Q1. サルコペニア

歳をとると筋肉量や筋肉の働きが低下していきます。節目は男性の場合、平均体重のおよそ45%、女性はおよそ36%を占めていると言われています。その筋肉が衰えるのは加齢とともに筋肉を作るタンパ質の分解が、タンパク質の合成より増えて、筋肉を修復する働きがおちるからです。その結果、動脈が硬化して腸尿病や脂肪肝その他様々なガンや転倒して骨折するなど、リスクが増えます。このように歳と共に筋力低下と筋肉量が減少する状態を「サルコペニア」と言います。

 

では、ここで問題です。

この「サルコペニア」とは次のうちどの国の言葉でしょうか?

(A) ドイツ語

(B)  ギリシャ語

(C) スペイン語

Q2. 口の健康「噛む力」

「健康と若さを保つ秘薬」という言葉があります。よく「噛む」ことで、唾液に含まれている消化酵素が消化を助けるだけでない、口の中の細菌の増殖を抑え、粘膜を守り、若返りさせたりします。食事の時、よく「噛む」事で、①消化を助ける、②歯茎やあごの骨を丈夫にする、③唾液の分泌を促すよう脳を活性化する。等、様々な健康効果があります。

その、よく「噛む」と脳からセロトニンが分泌されてストレスも緩和されます。また、記憶を司る脳の「海馬」という部分の活性も高まって、いわゆる「ボケ」防止にもつながるという研究もあります。昭和のはじめ頃は、日本人が1日の食事で「噛む」回数は平均で約1400回だったと言われています。

 

では、問題です。

現在では1日の食事で「噛む」回数は平均でどのくらいでしょうか?

(A) 約  600回

(B) 約  800回

(C) 約1000回

Q3. 筋肉量の低下は老化が進む大きな原因

多少個人差はありますが、筋肉は40歳を過ぎると、毎年約1%づつ減っていきます。20代のころと比べると、骨格筋力が70代では30%から40%も減少すると言われています。

つまり、筋力低下が急激に加速するのは70歳代だという事です。また、転倒して骨折する人が多くなるのは60歳代以降にみられます。

 

では、ここで問題です。

転倒骨折を防ぐ為の筋力がおちたことを示すシグナルがありますが、そのシグナルとは次のうちどれでしょうか?

(A) 脂っぽいものが食べたくなくなってきた

(B) 身だしなみに気を使わなくなってきた

(C) 靴のつま先に傷がつくようになってきた

Q4. 心の掃除

アメリカの精神科医療の一つに「アティテューディナル・ヒーリング」という治療法があります。これは物の見方を意識的に変える事で、様々な精神的ストレスから解放されて、心のやすらぎを得るプロセスを身につけるものと言われています。また、心のデトックス(解毒)を瞑想で行う「マインド・フルネス」が注目されて久しくなります。マインド・フルネスは仏教の禅で行われている、瞑想の座禅をもとにアメリカでストレスを低減する方法として体系化され「うつ病」や「精神不安障害」などの治療に薬や認知行動療法と組み合わせて使われています。

 

では、ここで問題です。

座禅では「三つの作法」があります。

「調身」「調心」あと一つは次のどれでしょうか?

(A) 調覚

(B) 調息

(C) 調想

Q5. 質の良い睡眠

日本は世界でも有数の「睡眠不足」の国だと言われています。OECD(経済協力開発機構)の3年前の調査で、日本人の屁金睡眠時間は7時間22分で、これは現在でも大して変わっていないだろうと言われています。

欧米とは、およそ60分の開きがあるという事です。健康で元気な体は睡眠から生まれると考えられています。不規則な生活からくるイライラや体の冷えが原因の睡眠不足は、体内時計を狂わして様々な障害やリスクを高めます。

 

では、ここで問題です。

心地よい睡眠を得るための「風呂の入り方」は次のうちどれでしょうか?

(A) 40度前後の湯に15分から30分程ゆっくり入る

(B) 熱い湯(42度程度)にさっと10分以内で入る

(C) ぬるめのお湯(35度程度)に1時間以上入る

Q6. ホルモンの力を高めて快適生活

ホルモンの分泌を盛んにするには「四つの楽」をする生活が必要だと言われています。曰く①「楽しく食事をする」、②「楽しく運動をする」、③「楽しく眠る」、④「楽しく人と会話する」と、言うものです。①では「胃からグレリン」が分泌され、②では「心臓からナトリウム利尿ペプチド」が分泌され、③では「脳の松果体からメラトニン」が分泌され、④では「脳下垂体からオキシトン」が分泌されます。

 

では、ここで問題です。

③の「脳の松果体」から分泌されるホルモンの「メラトニン」はどのような効果があるのでしょうか?

(A) 細胞を強くする

(B) 血圧を下げる

(C) 活性酸素を除去する

Q7. ポリフェノール

現在、植物から発見されているポリフェノールは、およそ800種あると言われています。その働きは「抗酸化作用」です。人間は酸素を吸って炭酸ガスを吐きます。つまり日々、人の体は酸化しているといえるもので「老化」の原因の一つです。鉄製品を空中にそのままさらすと赤くサビてしまいます。そしてボロボロになります。それを防ぐのにペンキやサビ止めの油を塗って長持ちさせます。「ポリフェノール」は人の体の「サビ止め物質」と言える存在です。その結果「老化」のスピードが遅くなる効果があると考えられています。

 

では、ここで問題です。

ポリフェノールは人間の体では作り出せないので、植物から摂取することになります。1日どのくらい摂取すれば良いでしょうか?

