Q1. 良い汗と悪い汗

汗には、俗に良い汗と悪い汗があると専門家は指摘しています。良い汗は、血管から水分とミネラルが同時に汗腺に分泌された時、ミネラルが再び吸収されて水分だけが汗となって出てくるもので、小粒でサラサラとしていて、味も匂いもなく、乾きやすいのが特徴です。限りなく水に近い汗なのだそうです。では、悪い汗はというと、血管から汗腺に分泌されたミネラルと水分が同時に汗として出てきたもので、大粒でベタベタしていて、しょっぱい味がした上に、乾きにくい汗のことをいいます。もともと人が汗をかくのは体温調節のためです。皮膚から蒸発する汗が熱を放出して、体温を下げる効果があります。体重が70Kgの人の場合、100ミリリットルで体温を一度下げることができるそうです。これが平均的目安とされています。汗をかく能力は個人差が大きいと言われ、年齢も関係しています。発汗機能は50歳代から60歳代にかけて落ち始めます。

 

では問題です・・・・・

汗をかく能力が衰え始める場所は次のうちどれでしょうか?

(A) 顔・頭

(B) 腹・背中

(C) 手・足

 

 

Q2. 産後ドゥーラ

赤ちゃんを抱えた若い母親をサポートする女性のことを「産後ドゥーラ」といいます。「泣き止まない」「乳を飲まない」「寝付かない」などと悩んでいる若い母親に寄り添って、話を聞き一緒に悩み、考え、励ましたりしてカウンセリングを行い、若い母親が一人で悩んでいないで、自信を持って育児ができるように手助けする人のことです。出産後にホルモンのバランスが崩れたり、今までの生活と違った環境に対応できずに、心が乱れ「ウツ」の状態になる、いわゆる「産後ウツ」になる若い母親も多く見られるといいます。中には子育てが怖くなって、逃げ出したいという強迫感に襲われる女性もみられるとか。このような産後ウツの他、イライラが続く「マタニティーブルー」や「統合失調症」で幻聴に苦しんだりする人も存在しています。そのようなときの支えとしてサポートす役をするのが産後ドゥーラと言われる女性たちです。

 

では、ここで問題です・・・

産後ドゥーラの「ドゥーラ」とは何語でしょうか?

(A) トルコ語

(B) ギリシャ語

(C) イタリア語

 

 

Q3. ストレス臭

ストレス臭に注目が集まったのは、2018年にある研究機関が発表したレポートがきっかけでした。緊張したり、疲れたりした時、いつもと違う体臭を感じるからです。これが、ストレス臭で、ストレスや疲労で、普段皮膚から出ているガスと成分が変わるのが原因だと言われています。普段は主に水素、アンモニア、メタン、一酸化炭素、一酸化窒素、アセトンアルコールなどです。年齢や性別に関係なく、緊張したり、心理的に強くストレスがかかると、特徴的な臭い成分を含んだガスが皮膚から発生します。その成分はジメチルトリスルフィドとアリルメルカプタンで、特にアリルメルカプタンはミネラルのイオウを基にした硫化アリル系の物質で、ニンニクの臭い成分の一部に存在しています。ストレス臭は運動等では発生しませんが、精神的ストレスを感じると発散します。

 

では問題です・・・・・

ストレスを感じた時、何分位でストレス臭のガスが皮膚から発生するでしょうか?

(A) およそ5分

(B) およそ10分

(C) およそ15分

 

 

Q4. ヘバーデン結節

ヘバーデン結節は、主に指先の関節が太く変形して、痛みの症状が続く疾患です。女性に多く見られ、手の指の痛みやしびれ、腫れなどが起こり、関節が変形するものです。放っておくと、どんどん悪化するといわれ、その原因には大きくホルモンが関係しています。患者のうち9割が女性で、その多くが更年期前後の45歳位から症状を感じ始めるという統計もあります。女性ホルモンのバランスが崩れ始めるのもこの頃からです。ホルモンのエストロゲンの分泌が更年期になると急激に低下するために、その働きが失われて、手の腱や指の関節に痛みやしびれを感じ始め、やがて腫れてくるうえに、ひどくなると変形するという段階をたどります。女性ホルモンのエストロゲンの分泌は、20歳代から30歳代にかけてがピークで40歳を超える頃から減少し、更年期にさしかかると急激に減少します。それがヘバーデン結節の大きな原因の一つです。

 

では問題です・・・・・

女性ホルモンのエストロゲンが分泌する器官は次のうちどれでしょうか?

(A) 子宮

(B) 卵巣

(C) 乳腺

 

 

Q5. 髪や頭皮の健康を保つ洗髪の仕方

多くの女性が頭皮の痒みや、髪の臭いに悩み、その都度シャンプーを使ってゴシゴシ洗うという事を見聞きします。専門家たちは、髪を洗うとき力を入れて、ゴシゴシ洗うのは良くないという共通した考えをもっているようです。皮膚の表面には角質とよばれる層があって、ここにすみついている細菌によって、頭皮の皮脂や汗が分解されて、ちょうど天然のクリーム状になった物質が頭皮の角質を守るかたちになり、肌の乾燥を防いでいます。つまり、あまり爪を立ててゴシゴシと力を入れて乱暴に洗うと、せっかくの菌も皮脂も洗い流してしまうので良くないどころか、悪くすると赤く炎症を起こし、かえって厄介なことにもなりかねません。専門家によると、洗うときは、爪を立てないでマッサージする感覚で、なでる様に力を抜いて洗うのが良いそうです。

 

では問題です・・・・・

2015年のアンケート調査によると、ほぼ毎日髪を洗うと答えた女性が80%を超えていたとあります。では、歴史をさかのぼって平安時代の女性は一年で何回位、髪を洗っていたでしょうか?

