医師の発言となったわけです。私は、左側にジャバラつきの管を付けたポリタンクを置き、右側に点滴用のキャスターを24時間つけて、ベッドで寝て過ごす毎日が始まりました。
(つづく)
それは、38歳の8月に突然始まりました。およそ48年前のことです。左の太ももに水泡ができ、やがて赤く腫れあがり、痒くなり次第にその痒みが強く広がり、水泡が大きくなりました。が、掻きむしっているうちに1週間ほどでピタリと痒みが止まったので、別に気にもとめずにいたところ、3日ほどして今度は膝の関節が曲がらないほどの痛みが走りました。あまりの激痛にたまらず、自宅から歩いて20分ほどの大学病院に行くことにしましたが、これが大変で、激しい痛みのため歩いては立ち止まり、歩いては立ち止まりして、額には脂汗が浮き、やっとのことで病院にたどり着いたときには、自宅を出てから40分以上過ぎていました。その間の痛いのなんの・・一通りレントゲン等の検査の結果、医師から伝えられた一言は、「すぐに入院していただきます」病名を告げられる前にそう言われ、「よく歩いてこられましたね、症状はかなり危険な状態です。病名は・・」と伝えられたのは『悪性のヘルペスで、神経が死んでいく非常に珍しい血液系の疾患』というものでした。この病気の発症場所は人によって様々で、私の場合は、左太ももの内側に出現したわけです。さらに、「左側の肺に1.8リットルほどの水が溜まっています。こんな状態でよく今まで仕事をしていましたね」、私としては肺の異常は全く感じていなかったので意外でした。事実、息苦しくもなく、肺に溜まった水で重みを意識したこともありませんでした。即入院、6人部屋の片隅のベッドが私の全世界として、その日からいわゆる『捕らわれの身』のような生活が始まったのです。
・・・(つづく)・・・
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