(A) 500ミリグラムから800ミリグラム

(B) 1000ミリグラムから1500ミリグラム

(C) 2000ミリグラムから2500ミリグラム

Q8. 血糖値を上げない食事法

「体に良い食事」をしたいという人の思いに応える国の取り組みが、2019年の春から始まります。バランスの良い食事を提供するレストラン等で、献立に「健康な食事マーク」がつけられることになります。「減塩メニュー」とか「食物繊維たっぷり」の料理とか、いろいろなアイデアをめぐらしている企業もあるそうです。ところで料理の内容もそうですが、一方で「健康に良い食事の仕方」の普及活動も活発に行われています。例えば「血糖値」の上がらない食事法もあります。先ず「野菜」を食べて、次に「魚」や「肉」を食べて、その後「ごはん」等の炭水化物を食べると「血糖値」の上がり方がゆっくりとなり、動脈硬化が抑えられるからです。

 

では、ここで問題です。

なぜ「ごはん」より先に「野菜」を食べると効果的なのでしょうか?

(A) 野菜でお腹が満たされ、ごはんが少なくて済む

(B) 野菜の次に食べる魚や肉が良く消化されるから

(C) 野菜の食物繊維の働きで、小腸での「糖」の吸収がゆっくりとなるため。

Q9. 免疫力上昇は健康生活の下

不規則な生活習慣やストレスが続くと、免疫力がおちます。免疫力を向上させるには「白血球」が活発に働くことが必要です。免疫力がおちると、肺炎、気管支炎、胆のう炎などの炎症が原因となる疾患や、更に悪くするとガンやアレルギー等に苦しめられることにもなりかねません。また、体温が下がると免疫力がおちると言われています。一説には体温が一度低下すると、免疫力が30%以上下がると言われています。

 

では、ここで問題です。

免疫力を高めたり、疲労回復に役立つ「ヒートショック・プロテイン」という物質があります。それは、次のうちどれに属している物質でしょうか?

(A) タンパク質

(B) 炭水化物

(C) 脂肪

Q10. 健忘症

物覚えは良かったのに近頃忘れっぽくなったと感じている人も多いかもしれません。この「記憶」という感覚は、主に「海馬」や「側頭葉」という脳の部分に強くかかわりのあるもので、この記憶も「意味記憶」「エピソード記憶」「手続き記憶」「条件反射」等、様々です。記憶は大脳のいろいろな部署に保管されていると考えられています。この記憶のメカニズムが狂うと、いわゆる「健忘症」と言った状態につながっていきます。つまり事柄を思い出せない症状ですが、「健忘症」にもいろいろあります。

 

では、ここで問題です。

健康な人が、突然一時的に記憶が出来なくなることがあります。この状態を何というのでしょうか?

(A) 瞬間性全健忘

(B) 突発性全健忘

(C) 一過性全健忘

Q11. 骨の健康・長寿の秘訣

日本は高齢化社会が進行しています。元気に動き健康な生活を続けることが必須条件となってきました。そのためにも運動器疾患のロコモティブシンドロームにならない事も必要です。転倒して骨折したのが原因で寝たきりになる事は避けなければいけません。転倒は体の衰えのサインでもあります。加齢による筋肉やバランス能力が低くなり、骨がスカスカになってもろくなります。それには「転ばない体づくり」と「転んでも骨折しない骨づくり」が大切です。

 

では、ここで問題です。

骨折した骨が元通りになるのはカルシウムの他にもう一つ大切な物質があります。それは次のうちどれでしょうか?

(A) ニコチン酸アミド

(B) アクチニジン

(C) コラーゲン

Q12. 心の健康は体も健康にしてくれる

あたたかい心を持つと、免疫が高くなるという学説があります。現代は好むと好まざると社会生活の上で、様々なストレスがあり、しかも自分では望んでいないのに不規則な生活をしなくてはいけないケースも多々あります。心を安らかに保つことは案外難しいことです。気持ちの持ち方によって、ホルモンの分泌も左右されるようです。「神経が緊張」すれば副腎からアドレナリンが分泌され、「神経がリラックス」していれば脳からセロトニンが分泌されるという具合です。

 

では、ここで問題です。

ストレスの解消に関わる神経は次のうちどれでしょうか?

(A) 自律神経

(B) 副交感神経

(C) 交感神経

Q13. ウンコが人を救う

人の体には内外合わせて、口や鼻、胃や腸はもとより皮膚など全体におおよそ1000兆個もの常に存在する「常在菌」が棲みついていると言われています。ヒトの細胞はおおよそ60兆個だとされているので10倍以上になります。特に大腸に存在する細菌は数百種類で、その数も数百兆個と言われています。その中で免疫力を抑制する細胞を活性化する細菌を含めて17種類の腸内細菌が「下痢」や「潰瘍性大腸炎」を防ぐ働きをすることが明らかにされました。つまりウンコの中にヒトの体に役立つ細菌が存在するという事です。

 

では、ここで問題です。

腸の中であたかも花園のように見える細菌の分布を、俗に「腸内フローラ」と言っていますが、これを日本語だけで表現している言葉があります。次のうちどれでしょうか?