(A) 1年に1回ほど

(B) 1年間に6回ほど

(C) 1年間に12回ほど

 

 

Q6. ミドルエージのための太らない体づくり

若い頃より食べる量も減ったうえ、買い物や仕事関係で結構歩いているのに、なぜか中年太り気味だと感じている30歳代の後半から40歳代前半に多く見られます。東京大学の身体運動科学の教授によると、人の体は激しい運動をしなくても常にエネルギーを消費していて、例えば座って居てもその姿勢を保つ為に筋肉を使い、脳で考えるのにもエネルギーを消費し、大腸や心臓等、様々な臓器を働かせたりするのにもエネルギーを使っているので、1日の全エネルギー消費量のおよそ7割を占めているそうです。これは「基礎代謝」といっているものです。つまり、人が運動や家事等、日常に消費するエネルギーは3割程度なのです。ミドルエージによる中年太りの大きな原因の一つは、この基礎代謝が、10歳代でピークを迎え、それ以降は下り坂になるからです。若い頃と同じように食べ、体を動かさなくなると太ることになります。

 

では問題です・・・・・

40歳代の男性で運動をあまりしていない人が1日に必要とするエネルギー量は次のうちどれでしょうか?

(A) 約1200キロカロリ―

(B) 約1500キロカロリー

(C) 約2000キロカロリー

Q7. 皮膚のトラブル

皮膚のトラブルに悩む人が多く見られるといいます。毛穴の黒ずみ、肌のテカリ等、放置しておくとニキビの原因になったり、シミ・ソバカス等のメラニン色素が原因となるトラブル、更に加齢による乾燥肌と、男女年齢を問わず様々な悩みが、人それぞれあります。皮膚は、皮脂、角質細胞間脂質、角質層等からなり、トラブルの種類によって、そのトラブルの基となる部位が違います。一般的には潤い、滑らか、ハリ、弾力、血色を保つ肌をいかに保持するかにあります。それにはスキンケアの第一歩として、肌の血行を良くする事だそうです。手段としては、蒸しタオルでの洗顔で、蒸しタオルの熱と蒸気の力で毛穴が開くので、汚れがとれ、血液やリンパの活性化によって肌の新陳代謝が高まるからです。その後に肌の保湿に役立つワセリンや肌の水分を保つさようなある尿素の入った薬用クリームやヒアルロン酸入りの製品等を効果的に使用すると、トラブルの悩みが解消されていきます。

 

では問題です・・・・・

近年、加齢からくる肌のトラブルで、男女を問わず、高齢者が悩まされている乾燥肌が原因で起こる「皮脂欠乏湿疹」という炎症があります。次のうち炎症のできやすい場所はどこでしょうか?

(A) 胸の周囲

(B) 腰回り

(C) 手足の裏

 

 

Q8. 乳酸菌の効果

漬物やヨーグルトなどで、広く知られる乳酸菌は糖分や食物繊維等をエサとして、乳酸を作り出す菌の総称です。円筒状の菌と、桿菌と球菌の三種類あります。乳酸菌は腸内の栄養素や食物繊維を分解して乳酸や酢酸を生産します。その効果は腸の粘膜の機能を高めたり、有害菌を排除する働きがあるうえに、乳酸や酢酸で腸の中が酸性化すると大腸壁が刺激されて、蠕動運動が活発になって、便通が良くなると考えられています。また、乳酸菌が大腸に届く前に小腸を通りますが、その時、小腸にある腸壁の免疫組織が刺激を受けて、免疫力が活性化します。また、この場合、乳酸菌が生きていても死んでいても、免疫力の活性化は同じように起こることが解っています。

 

では問題です・・・・・

死んだ乳酸菌と生きている乳酸菌は働く場所が違います。死んだ乳酸菌が働く場所は次のうちどれでしょうか?

(A) 直腸

(B) 小腸

(C) 大腸

 

 

Q9. 眠気の正体

脳を持つ動物で眠らない種類はいないと言われていますが、眠くなる仕組みはまだよくわかっていません。専門家(筑波大学国際統合睡眠医科学機構)の先生によると、目を覚ましている時は、脳内物質のオレキシンが覚醒中枢を刺激しているので、眠気が全くない状態になるが、その刺激が一定の量を超えると、睡眠中枢が強く働くようになり眠気が起こり、眠る事で睡眠中枢の眠気が抜けて、覚醒中枢が働くようになる。というメカニズムなのだそうです。また、別の専門家の教授は、覚醒中枢は、そのままでは機能を持続し続けられないので、眠らないで起き続けるには、覚醒中枢にオレキシンが分泌されて覚醒機能が持続させる必要があるのだそうです。

 

では問題です・・・・・

覚醒中枢を刺激する物質のオレキシンを産み出す細胞が脳内にあります。それは次のうちどれでしょうか?

(A) 脳幹

(B) 視索前野

(C) 視床下部外側野

 

 

Q10. センテナリアン

100歳の年齢で病名がハッキリとつく病気を持たず自立した生活をしている長寿の人を、アメリカでは尊敬を込めて「センテナリアン」と呼んでいますが、日本では、その基準が曖昧で、100歳を超えた人を認知症があっても介護が必要な人も「センテナリアン」と表現する場合が多く見られます。この点が、センテナリアンという言葉の発祥の地アメリカの発想と大きく異なるところです。1963年に調査した時は国内の100歳を超える人は153人でした。更に1998年の調査では1万人、2012年に5万人、2015年には6万人を突破しています。また、男女比では2017年に100歳を迎える32,097人のうち女性が27,641人と85.6%を占めています。

 

では問題です・・・・・

110歳以上のいわゆるスーパーセンテナリアンと称される人は、2015年の調査では何人だったでしょうか?

(A)265人

(B)146人

(C)82人