Q1. ポリファーマシー

ポリファーマシーとは沢山の薬を併用して、副作用などの結果、害が起こる場合を言います。一説によると使用する薬が6種類以上になると副作用が増えるというレポートがあります。多種の薬を飲んだのが原因で「ふらつき」「転倒」「食欲低下」等、薬の副作用がもとと考えられる場合が見られます。特に70歳を超えた高齢者の場合、このような状態が、年齢からくる「老化」なのか「薬」の副作用なのかはっきり掴めない事があり、問題を複雑にしています。高齢者の中には10種類以上、一日に何十錠もの薬を飲んでいる人も居ます。それだけ薬における副作用のリスクは高くなるといえます。

 

では、ここで問題です。

全国調査の結果、75歳以上の高齢者が5種類以上の薬を使用していました。その割合は次のうちどれでしょうか?

 

(A)およそ3割

(B)およそ4割

(C)およそ5割

 

 

Q2. コレステロール

コレステロール値は、男性の場合40歳から50歳ぐらい、女性は閉経の頃から高くなると言われています。コレステロールには、悪玉イメージがありますが、体の細胞膜や血管壁を造る等の作用で、人間の体にとって、重要な役割を担っている物質です。そのコレステロールで「悪玉コレステロール」と呼ばれるコレステロールは、体全体のそれぞれの組織にコレステロールを届ける役割をしており、「善玉コレステロール」と呼ばれるコレステロールはは、余分なコレステロールを回収する掃除屋をしています。「善玉」と「悪玉」のバランスが崩れて回収しきれなくなると、余ったコレステロールが血管壁にたまってしまい、命にかかわる病気を引き起こしてしまうので、コレステロールの運び屋を「悪玉」と呼んでいるです。

 

では、ここで問題です。

「悪玉」コレステロールの値を下げる効果のある野菜は、次のうちどれでしょうか?

(A) ナス

(B) トマト

(C) ニンジン

Q3. がん検診の光と影

ナスの紫色の色素に含まれている、ファイトケミカルの「ナスニン」がコレステロール値を下げ、動脈硬化を防ぐ効果があります。その他、緑葉野菜に多い物質のクロロフィルも有効です。高いコレステロール体質と健康診断で指摘されても、当初は体調に変化がない場合が多いので、適切な対応をしないために、気がつかないうちに深刻なリスクを背負ってしまいがちです。発病してからでは遅いので早めの生活習慣の改善が望まれます。

 

では、ここで問題です。

バリウムの誤嚥は80歳以上の人で何件あったでしょうか?

(A) 5万件当たり100件

(B) 7万件当たり100件

(C) 10万件当たり100件

Q4. アレルギー

花粉やハウスダスト、食べ物などが体内に取り込み、「くしゃみ」「喘息」「ショック症状」など様々な病気を引き起こすアレルギー。日本人の2人から3人に1人は、何等かのアレルギー疾患を持っているといわれています。年齢も乳幼児から高齢まで幅広く、今ではすべての年代に患者がいる「国民病」的存在です。人間の体はウィルスや細菌などが入ってくると、体の中の「抗体」と呼ばれる、タンパク質がそれらを攻撃して体を守ろうとする免疫という機能をもっています。その機能が体に無害なものにまで反応して、逆に体を傷つけるのが「アレルギー」です。

 

では、ここで問題です。

人が何のアレルギーかを調べる簡易型検査キットが発売されたのは次のうちどの年でしょうか?

(A) 1974年

(B) 1984年

(C) 1994年

Q5. 良い汗かくには

「汗には良い汗と悪い汗があって、良い汗は限りなく水に近い汗で臭わない。一方、悪い汗はべとべとしてショッパイ上に、乾きにくい」こう語るのは、汗や体の匂いを研究されてきた五味クリニックの院長である五味常明氏です。また、良い汗は小粒で、サラサラしていて無味無臭で乾き易いのだそうです。汗の基は血液の成分である血漿で、その中の液体の部分を汗腺が、毛細血管を通じて皮膚に出す作用です。普段から汗をかく生活をしていると、血漿の中のミネラルや塩分が血液に再び吸収されて、ほとんど水分だけの汗を出すようになるのだそうです。ところが、汗をあまりかかない生活をしていると汗腺機能が衰えて、塩分やミネラルがそのまま汗と一緒に出ていまい。汗に混じって分泌する分泌するアンモニアや乳酸が汗臭さの基になるとか。人が汗をかくのは体温の調節でもあります。

 

では、ここで問題です。

体重70Kgの人が、体温を1度下げるんは、どのくらいの汗をかけば良いでしょうか?