(A) 腸内細菌叢

(B)  腸内善玉菌軍団

(C) 腸内細菌花苑

Q14. 日本酒造りのテクノロジーでお肌スベスベ

米麹を使用して作る日本酒に含まれている旨味成分のαエチルグルコシドが皮膚からの水分蒸散量を減らし、その結果乾燥肌をを防ぎ、ツルツル肌になり、肌荒れを予防する保湿効果がある事が解ってきました。本来、肌は弱酸性を保っています。これは病原菌から体を守り、水分を肌に保ったりする大きな役目のためです。米麹の保湿効果は肌の真皮といわれるコラーゲンを造り出す「線維芽細胞」に、さきのαエチルグルコシドを加えると、細胞の数も生産されるコラーゲンの量も共に1.5倍増えたという実験結果によります。

 

では、問題です。

肌の保湿効果があるαエチルグルコシドの原料は次のどれでしょうか?

(A) 米の脂肪分

(B) 米のタンパク質

(C) 米の炭水化物

Q15. 変形性ヒザ関節症を予防するには

中高年になると「ひざの痛み」を訴える人が多くなります。年齢を重ねるごとにホルモンの分泌が減り併せて、特に体を支える働きをしていた、ひざの筋肉量も減る事などで、ひざに全体重がもろにかかるのも「ひざ痛」原因の一つと考えられています。このような中年期の人々に対する健康維持には軽い運動を長く続けることが効果的です。更に軟骨をケアするコラーゲンの摂取及び体重のコントロールにも十分心がけることが大切です。

 

では、ここで問題です。

「ひざの痛み」は普通軟骨がすり減ったり無くなってしまった結果、骨と骨がこすれ合ったりして起こります。この「ひざ痛」を防ぐ効果のあるコラーゲンの仲間があります。次のうちどれでしょうか?

(A) アンドロゲン

(B) ニコチン酸アミド

(C) トリペプチド

Q16. 便秘対策

日本人の6人に一人が悩むと言われている便秘は、江戸時代から人々の悩みの一つとして治療薬も作られてきましたが、いまだにその悩みは続いています。現代では「便秘」は病気としてとらえられており、自発的な排便が週に3回未満でバナナ大の20センチほどの長さではなく、重さも1回300グラムより多かったり、少なかったり、ゆで卵の腐ったような悪臭がしたりと、いろいろな悪い条件が重なると「便秘症」と診断されます。

 

では、ここで問題です。

2016年の国民生活基礎調査で「便秘の人」は男性では40人に一人でした。では女性はどうだったでしょうか?

(A) 12人に1人

(B) 22人に1人

(C) 32人に1人

Q17. クレアチニンと慢性腎臓病

クレアチニンは腎臓で排出される尿毒素物質のことですが、クレアチニンの数値が血中で高い場合は、毒素が体外に適切に排出されておらず、それは、とりもなおさず腎臓の機能がおちていることを現しています。腎臓で毒素がどのくらいろ過できるかをはかる「糸球体ろ過量」はクレアチニンの数値と年齢性別から計算して、60を下回ると「慢性腎臓病」と診断されます。

 

では、ここで問題です。

腎臓機能の数値を示すクレアチニンは体を構成する、どの部分で作られるのでしょうか?

(A) 骨質部分

(B) 脂肪質部分

(C) 筋肉質部分

Q18. 外反母趾

外反母趾は足の親指が人差し指の方に曲がる病気ですが、幅の狭い靴を長い年月履いているとなりやすく、中高年の女性に多く見られます。親指の付け根が出っ張るために骨の部分が靴に当たるので痛みます。外反母趾が進むと、他の指も曲がって各指の根元部分に負担がかかって痛くなったりタコが出来たりします。そしてそのタコが痛むというように連なっていきます。

 

では、ここで問題です。

外反母趾は指の曲がる角度で「軽度」「中度」「重度」と分けられていあすが、「重度」では指の曲がる角度が次のうちどのくらいに曲がった状態を言うのでしょうか?

(A) 20度から30度

(B) 40度以上

(C) 特に度数は決められていない

Q19. 産後うつ病

出産前後にホルモンのバランスが崩れたりして「うつ状」の症状を示す母親が、多く存在すると言われています。出産による子供への対応など生活環境が大きく変化するのも、その原因の一つとされています。いわゆる「産後うつ病」の場合、気分が沈んだり、思考力や集中力が落ちイライラしたりという精神状態に陥ります。この症状が重くなると、物事の段取りを立てられなくなり、家事をこなせなくなり、そのあげく本気で死にたいと思う女性もいるそうです。心の闇が産後うつ病を発症させ出産した女性の10数%がなると言われています。その対策として投薬の他、カウンセリングなどで治療しています。

 

では、ここで問題です。

産後うつ病に似た症状に「マタニティ―ブルーズ」があります。どんな症状を言うのでしょうか?

(A) 妄想が浮かんだりする

(B) 幻聴に悩まされる

(C) イライラしたり、涙もろくなったり、感情の起伏が激しくなる。

Q20. 睡眠時無呼吸症候群

この症状は、睡眠中に呼吸が止まるもので、多くの場合、原因は日頃の不規則な生活から来るストレスや、栄養の摂り過ぎ・肥満などいわゆるメタボリックシンドロームの現象の一つだと言われています。男性の場合、腹囲が85センチ、女性で90センチ以上あって、血圧、血統、脂質のうち二つ以上が基準値から外れていると、メタボリックシンドロームと診断されます。

 

では、ここで問題です。

ある研究団体で、メタボにならないための食事法を調査したレポートで、1週間の朝食回数と肥満の関係について調べた結果があります。肥満になった人の朝食を摂った回数は次のうちどれでしょうか?

(A) 朝食は毎日摂らない

(B) 朝食は毎日しっかり摂る

(C) 週に2回ほど朝食を摂っている。

Q21. 乳酸菌効果

乳酸菌には「生きた乳酸菌」と、加熱処理による「死んだ乳酸菌」が存在します。この「死んだ菌」は意外な食品に多く含まれています。各種のスナック菓子やふりかけ、インスタント味噌汁、サラダチキン、納豆、もずく等々、他にも様々な食品、食材に使用されていますが、加熱処理されていない「生きた乳酸菌」は、大腸で腸の働きを活性化し、「死んだ乳酸菌」は、小腸で免疫力を活性化します。

 

では、ここで問題です。

腸内の「生きた乳酸菌」の繁殖を促進するアマイドというファイトケミカルの物質があります。次のうちどれでしょうか?

(A) サツマイモ

(B) ピーマン

(C) イチジク

Q22. 慢性閉そく性肺疾患

慢性閉そく性肺疾患は、COPDと海外では言われている重い呼吸器の病で、タバコを吸う人に多い肺の病気です。肺にある肺胞部の肺胞の壁が壊れて各肺胞の境がなくなり、そのうえ、肺全体が膨張する病気で、階段を上がる時に息が切れたり、咳やタンが長引いたり、ひどくなると息を吸っているのに入ってこないという感じが強くなったりします。この病気は年々増加しており、厚生労働省の2011年の患者調査によると、治療を受けている患者数はおおよそ22万人で、推定患者数は約530万人にのぼると発表されています。

 

では、ここで問題です。

2020年における45歳以上の慢性閉そく性肺疾患による推定死亡者数で、日本は世界ランキ何位でしょうか?

(A) 世界ランキング3位

(B) 世界ランキング5位

(C) 世界ランキング7位

Q23. フレイル

フレイルとは「虚弱」を意味する「FRAILTY」を語源としています。解りやすく言うと健常な状態と要介護状態の間と言える虚弱の状態のことです。人は加齢による筋肉の低下によって体重が減少したり疲れやすくなったり、歩く速度が遅くなったりします。それをそのままにしておくと、要介護に向かってしまうので、予防のために運動したり、体に良い食事をしたり、できるだけ多くの人と触れ合う事が大切です。また、フレイルには三つの「無し」が原因となるといわれています。「元気」「食欲」「外出」の「無し」です。

 

では、ここで問題です。

フレイルには三つの要素があるとも言われています。一つは身体的フレイル、二つは精神的フレイル、三つ目のフレイルは次のうちどれでしょうか?

(A) 家庭的フレイル

(B) 知的拒否フレイル

(C) 社会的フレイル

Q24. 若い血管はシニアでも造れる

老化防止対策の一つとして、毛細血管の活性化があります。歳をとるにつれて増えるシミ、シワ、白髪など目で見られる老化現象は毛細血管の老化とともに、筋肉の減少により毛細血管も減ることで血管も老化していることが関係しています。毛細血管の働きは細胞に酸素や栄養素を届けることや二酸化炭素や老廃物を回収する赤血球や白血球の働く場所でもあります。しかし加齢に伴い血管の弾力性が失われたり、毛細血管がさらに細くなり、血液の流れが悪くなったりします。

 

では、ここで問題です。

加齢とともに減ると言われる毛細血管は、20代と比べて60代ではどのくらい減少するでしょうか?

(A) 約7割

(B) 約4割

(C) 約2割

Q25. 乾布摩擦

乾布摩擦は健康に良いと古くから行われ、今でも一部の幼稚園等では子供たちが上半身裸になって乾いたタオルでゴシゴシと腕や背中などをこすっていますが、この乾布摩擦について、アレルギーに対する専門の医師は、風邪をひきにくくしたり、喘息になりにくくなったりするほかに、心地よく眠れるようになったりと、様々な効果があると語っています。これは、皮膚への刺激が自律神経の働きを良くするからだと考えられるからだそうです。その他、血圧が下がったり、脊髄の血流も良くなるという報告もあります。

 

では、ここで問題です。

次のうち正しいものはどれでしょう?

(A) 乾布摩擦は良いが、冷たい水の冷水摩擦や温かいお湯を使ったタオルでの温水摩擦は効果がない

(B)  乾布摩擦や冷水摩擦は良いが、温水摩擦は効果がない

(C) 乾布摩擦も冷水摩擦も温水摩擦もタオルで摩擦すれば同じ効果がある。

Q26. プロバイオティクス

この言葉は世界保健機関(WHO)が2002年に定めたもので、「程よく食べて、体に役立つ、生きた菌」というものです。腸の中の善玉菌を増やす働きをする物質の総称で、善玉菌の栄養になる事でビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が増えて、腸内の健康が増加するのを助ける「菌の援助食料」となる物質の事です。その代表的なものがオリゴ糖です。アスパラガス、ゴボウ、バナナ、麦、ヤーコン等に多く含まれています。

 

では、問題です。

プロバイオティクスによって免疫力が上がる臓器があります。次のうちどれでしょうか?