(A) 50ミリリットル

(B) 100ミリリットル

(C) 150ミリリットル

Q6. 高齢者肥満

一般に肥満の判定に使用されるのは、体重を新調の2乗でで割った数字で、これをBMIといいます。この数値が「25」を超えると肥満とされ、「22」が標準体重とされています。でも高齢者はこの基準が必ずしも当てはまるものでも無く、高齢でBMIが高いことは、死亡や認知症のリスクが減るという報告もあります。とはいっても高齢者が肥満であっても良いというわけではありません。筋肉量が少なくなっているので、筋力が衰え、それに対し内臓の脂肪が多い、いわゆる「サルコペニア肥満」になり転倒するケースが多く見られ「骨折」「寝たきり」から「死亡」につながるからです。「高齢者肥満」を解消するには「食事と運動」を心がけることだとも言われています。

 

では、ここで問題です。

厚生労働省の2020年度版「食事摂取基準」に取り入れる、65歳以上が1日の食事による総エネルギーに占めるタンパク質の目標量は次のうちどれでしょうか?

(A) 15%~20%

(B) 25%~30%

(C) 35%~40%

Q7. 心の掃除

「一つの事を心をこめて行えば、体や心に様々な事が起きていることに気付く」。一人一人が心の掃除を続けることが、自分自身はもとより社会も良くなるという考えが根底にある精神医学から生まれたフィロソフィーだそうです。一見、近頃よく言われる「マインド・フルネス」の様ですが、「瞑想」することは同じですが「心の解毒」(デトックス)をするのが主な目的です。「瞑想ワンダリング」と呼ばれるものだそうです。これは瞑想することで、その時の自身の体の感覚や考え方、感じ方をありのままに気づくことを目指したもので、これによって、精神乱れが解消され、ネガティブな思考がポジティブになり、「心の平静」につながるのだそうです。

 

では、ここで問題です。

瞑想による医学的効果とは次のうちどれでしょうか?

(A) 食欲が出る

(B) 便秘が良くなる

(C) 唾液が良く出る

Q8. 腸の働き

21世紀は「腸の時代」という言葉を見たことがあります。それ程「腸内細菌」よ、それにまつわる「健康」や「疾患」の研究が進んでいると言うことでしょう。「腸」は「小腸」と「大腸」に大きく分けられます。小腸は長さが約6メートルあり、食物の栄養素を吸収するのが役目で、胃に近い部分から順に、1.十二指腸、2.空腸、3.回腸で構成されています。大腸は小腸で消化され吸収された後の老廃物を「便」として排泄する器官です。「上行結腸」「横行結腸」「下行結腸」「S状結腸」「直腸」で構成され、長さ1.5メートル程です。その他小腸と大腸の境界部分に「盲腸」があります。

 

では、ここで問題です。

腸の中に棲む「腸内細菌」の数は、1000種類、1000兆個以上だと推定されています。では、その重さは全部でどのくらいでしょうか?

(A) 約1kg~1.5kg

(B) 約2kg~2.5kg

(C) 約3kg~3.5kg

Q1. サルコペニア

歳をとると筋肉量や筋肉の働きが低下していきます。節目は男性の場合、平均体重のおよそ45%、女性はおよそ36%を占めていると言われています。その筋肉が衰えるのは加齢とともに筋肉を作るタンパ質の分解が、タンパク質の合成より増えて、筋肉を修復する働きがおちるからです。その結果、動脈が硬化して腸尿病や脂肪肝その他様々なガンや転倒して骨折するなど、リスクが増えます。このように歳と共に筋力低下と筋肉量が減少する状態を「サルコペニア」と言います。

 

では、ここで問題です。

この「サルコペニア」とは次のうちどの国の言葉でしょうか?

(A) ドイツ語

(B)  ギリシャ語

(C) スペイン語

解答 (B)ギリシャ語

【解説】「サルコ」とは筋肉の事で「ぺニア」は減少という意味です。この二つの言葉をあわせて「サルコペニア」と言います。このサルコペニアの状態は、歩く速さや握力、手や足の筋肉量をはかって、その度合いを判定します。

「サルコペニアの状態」になるのを防いだり、改善するには「ウォーキング」や「スクワット」「もも上げ運動」「アイソメトリック運動」等、どれかを毎日15分でも良いので続けると有効です。