(A) 胃

(B) 小腸

(C) 大腸

Q27. 口臭は寝ている時に作られる

口臭は口の中の細菌が分解した結果発生すると言われています。口臭が起こりやすい時は、①朝起きたとき、②朝の食事を抜いた午前中、③緊張やストレスを感じている時、④空腹と疲労がたまった夕方、⑤コーヒーや酒の飲み過ぎやニンニクを食べたとき、更に喫煙の習慣がある人も口臭が強くなる傾向があります。口臭は、唾液に含まれている、揮発性の硫黄ガスが溶けるのが引きがねとなります。その結果、口が苦いと感じたら口臭が起きている時です。また、口臭を起こす原因となる細菌は、夜、寝ている間に増えるので、朝起きた時など、口臭がする場合が多いのです。

 

では、ここで問題です。

口臭が起きやすい人として意外なケースがあります次のうちどれでしょうか?

(A) 怒りっぽい人

(B) 良くしゃべる人

(C) 無口な人

Q28. 嗅覚障害

歳とともに視覚や聴覚と同じように嗅覚も衰えてきます。ニオイは空気中や口の中に入った食べ物のニオイの成分が鼻腔を通って嗅粘膜の受容器官に付着すると、その刺激が神経を通って脳に伝わる仕組みです。この嗅覚障害は周囲の人も、本人も気付いていない場合があるのが特徴で、ニオイを嗅げないと生活の質が低くなり、場合によっては生命にかかわる危険性につながる恐れも否定できません。

 

では、ここで問題です。

ヨーロッパで近年行われている嗅覚障害の治療法はなんと言うでしょうか?

(A)嗅覚刺激療法

(B)嗅覚障害除去療法

(C)嗅覚認知機能改善療法

Q29. 妊娠適齢期

妊娠とは、卵子と精子が受精して、子宮に着床する事です。精子が男性の精巣内で作られ続けるのに対して、卵子の基になる細胞は母親となる女性が胎児のときに一生分作られ、後は増えません。したがって女性が年齢を重ねれば重ねるほど、卵子もまた、歳をとると考えられています。これが「卵子の老化」と言われるものです。老齢化した卵子は染色体や遺伝子に異常が起きやすくなるうえに、受精しにくくなります。

 

では、ここで問題です。

女性の妊娠適齢期と考えられているのは次のうちどれでしょうか?

(A) 25歳未満

(B) 35歳頃迄

(C) 50歳までは適齢期の範囲

Q30. オフィスワークで正しい椅子の座り方

現在日本でオフィスワークする人は労働人口の約4割ちかくだという報告があります。また、2009年の世界保健機関(WHO)のリポートでは「身体不活動」つまり椅子に座りっぱなしで働く状態が長く続く人の、全世界での死亡リスクは5.5%と推定されており、これは死亡原因のベストテンの4位にあたります。また、椅子に座っている時の姿勢も健康を損なう恐れがあります。

 

では、ここで問題です。

椅子に座ってオフィスワークするときに心がけると良いのは次のうちどれでしょうか?

(A)楽な姿勢ならどんな姿勢でも良い

(B)1時間に一度ほどの割合で、コーヒーブレイクをして椅子から離れる

(C)椅子に座っている時、両足を床から1センチまたは2センチ程離して両足を浮かした状態にする。

Q31. 記憶

記憶には様々な種類があります。①意味記憶:これは知識や一般的な事実に関わる記憶です。②手続き記憶:動作的な記憶で、楽器を弾いたり自転車に乗ったりできる記憶です。③エピソード記憶:個人的な体験や出来事に関わる記憶です。④条件反射:これはある刺激で反射的に反応することで、例えば梅干しを見ると唾液が出るというようなケースです。記憶が脳に蓄えられることは、古代ギリシャ時代から知られていました。記憶は大脳の内側にある側頭葉の海馬という部分が中心になってかかわります。やがて記憶の種類によって様々脳の部分が受け持つようになります。

 

では、ここで問題です。

記憶が障害される病気に健忘症があります。健康な人が突然記憶が出来なくなる健忘症を何というでしょうか?

(A) 偶然生活性全健忘症

(B) 一過性全健忘症

(C) 突発性全健忘症

Q32. 急性アルコール中毒

アルコールは体内に入ると、胃で約2割、小腸で8割程度吸収されて、肝臓でアセトアルデヒドから酢酸に分解されます。急性アルコール中毒は急激に血中の濃度が上がって起こります。一気飲みは要注意です。一気飲みすれば血液中のアルコールが急上昇するのでアルコール中毒の危険性が強くなるからです。個人差があるので、一概には言えませんが飲み過ぎなどでアルコールの分解が肝臓で追いつかなくなり揺り動かしても起きない状態になってしまうと死亡する恐れも出てきます。

 

では、ここで問題です。

アルコールの血中濃度が0.41%から0.5%の場合、一般的になんと言うでしょうか?

(A) 昏睡期

(B) 泥睡期

(C) 酩酊期

Q33. 血糖

糖尿病を語る時、必ず血糖値という言葉が耳目に表現されます。この血糖値の血糖というのは血液中を流れるブドウ糖のグルコースの事です。食べ物に含まれている炭水化物が体の中で消化され吸収されてブドウ糖になり、血液に入ります。このため食事の前と後では血液中の血糖の濃度が変化するので、血糖値も変動することになります。血糖値があがるとすい臓から分泌されるホルモンのインスリンが働き、血糖が細胞に吸収され、脳や筋肉等体の組織が正常に働くために必要なエネルギー源となります。

 

では、ここで問題です。

エネルギー源のブドウ糖のうち細胞に吸収されなかったブドウ糖は、ある物質に姿を変えて肝臓や筋肉に蓄えられます。その物質の名前は次のうちどれでしょう?

(A) テトロドトキシン

(B) タウリン

(C) グリコーゲン

Q34. 難聴

2011年の全米国民健康栄養調査によると難聴を放置していると、脳の老化が7年早く進むという報告が出されています。難聴を起こす原因は大きく分けて、①外耳と内耳に原因がある、伝音難聴、②内耳及びその奥に障害がある感音難聴の二つです。その他、まれに①と②がまざった混合難聴が見られる場合があります。伝音難聴は治せますが、感音難聴は治すのが難しいのが現状だそうです。高齢社会になった今、感音難聴でこっれから増えていくと思われるのが「加齢性難聴」です。加齢性難聴は、年齢を重ねる程進む傾向があります。

 

では、ここで問題です。

加齢性難聴で始めに聴力の低下が進むのは、次のうちどれでしょうか。?

(A) 高音

(B) 中音

(C) 低音

Q35. 音楽の心身リラックス効果

好きな音楽と聴くと具体的な健康効果のある事がわかってきたそうです。音楽でストレスが緩和されることは以前から知られていましたが、近年の研究では、男性ホルモンや女性ホルモンの分泌も盛んになり、免疫力が高くなったり、認知症の予防にも役に立つのではと言われています。認知症の人に、昔好きだった曲を聴いてもらうと、表情が変化し、初めて聴いた時の「ワクワク」感がよみがえり、心地良い気持ちにつながるドーパミンというホルモンが多く分泌します。

 

では、ここで問題です。

認知症の人に音楽を聴いてもらって昔の記憶をよみがえさせる治療の事を何と言うでしょう。

(A) ライブ・レビュー

(B)  バックフューチャー・レビュー

(C) アフター・レビュー

Q36. ベータークリプトキサンチン

食べ物に含まれる栄養素と呼ばれるものは4種類に分類されます。①生命活動のためのエネルギーを生む糖質・脂肪・タンパク質、②ビタミン類やミネラル群、③野菜やキノコに含まれている食物繊維、④健康を保ち増進させる効果のあるファイトケミカルです。特にファイトケミカル(植物の化学物質)の中で、ベータ―クリプトキサンチンは骨の健康を保つ保つ効果が知られています。また、ベータ―クリプトキサンチンは抗酸化機能もあり、老化のスピードを抑えるのではと研究されています。

 

では、問題です。

ベータ―クリプトキサンチンが属している栄養素群は次のうちどれでしょう?

(A) フラボノイド

(B) カロテノイド

(C) アントシアニン

Q37. 卵巣ホルモン・エストロゲン

40歳代以降の女性の場合個人差はありますが、様々な変化が見られ、その先に障害や症状が出る様になります。いわゆる更年期障害で「ホット・フラッシュ」という「のぼせ」や「ほてり」、「発汗」など更年期の比較的早い時期にみられます。原因は女性の全身に対する機能を支えている「エストロゲン」の低下にあります。症状が進むと「心血管疾患」「骨粗鬆症」「認知症」等を発症するリスクにつながります。更に加齢に伴い卵巣の機能が衰えてエストロゲンの分泌が減少するために、様々な体の不具合が起こります。

 

では、ここで問題です。

女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少するのは何歳くらいからでしょうか

(A) 35歳頃から

(B) 45歳頃から

(C) 55歳頃から

Q38. 産後うつ病

出産をきっかけにして、心の不調が出やすくなる母親が少なくありません。出産後はホルモンのバランスや生活環境が大きく変わる事が、原因と考えられています。気分が沈む「産後うつ病」をはじめ「マタニティーブルー」といわれる産後イライラしたり、ひどい人は幻聴や妄想などの症状が出る「総合失調症」など、心の問題を抱える女性が多く見られます。重たくなると「死にたい」と口走る人も居ると言われています。子育てに対する不安感や、授乳などで睡眠不足のストレス等で精神状態が悪くなりやすくなるからです。

 

では、ここで問題です。

出産後うつ病を発症する出産した女性の割合は次のうちどれでしょうか?

(A)全体の5%程

(B)全体の10%程

(C)全体の25%以上

Q39. アルコールの飲み過ぎによる病気と症状

厚生労働省が1日の節度ある飲酒による国の基準を定めています。それによると、アルコール度数5%のビール500ミリリットル缶1本までです。ちなみにストロング系の缶酎ハイだと500ミリリットル缶1本飲んだだけで、国の基準オーバーです。アルコール度数が7%から12%と高いからです。また、飲み過ぎによる病気として「肝硬変」「肝臓ガン」「のどや食道のガン」「高血圧」、症状としては、手足の震えなどがあります。

 

では、ここで問題です。

酒に酔って、まともに立てなく、意識がはっきりしない泥酔状態の場合、ビール500ミリリットル缶で何本くらい飲んだ計算になるでしょうか?

(A) 2本から3本

(B) 4本から6本

(C) 7本から10本

Q40. ミネラル

「微量元素」、一般にはミネラルと呼ばれている栄養素で、鉄や亜鉛、銅、リン、マグネシウム等、主に土の中にある成分で植物が根によって、土から吸収したものが多く含まれています。厚生労働省の定めによる「食事摂取基準」では、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンの8種類のミネラルについて、性別・年齢別に1日当たり必要とする量が示されています。たとえば、女性の場合、鉄の摂取量は15歳から29歳までは8.5ミリグラム、30歳から69歳までは9ミリグラムというようにです。

 

では、ここで問題です。

ミネラルの亜鉛が摂取不足で起こる健康障害は次のうちどれでしょうか?

(A)貧血

(B)味覚

(C)消化

Q41. 内臓の冷え

朝起きたとき、手のひらで腹部を触ると、手のひらより冷えていたり、肩や腰にコリや痛みを感じたり、手足の指先が冷たく感じたりする場合は体が冷えている場合が、原因の多くを占めていると考えてよいでしょう。特に、内臓を冷やすことは、放っておくと万病につながります。昔から「お腹を冷やしてはいけない」と言われてきました。小腸が冷えると食べたものの消化吸収が十分に行われず、体調不良を起こします。夏、冷たいものを摂取し過ぎると「腹」をこわします。

 

では、ここで問題です。

小腸の温度は表体温より高いと言われています。次のうちどれでしょう?

(A) 33度から34度くらい

(B) 35度から36度くらい

(C) 37度から38度くらい

Q42. 炎症

「なぜ歳をとると病気が治りにくくなるのだろうか?」その答えは「炎症」が原因の一つと考えられているからです。炎症はケガなどしたときに皮膚が腫れたり熱を持ったりする体の反応の結果おこるものです。体に対するアクシデントに対して血管が拡張して、血の流れが増えて、白血球が集まり、細菌や壊れた細胞を体に付着させ片付ける作業をします。ケガが治るプロセスで起こる体を守る反応です。

 

では、ここで問題です。

白血球は1ミリ立法メートルの中に平均5000個存在すると言われます。体重65Kg の人の体全体の血液に、白血球はどのくらい存在するでしょうか?

(A) 約1000億個

(B) 約1500億個

(C) 約2000億個

Q43. ホット・フラッシュ

「どうしてこんなにつまらないミスばかりしてしまうのかしら」「集中力も続かないし」、53歳のあるフリーランスの女性デザイナーは感じていました。そのうえ、近頃では非常に疲れやすくなったうえに、イライラしたり気持ちも重く、家ではグッタリとして眩暈や息切れが激しくなったりしたので、思い案して病院に行きました。診断の結果、彼女は更年期障害特有のホット・フラッシュでした。

ホット・フラッシュとは女性が閉経前後の更年期になると、顔や上半身が急に熱くなる症状の一つで、女性ホルモンの分泌が不安定になり、しかも減少するので、自律神経の働きが悪くなり、汗が大量に吹き出したり、吐き気や動悸など様々な症状が現れる状態を言います。

 

では、ここで問題です。

女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が不安定なった事が原因ですが、エストロゲンは次のうちどの臓器から分泌されるのでしょうか?

(A) 脳下垂体

(B)  副腎

(C) 卵巣

Q44. 目のクマはなぜできるのか

一般に目の下が黒く見える事を「クマ」と言います。これは眠いのを我慢して目を見開いていると、目の周囲にある「まぶた」を閉じる役目を担う眼輪筋が疲れて「むくむ」と血管が拡がり、それが皮膚を通して黒く透けて見えるからだと言われています。目の下が、黒く見えるのは顔の中でも、とても皮膚が薄い場所なので目立つからです。黒く見える目の「クマ」には三つのタイプがあります。

① 筋肉や血管が透けて見える

② 色素の沈着

③ くぼみやたるみによる影

です。

 

では、問題です。

3のくぼみやたるみによる影が「クマ」と見える原因は次のついどれでしょうか?

(A) 顔の骨がやせた結果できたまぶたのたるみ

(B) 紫外線によるメラニン色素が表面に出てきた

(C) 単なるドライアイによる目の疲れから

Q45. スキンケア

乾燥や病原体の侵入を防ぐ、いわばバリアーとしての働きがある皮膚は、彼によって機能が低くなり炎症を起こしやすくなります。歳を重ねるごとにその機能が衰え、様々な障害が発症するもとになります。特に、暑さ寒さ乾燥など外気の変化にうまく対応できなくなります。皮膚の乾燥から起きた炎症が原因で痒くなった時、掻きむしるとなおさら痒みが強くなるという悪循環に陥ります。人の体の60%から70%は水分で構成されていると言われていますが、高齢者の場合は体内の水分量が、若い人より少なくそれだけ乾燥肌になりやすいと言えます。

 

では、ここで問題です。

肌の機能低下で、炎症を防ぐ為に行う良い入浴の仕方は、次のうちどれでしょうか?

(A) 体を洗うとき、ナイロンタオルを使う

(B) 体を洗うとき、出来るだけタオルを使わない

(C) 体を洗うとき、手のひらで洗う

Q46. 笑う門には

池谷裕二氏の著書「脳には妙なクセがある」の中で、箸を横にして歯で噛み、笑顔に近い表情を作ると、脳からドーパミンというホルモンが分泌され、自律神経等、神経の活動正常になって、その上活発に働き、心が明るくな楽しくなると記されています。また笑う事は健康に良いと言われ「笑み体操」を考案された看護学の専門家、林啓子先生によると、笑いの健康効果を調べるために、病院の患者さん達に、40分漫才を見てもらった後、健康チェックをしたところ、明らかに効果があったそうです。

 

では、ここで問題です。

漫才を見た患者さん達の病名は、次のうちどれでしょうか?

(A)腎臓病

(B)肝炎

(C)糖尿病

Q47. 昼間の眠気

昼食後仕事に集中できずに、思わずデスクでうたた寝をしてしまった事はありませんか?2014年に厚生労働省が発表した「健康づくりのための睡眠指針」で、午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝を推奨しています。国立精神・神経センター精神保健研究所によると、15分から20分の仮眠で疲れた脳の機能が回復して、仕事におけるパソコン等の情報処理に係る時間が、仮眠前より、およそ15%も短縮したそうです。ただ、健康については、1時間以内の昼寝がアルツハイマー病や死亡のリスクを下げるという報告や、高齢者の昼寝は高血圧や糖尿病の人が多い等のレポートもあり、昼寝が健康に良いという医学的根拠は、まだ十分に証明されていません。

 

では、ここで問題です。

昼寝にはコツがあると言われています。午後3時頃までに熟睡しない体勢で、20分以内に起きる事だそうです。その時、昼寝の前にコーヒーを飲むと良いそうです。どうしてでしょうか?

(A)気分が休まり、短い時間で深く眠れるから

(B)含まれているカフェインが熟睡を妨げるから

(C)コーヒーのカフェインが、摂取して20分から30分後に覚醒効果が出て目が覚めるから

Q48. 老化

老化をイメージするとき、心臓病、動脈硬化、認知症、脳卒中、糖尿病などが頭に浮かんできます。常に心のどこかに病気の事がチラつく状態が、日常の生活を送る中で意識する・しないは別にして存在します。それは歳を重ねるほど大きく強くなり知り合い等との会話にも日常茶飯事に登場します。歳をとるとともに病気になりやすくなり、また病気になると治りにくくなりますが、これは老化による体全体の新陳代謝機能の衰えが大きな原因の一つと言われています。その老化に伴う機能低下につながるタンパク質が発見されたというレポートが発表されました。

 

では、ここで問題です。

そのタンパク質は、次のうちどれでしょうか?

(A)ルビコン

(B)ニコチンアミド

(C)ナイアシン

Q49. 呼吸

呼吸は、鼻呼吸と口呼吸がありますが、口呼吸には冷たく乾いた空気が口やのどの水分を奪って、ドライマウスを引き起こすことがあります。更に、口から異物を吸い込みやすくなります。これに対して鼻呼吸では、粘膜によって乾いた空気に湿気が与えられるので、口の中がカラカラになりにくく、また、鼻の絨毛と粘膜が入ってきた異物をろ過する作用をします。

寝ている時に口呼吸をしている人は、日本人の場合人口の約8割も存在していると言われています。

 

では、ここで問題です。

哺乳類の霊長類で、口呼吸するのは次のうちどれでしょうか?

(A) ゴリラ

(B) チンパンジ―

(C) 人間

Q50. ひきこもり

2018年に内閣府が、40歳から64歳を対象にした調査の結果、推定で全国に61.3万人に及ぶ中高年の男女が、ひきこもり状態になっていると発表しています。年代別内訳は60歳から64歳が25.5%、50歳代が36.2%、40歳代が38.3%でした。主な理由は、「仕事、会社になじめなかった」というものですが、60歳代以降の年齢のひきこもりは、会社を退職して後、ひきこもりになった人たちが多く、その場合、将来うつ病や認知症につながりかねない「精神・心理的フレイル」と、地理的な孤立による「社会的フレイル」のどちらかが原因になっていると言われています、基本的には、病気が引きがねではなく、人間関係から生まれる様々なストレスに、背を向け内向的な方面に気持ちが行ってしまうのが、ひきこもりにつながってしまいます。

 

では、ここで問題です。

内閣府の調査で、20年以上ひきこもっていた人は全体の何%だったでしょうか?

(A) およそ9%

(B) およそ19%

(C) およそ29%

Q1. サルコペニア

歳をとると筋肉量や筋肉の働きが低下していきます。節目は男性の場合、平均体重のおよそ45%、女性はおよそ36%を占めていると言われています。その筋肉が衰えるのは加齢とともに筋肉を作るタンパ質の分解が、タンパク質の合成より増えて、筋肉を修復する働きがおちるからです。その結果、動脈が硬化して腸尿病や脂肪肝その他様々なガンや転倒して骨折するなど、リスクが増えます。このように歳と共に筋力低下と筋肉量が減少する状態を「サルコペニア」と言います。

 

では、ここで問題です。

この「サルコペニア」とは次のうちどの国の言葉でしょうか?

(A) ドイツ語

(B)  ギリシャ語

(C) スペイン語

解答 (B)ギリシャ語

【解説】「サルコ」とは筋肉の事で「ぺニア」は減少という意味です。この二つの言葉をあわせて「サルコペニア」と言います。このサルコペニアの状態は、歩く速さや握力、手や足の筋肉量をはかって、その度合いを判定します。

「サルコペニアの状態」になるのを防いだり、改善するには「ウォーキング」や「スクワット」「もも上げ運動」「アイソメトリック運動」等、どれかを毎日15分でも良いので続けると有効です。